5月の連休が終わると、学校に行きたくない!仕事に集中できない!
こんな状態になることを「五月病」と言います。
五月病はストレスが原因で起こるそうですが、連休明けで単純に気持ちが怠けてしまっているのか、本当に五月病なのか分かりずらいですよね?
なので、五月病と気づかずに症状が悪化してしまい、登校拒否になったり仕事を辞めてしまうくらいになる場合もあるそうです。
今日は、そもそも五月病ってどんな状態なのか?
五月病なりやすい人や主な原因から、今からでも始められる予防対策などをご紹介します。
目次
五月病ってどんな状態なの?
五月病は、ゴールデンウイーク明けぐらいから、倦怠感や虚脱感などの不調を示す俗語だそうです。
あなたも五月病の症状がないか知りたいですよね?
そこで、どんなものか調べたところ・・・。
五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。
出典:wikipedia-五月病
名前に「病」とついてはいるものの、特に具体的な症状はありませんでしたので、さらにもっと詳しく調べてみました。
- 夜は寝付けなく、朝布団から出るのが辛い
- 食欲が無くなる
- 身だしなみ(ヒゲ剃りや化粧)を整えるのが面倒
- マイナス思考になりやすい
- 学校や会社に行きたくない
- 作業効率が悪くミスが増える
- 人と会うのが億劫になる
- イライラするのが増え、焦りやすくなる
- 頭痛、胃痛、めまい、動悸が起こりやすい
心だけでなく、身体の不調もあるようですね。
五月病は、新入生・新社会人などに多く見られるていましたが、最近では新社会人だけでなく転勤・転属など新しい環境におかれた人も年齢に関係なく症状が現れるそうです。
つまり、ストレスのある場所にいることで誰でも五月病になる可能性がある。ということなのでしょう。
五月病になる原因は?
五月病の主な原因は「ストレス」です。
新しい環境になった人は特にストレスが溜まりやすいでしょう。
五月病というのは総称であって、正式な病名ではありません。
病院で診断してもらった場合は医学的な名称で伝えられるでしょう。
適応障害、うつ病、発達障害、パニック障害、パーソナリティー障害、不眠症などの診断をされるそうです。
下の表は、五月病と関係のある病名と症状ですので参考にしてみてください。
病 名 | 症 状 |
適応障害 | 気分が落ち込み優れない、体調不良 |
うつ病 | 憂鬱、思考力が落ちる、やる気が出ない、疲れているのに眠れない |
発達障害 | 対人関係の障害、コミュニケーション障害、興味などの偏り |
パニック障害 | 何かをきっかけに動悸やめまい、発汗、震え、吐き気などの発作が突然起こり、パニック状態になる |
パーソナリティー障害 | 認知力・感情・対人関係などの障害 |
不眠症 | 寝つきが悪く朝早くに目が覚める、途中で起きてしまい寝れなくなる、熟睡できない |
五月病というのは心に大きく関係しているのです。
日々のストレスや環境の変化により、ストレス軽減をしてくれる「セロトニン」という神経伝達物質の分泌を不足させてしまうそうです。
その結果、自分の感情がコントロールできなくなったり気分が落ち込み、やる気がなくなってしまうのだそうです。
五月病になりやすい性格がある?!
働き盛りの世代だと仕事のストレスが原因だったり、学生や新社会人は環境の変化が原因だったります。
そんな中でも五月病にならず、元気に仕事や学校に来る人だっていますよね?
五月病になりやすい性格があるのでしょうか?
<五月病になりやすい性格>
- 真面目で几帳面
- 完璧主義
- 責任感が強い
- おとなしい性格
- 感情を出すのが苦手なタイプ
- ロマンチストな性格
- 忍耐力がある人
当てはまる人が絶対に五月病になるわけではありません。
五月病の主な原因はストレスですから、このような性格の人はストレスがかかりやすいのです。
また、ストレスに耐性がある人は五月病にかかりにくいそうです。
今からでも始められる予防対策
五月病を予防するために一番大切なのは「ストレスを溜めない」ということです。
ストレスを溜めないなんて言われても、簡単にできたら苦労しませんよね?
「ストレスを溜めないようにしよう!」と自分にプレッシャーをかけると、それが更にストレスになってしまいます。
考え方ひとつ変えるだけで、行動を少し変えるだけでもストレスが知らず知らずのうちに溜まりずらくなります。
ここでは、ストレスを溜めないために今からでも始められるちょっとしたことを紹介します。
完璧主義をやめよう
何でも「完璧にやらないと!」という気持ちは、何事にも一生懸命に取り組む姿勢として凄いことだと思います。
しかしそれが知らないうちに自分を追い込み負担となってしまう場合があります。
そうゆう人は何かを完璧に成し遂げた時の達成感を知っているからです。
でも、人生何もかも上手くことなんてないと思います。
むしろ、失敗したから得られる物や見えるものもあります。
自分が失敗を経験することで、人が失敗しても助けてあげようという気持ちにもなれます。
「失敗は成功の元」とは本当にその通りだと思います。
少しずつでもいいので完璧主義をやめてみませんか?
規則正しい生活を心がける
五月病になる原因でも説明した「セロトニン不足」を促すために、規則正しい生活はぴったりです。
GWなどの長期休暇中は「遅寝遅起き」と何かと不規則な生活になってしまいがちです。
そこで、仕事や学校が始まる前に規則正しい生活に戻しましょう。
そして持続することも大切です。
朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びるとセロトニンの分泌を促してくれます。
人間は太陽の光を浴びることでやる気になったり、脳が目覚めたりするのです。
身体を動かす
身体を動かすことで、脳内のセロトニンが活発に働きだし爽快な気分になれます。
おすすめなのは、ウォーキング・ジョギングなどの有酸素運動です。
暑い時期なら水泳などもオススメです。
身体を動かすことで気分が爽快になるだけでなく、運動不足を解消することができますよ。
最初からやりすぎると、後に続かなくなってしまうので少しずつからでも良いので初めてみましょう!
時間を上手に管理
限られた時間を効率的に使う事ができず、何かをやり残してしまったり他のスケジュールを変更したりと思い通りに進まないことでストレスの原因になることがあります。
仕事や家事・勉強など思い通りに進まず、結果が出ないとストレスですよね?
実はそれはあなたの力不足ではなく、上手に時間を管理することで解決することが多いのです。
仕事でも勉強でも自分でやる事・やらなければいけないことのリストを作り、ひとつずつこなしていきましょう。
仕事であれば、リストの上から優先順位でメモをしてその通りに仕事を進めたり、気が進まない仕事は午前中にこなして、午後からはストレスなく仕事をするなど工夫してみてください。
家事も一気にやろうとせず、家族で分担したりして自分の負担を少しずつ減らすようにすれば、時間に追われることも減るでしょう。
リストを作成する時は、最低限ココまではやるけどこれ以降は明日でも大丈夫だ。というボーダーラインを決めて全てをやろうと頑張り過ぎないでくださいね。
セロトニンを含む食材を積極的に摂取する
美味しい物を食べると幸せな気分になると思いますが、本当に幸せを運んでくれるのが「セロトニン」を含む食材なんです。
セロトニンは「幸せホルモン」を分泌する力があるんです。
セロトニンは、「トリプトファン」というアミノ酸から脳内で作られますので、トリプトファンを含む食材を積極的に摂取してみましょう。
玄米、豆類、卵、乳製品、肉類、バナナ、クルミ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、大根、かぶ、ケールなど
日ごろから食べるのに難しい食材は無さそうですね。
そして、摂取したトリプトファンを脳に送るのを助けてくれるのが「糖質」です。
糖質は血糖値を上げてくれインスリンが分泌されて、脳へ送る手助けをしてくれます。
炭水化物(ご飯、パン、パスタなど)、ジャガイモ、春雨、あずき、エンドウ豆、栗、カボチャ、ドライフルーツ、練り物製品、蜂蜜など
さいごに<五月病かも?と思ったら>
最近では、若い人に限らずお子さんや中年世代でも年齢に関係なく五月病にかかる人が増えているそうです。
それは、ストレス社会になったことと新人でなくても環境の変化はどの世代にも存在するからなのでしょう。
まずは、今までご紹介した原因を良く理解することが大事です
そして、五月病になりやすい性格と自分の性格が似ているなと思ったら予防対策を参考に日々過ごしてみてください。
それでももし「五月病かな?」と思ったら、医師の診断を受けましょう。
「新しい環境に慣れたら治るでしょ」を軽く考えず、自分の体調やストレスにしっかりと向き合うことを心がけましょう。
もしも、周りに五月病かもしれない。と思う人がいたら、無理に励ましたり焦らせたりすることはしないようにしましょうね。
そして話をしっかり聞いてあげたり、今日紹介した予防対策などをぜひ教えてあげてほしいです。