貧血は、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンが不足している状態です。
ちょっとした運動でも息切れがしたり、動悸・めまい・倦怠感などの症状が出ます。
それ以外にも、身体が疲れやすかったり冷えや頭痛などの症状が伴うこともあります。
貧血は女性に多いと思われがちですが、男性でも貧血に悩む方が増えてきているそうです。
貧血は、その人の体質もあるそうですが、食生活や生活習慣の乱れから引き起こされることもあるようです。
そこで今回ご紹介したいのは、血をつくる働きがあるアーモンドについてです。
アーモンドの効果的な食べ方や、アーモンドを使ったレシピもご紹介していきます。
目次
貧血に効果があるアーモンドの成分
貧血になる原因の多くは、赤血球を作る鉄分が不足しているからです。
アーモンドに含まれる鉄分は100gに約5g含まれているそうです。
それ以外に、赤血球の材料となるたんぱく質。
造血に必要なビタミンB2も含まれているのです。
このように、鉄・たんぱく質・ビタミンB2は貧血症状を和らげたり防止する働きがあります。
また、貧血の症状の一つとして冷え性にも効果が期待できます。
アーモンドに含まれるビタミンEは血流を良くする効果。
たんぱく質は体内の熱を作り出す筋肉を作る材料となります。
このように、身体を温めながらも貧血に効果があると言えるでしょう。
アーモンドの効果を引き出す食べ方とは
アーモンドは食べ過ぎると吹き出ものが出る。とか、太ってしまう。などという心配もあるでしょう。
そしてせっかく食べるのなら効果を引き出す食べ方を知りたいですよね?
ここでは、1日に食べるアーモンドの量や食べるタイミングについてご紹介します。
アーモンドを食べる量
アーモンドは食物繊維も豊富なので便秘解消にも効果的ですが、食べ過ぎてしまうと下痢をしてしまうことがあります。
また、ビタミンEは排出されにくい性質があり、体内に蓄積しすぎると肝機能障害を引き起こす可能性があります。
身体に良いからといって食べ過ぎは良くありません。
アーモンド摂取量の目安は1日の目安は、男性22粒くらい・女性20粒くらい。
食べ過ぎはアーモンドの効果が発揮されないだけでなく、逆に身体に良くない・健康を損なう場合があるので注意しましょう!
アーモンドを食べるタイミング
先ほど、1日で食べるアーモンドの量をご紹介しましたが、1度でたくさん食べるのではなく間食の変わりや、小腹が空いた時に。
という感じで1日に数回に分けて食べた方がよいです。
間食の変わりにアーモンドを食べると、必要な栄養をアーモンドで摂取し、市販のお菓子や甘い物の間食が減るということになります。
また、アーモンドには脂質が含まれています。脂質は消化吸収に時間がかかってしまうので、朝~昼~夕方にかけて分けて食べるようにしましょう。
身体が活動している時間帯に食べることで消化吸収も促進されます。
次にアーモンドを食べる期間ですが、まずは120日間(約4ヶ月)続けてみましょう。
血液は120日間をかけて入れ替わると言われています。
そのため、血液を増やすためにアーモンドを食べるなら、最低でも120日間続けることが効果的だと言えますね。
女性は月経での出血があるので、血液を作るのに少し時間がかかる場合もあります。
アーモンドを使ったおすすめレシピ
先ほどのアーモンドを食べるタイミングでご説明した「期間」ですが、最低でも120日間は続けましょう。とご紹介しました。
この期間ずっとアーモンドを食べるとなると、コンビニやスーパーなどで売られている「素焼きアーモンド」だけでは、飽きてしまうことも考えられます。
そこで、アーモンドを使った美味しいレシピをご紹介します。
アーモンドチュイール
チュイールってなに?と思った方もいるでしょう。
チュイールとはフランス風のせんべいのことで、サクサクした食感が楽しいおやつです。
【材料(約10枚分)】
- アーモンドスライス・・・50g
- シナモンパウダー・・・適宜
- ★薄力粉・・・大さじ2
- ★はちみつ・・・大さじ2
- ★卵白・・・1個分
- ★溶かしバター・・・10g
【作り方】
- ボウルに★を入れてよく混ぜ合わせ、そこにアーモンドスライスを入れて軽く混ぜる。
- クッキングシートに①を5cmくらいの円型に薄く広げ、オーブントースターでこんがり焼く。
- 焼きあがったらシナモンパウダーを振りかけて出来上がりです。
ほうれん草のアーモンド和え
ほうれん草にも鉄分が含まれているので、より効率的に鉄分を摂取することができるレシピです。
【材料(4人分)】
- アーモンド・・・15粒
- ほうれん草・・・2袋
- ★砂糖・・・大さじ1
- ★オイスターソース・・・小さじ1強
- ★めんつゆ(3倍濃縮)・・・小さじ2
【作り方】
- アーモンドを少し粗めに砕き、★の調味料を加えて混ぜる
- 鍋でお湯を沸かし塩(分量外)を入れて、ほうれん草を茹でる。
茎の方を先に入れ30秒ほど茹でてから葉の部分もお湯に浸し1分ほど茹でる。 - ほうれん草を茹でたらザルにあげて冷水でしっかりと冷やす。
- ほうれん草の水気をしっかりと絞り、3cmくらいに長さにカット。
- ④に①を混ぜ合わせたら完成です。
さいごに
今回は貧血に効果のあるアーモンドについてご紹介しました。
貧血といえば、レバー・しじみ・小松菜・ほうれん草などの食材が思い浮かぶと思いますが、アーモンドにも鉄分を補給ができることはあまり知られていないそうです。
普段の食事から鉄分を意識的に摂取することも大事ですが、選択肢の一つとしてアーモンドもあることを知っていて損はないでしょう。
ご紹介したとおり、アーモンドは食べ過ぎると健康に良くないこともありますので、1日の目安の量は守りましょうね。
また、血液の生まれ変わりである120日間はまずお試しいただきたいと思います。
アーモンドはスーパーやコンビニなどで手軽に買うことができます。
普段のおやつをアーモンドに置き換えて、貧血改善・予防に活用してみましょう!