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冬に咲く花|寒さに強く初心者さんにもオススメの育てやすい花とは?

冬は咲く花が少なくなり、お庭が寂しくなったと感じる人もいるのではないでしょうか?

しかし、そんな時期でも寒さに負けず咲いてくれる花はいくつもあります。

そして、冬でも色鮮やかな花も多く寒い時期でも私たちを楽しませてくれます。

冬にもお花を楽しみたいけど、どんな花がいいか迷っているならぜひ参考にしてみてくださいね。

今日は、初心者さんにもオススメしたい育てやすい花を中心にご紹介していきます。

パンジー

秋から春にかけて咲くパンジーは、冬のガーデニングには欠かせない存在と言えます。

また花色も豊富で明るい色が多いので、寂しくなりそうなお庭や鉢植えスペースをパッと明るくしてくれます。

開花期が長く初心でも育てやすいので、冬の花の中でも特に人気があります。

パンジーは花壇・寄せ植え・鉢植えなどでも場所を選ばず育てられます。

最近では、八重咲やフリル咲きなど見た目も豪華な品種があったり、カラーも今まで花の色としては珍しい黒なども出てきて注目されています。

パンジーの基本データ

園芸分類草花
形態一年草
原産地ヨーロッパ
草丈/樹高10~30cm
苗の購入期10月~3月
開花期11月~6月
花色白・赤・ピンク・オレンジ・黄・青・紫・茶・黒・複色
耐性耐寒性:強い
耐暑性:弱い
特徴開花期が長く、初心者でも育てやすい

パンジーの育て方

植え付け秋ごろに苗を入手して、有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥にします。
それを保水力の高い用土に植えつけます。
寒くなる前に根を張らせることができれば、暖かい時期に良く生育し、花が長期間咲いてくれます。
用土市販されている草花用培養土で十分育ちます。
自作するなら赤玉土小粒6、腐葉土4を配合すると良いです。
水やり鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
花壇などの庭植えの場合は、土をよく見て乾いているようなら与えますが、土が凍らないように午前中の気温が上がってきた時にしましょう。
肥料パンジーは開花期間が長いので定期的に追肥し、花を咲かせる体力を維持してあげましょう。
開花中は月に2・3回液肥をすれば良いです。
植え替えパンジーは一年草のため植え替えの必要はない。
病気・害虫アブラムシが発生しやすい。発生したらオルトランを散布。

クリスマスローズ

花の少ない時期に美しく優雅な姿で咲いてくれるのがクリスマスローズです。

真冬の時期から春にかけて咲きますので、冬真っ只中でもお花を楽しめます。

少しうつむき気味に咲く姿が弱々しく見えるかもしれませんが、雪の重みにも耐えられるだけの硬い茎を持っています。

丈夫でたくましく育ち、その姿は雪の中でも美しく映えます。

クリスマスローズの基本データ

園芸分類草花
形態多年草
原産地西アジア・欧州
草丈/樹高10~50cm
苗の購入期12月~4月
開花期1月~3月
花色白・ピンク・黄・緑・紫・茶・黒・複色
耐性耐寒性:強い
耐暑性:普通
特徴寒さにとても強く、日陰でも成長する

クリスマスローズの育て方

植え付け苗を入手したら根を完全にほぐし、古い土や傷んでいる根は取り除きましょう。
根が傷んでいると育成が悪くなるので、ほぐす時は優しく注意してください。
用土水はけが良く保水力がある用土を使用しましょう。
赤玉土小粒4、軽石小粒3、腐葉土3の配合土がオススメです。
水やり鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水を与えましょう。
庭植えの場合は、基本的に必要ありません。
肥料鉢植えは、10月・12月・2月に緩効性肥料と、10月~4月までは液体肥料を月に2・3回与えましょう。
庭植えの場合は、10月に緩効性肥料を与えます。
植え替え育成が旺盛なので、二回りくらい大きい鉢に植え替えましょう。
病気・害虫病気:過湿や蒸れが原因で病気になる。
葉や茎に黒いシミが出るブラックデスは防除方法が無いので、見つけたら株ごと処分しましょう。害虫:春から秋にかけて害虫がつきやすくなります。
アブラムシはブラックデスのウイルスを媒介させてしまうので、見つけたらすぐに防除しましょう。

ガーデンシクラメン

シクラメンには大きさが違う3種類のシクラメンがあります。

スタンダードなシクラメンが一番大きいサイズとなり、その次に小さいのがミニシクラメン。
そして、ガーデンシクラメンは超小型サイズです。

ガーデンシクラメンはスタンダードなシクラメンを品種改良した物で、超小型というだけでなく寒さに強くなるように改良されています。

寒さに強いので、霜に当たっても枯れることはありませんが、-5度以下になると枯れてしまうので、寒い地域では注意が必要です。

ガーデンシクラメンの基本データ

園芸分類球根
形態多年草
原産地地中海沿岸
草丈/樹高10~20cm
苗の購入期10月
開花期10月~4月
花色白・赤・ピンク
耐性耐寒性:強い
耐暑性:普通
特徴耐寒性が非常に高く、初心者でも育てやすい

ガーデンシクラメンの育て方

植え付け残暑を避け気温が下がり始めた秋が適期です。
球根植物なので、植えつけるまであまり触らない方が良いです。
用土水はけの良い用土が適しています。
赤玉土6、腐葉土3、パーライト1の配合で混ぜた土か、市販のシクラメン用の土を使っても良く育ちます。
水やり表土が乾いてきたらたっぷりと与えましょう。
花や葉にはかけないように注意して、株元に与えましょう。
肥料開花期が長いので、開花中も液体肥料を追加で与えましょう。
植え替え葉が少なくなる4月頃に鉢に植えたまま水やりを中止し、直射日光を避け風通しが良く雨の当たらないところに移動して休眠させます。
9月下旬頃に球根の根を3cmくらい切り落として新しい土に植え替えましょう。
病気・害虫病気:灰色カビ病という花や葉に斑点状の灰色のカビが発生します。発生した花や葉は早めに取り除きましょう。

害虫:アブラムシが新芽や蕾に発生することがあるので、見つけたら捕殺しましょう。

ノースポール

花期が長く育てやすい一年草で人気なノースポール。

寒さに強いので関東地方から西の平地では、秋に種を蒔いてから防寒しなくても越冬できます。

丈夫でコンパクトにまとまって育つので、花壇以外でも寄せ植えやハンキングにも適しています。

ハッキリとした白い花びらと中央が鮮やかな黄色なので、存在感もあります。

ノースポールの基本データ

園芸分類草花
形態一年草
原産地北アフリカ
草丈/樹高15~30cm
苗の購入期10月~3月
開花期12月~5月
花色
耐性耐寒性:やや強い
耐暑性:弱い
特徴花期が長く寒さにも強い、初心者でも育てやすい

ノースポールの育て方

植え付け晩春にポット苗を入手し、元肥に緩効性化成肥料を多めに入れ水はけが良い用土に植えましょう。
用土水はけのよい肥沃な物を好みます。
赤玉土小粒7、腐葉土3を混ぜた土や、市販されている草花用培養土でも良いです。
水やり土の表面が乾いてきたらたっぷり与えますが、過湿にやや弱いので、乾かし気味で大丈夫です。
肥料植付けの時に元肥として緩効性化成肥料を多めに入れ、月に2・3回草花用液体肥料を与えましょう。
植え替え一年草なので植え替えの必要はない。
病気・害虫病気:株が混み合って蒸れてくると灰色カビ病や立枯病が発生しやすいので、株の間隔を空け風通しを良くすると予防できる。

害虫:新芽や蕾にアブラムシが発生しやすいので、見つけたら捕殺しましょう。

アネモネ

アネモネは100種類以上もの品種があり、毎年のように新しい品種が登場します。

色がはっきりと濃いものが多く存在しますが、最近ではパステルカラーや複色などもあります。

花の大きさも大輪の他に小輪もありバラエティーに富んでいます。

アネモネは古くから愛され、神話や伝説などにも多く登場しており、人にとっては身近な花であると言えるでしょう。

アネモネの基本データ

園芸分類球根、草花
形態多年草
原産地ヨーロッパ南部、地中海東部沿岸地域
草丈/樹高15~50cm
苗の購入期12月~2月
開花期2月~5月
花色白・赤・ピンク・青・紫・複色
耐性耐寒性:強い
耐暑性:弱い
特徴耐寒性が高く開花期が長い、初心者でも育てやすい

アネモネの育て方

植え付け10月頃までに球根は植付け前に給水処理をし、11月以降は植えつけても大乗です。
球根の形は上下が分かりにくいので迷ったら横向きで植えましょう。
用土中性~弱アルカリ性の土(赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土にリン酸分を含んだ緩効性化成肥料と適量の有期石灰を加えた)を使うと良く育ちます。
水やり鉢植えの場合は、軽く湿らせた用土に植えるので4・5日経ってから水やりをしましょう。
表土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
庭植えの場合、雨水が当たる場所に植えれば不要です。
肥料庭植えなら植付け時の肥料だけで十分ですが、鉢植えの場合は肥料が少ないと開花が少なくなります。
2週間に1回くらいで薄めの液体肥料を与えましょう。
植え替え開花期が終わるまでは不要
病気・害虫病気:うどんこ病、灰色かび病、立枯病が発生しやすいので、風通しを良くして過湿しないように注意が必要です。

害虫:新芽にアブラムシがつきやすいので、発見した場合は薬剤を散布しておきましょう。

最後に

今日紹介した花は寒い冬でも元気に咲いてくれる花ばかりです。

そして、初心者さんにもオススメできる育てやすい花を厳選してご紹介させていただきました。

また、春や夏はガーデニングを楽しんでいるけど、冬は花を育てたことが無いという方もぜひ参考にしてみて下さいね。

寒い冬でも、こんなに綺麗で可愛らしい元気な花があるということを知っていただければ幸いです。

鉢植えにして家で育てるのも良いですし、庭植えや寄せ植えにして寂しくなったお庭に彩を与えるのも良いですね。

今年の冬は、「冬に咲く花」にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?