鬼滅の刃

鬼滅の刃 鬼の悲しい過去が泣ける!憎めない鬼を一覧でまとめ

鬼滅の刃は主人公の竈門炭治郎が鬼にされた禰豆子を人間に戻すため、そして鬼の始祖である鬼舞辻無惨を倒すため、鬼殺の剣士として鬼狩りをするストーリーです。

その中では炭治郎を中心とした鬼殺隊の剣士がどんどん鬼を倒していくのですが、鬼=悪だけで終わらないのが、この鬼滅の刃の面白いところでもあります。

鬼も元々は人間であり、悲しく辛い人生を送る中でそのことに浸け込み鬼になった者が多くいます。

また、逆に人としての行いが卑劣であったり醜いことで鬼になった者もいます。

今回は、悲しい過去を持つ鬼と醜い過去を持つ鬼に分けて、その詳細などをご紹介していきます。

本記事には、アニメ化されていない記載がありますので、原作コミックを未読の方はご注意ください

悲しい過去を持つ鬼

主人公の竈門炭治郎が、那田蜘蛛山で下弦の伍 累と戦った後の言葉をご存知でしょうか?

鬼は人間だったんだから 俺と同じ人間だったんだから

醜い化け物なんかじゃない 鬼は虚しい生き物だ 悲しい生き物だ

作中では、鬼を倒した後や戦闘中などに鬼の過去が描かれるシーンが多くあります。

鬼になった経緯と共に、その鬼が人間だった時の出来事が回想シーンとして描かれているのです。

人を殺め喰う憎き存在ではあるが、憎めなくなるどころか悲しく切ない気持ちになるストーリーがあるのです。

鬼舞辻無惨

鬼の始祖であり、現存する鬼は全て鬼舞辻が人から鬼にし、絶対的な権力を持つ恐ろしい存在ですが、そんな鬼舞辻も元々は人間でした。

平安時代に産屋敷家の一族として産まれた鬼舞辻は、医者から「二十歳になる前に死ぬ」と宣告されるほど病弱でした。

その医師が少しでも長く生きられるようにと新薬を鬼舞辻に投薬したのですが、病状は悪化するばかりで、それに怒った鬼舞辻は医者を殺害してしまうのです。

しかし、その後すぐに薬の効果が出始め強靭な肉体を手に入れることが出来たのです。

医者が鬼舞辻に投薬したのは青い彼岸花を使ったまだ試作段階の新薬でした。

薬のおかげで強靭な肉体と健康な身体にはなれたものの、日光の下には出られず人の血肉を欲する鬼になってしまったのです。

鬼舞辻は青い彼岸花の捜索や日光を克服する鬼を生み出し自身に取り込むため、多くの人を鬼にし、そして、多くの人を殺し喰ってきたのです。

罪を重ねすぎていますし、その罪は残酷なものばかりですが、過去を暴いてみると病弱な身体を治すための薬のせいで鬼になった。つまり、望んで鬼になったわけでないのです。

更には鬼舞辻に新薬を投薬した医者も善良な医者であり、鬼にしようと投薬したわけではないということです。

手鬼

炭治郎が鱗滝さんの下で修業をし、鬼殺隊員になるための最終選別を受けた藤襲山に現れた異形の鬼「手鬼」。

四十年以上前の江戸時代に元水柱である鱗滝に捕らえられ、藤襲山に幽閉されていたのです。

そのことを恨み鱗滝さんの弟子であるキツネの面をつけた選別者を見つけては殺し喰っていたのです。

しかし、炭治郎に頚を斬られ手鬼は走馬灯を見るのです。
そこには、手鬼が人間だった時の記憶が蘇ります。

彼には怖い時にいつも手を握ってくれる優しい兄がいましたが、鬼となってしまいその優しい兄を咬み殺してしまったのです。

兄ちゃん怖いよ 夜に独りぼっちだ
俺の手を握ってくれよ いつものように
どうして俺は兄ちゃんを咬み殺したんだ

手鬼「兄ちゃん兄ちゃん 手ェ握ってくれよ」
兄「しょうがねぇなあ いつまでも怖がりで」

この回想と共に涙を流しながら崩壊し始めます。
そして、最期まで残った手を炭治郎が悲しい匂いがすると握ってあげるのです。

「独りは怖い 手を握って欲しい」という想いから手がたくさん生えた異形の鬼になってしまったのです。

響凱

炭治郎が善逸・伊之助と初めて出会った時の鬼で、人里離れた山奥の屋敷を住処にしています。
かつては下弦の陸でしたが、人の血肉を喰う量が減り力が衰えてしまったことで、鬼舞辻に数字を剥奪されてしまいました。

量が喰えない響凱は、栄養価が高い「稀血」を好んで喰い十二鬼月に戻ろうとしていました。
稀血を持つ人間を1人喰うだけで、普通の血肉を持つ人間を50~100人喰ったのと同じ力が得られるのです。

人間の頃から伝奇小説を書く文筆家で、鬼になった後も文筆業で身を立てることを望んでいましたが才に恵まれなかったのです。

彼の書く小説を
「つまらないよ つまらないんだよ 君の書き物は 全てにおいて塵のようだ 美しさも儚さも凄みもない」
と酷評し原稿用紙を踏みつけにした人間を殺しています。

炭治郎との戦闘中、手書きの原稿用紙を踏まなかったことや、血鬼術に対する賞賛の言葉を受け、響凱は死ぬ間際に

「小生の・・・血鬼術は・・・・・・凄いか・・・・」

「小生の・・・書いた物は・・・塵などではない 少なくともあの小僧にとっては踏みつけに物ではなかっのだ」
「小生の血鬼術も・・・鼓も・・・認められた・・・・・・」

という言葉を残し、最期に自分のことを認められたと心救われ灰になっていくのです。

累の母蜘蛛

那田蜘蛛山で炭治郎と伊之助が初めて出会った鬼で、妖艶な女性の姿をしており蜘蛛の糸をつかって人間を操り殺す血鬼術を使います。

元々は幼女の鬼でしたが、累と出会い大人の女性の姿に変え累の母親の役割をしていますが、精神年齢は幼女のままなので、累の要望に応えられないことが多いです。
そのことで父蜘蛛に暴力を振われたり、幼女の姿に戻ってしまうことで累からも虐待を受けたりと、家族の中では一番弱い立場です。

炭治郎に頚を斬られそうになると、累や父蜘蛛などの家族からの虐待から解放されると頚を差し出したことで、一番苦しまない慈悲の剣技「 伍ノ型 干天の慈雨」で倒されました。

「優しい雨にうたれているような感覚 少しも痛くない 苦しくもない ただ温かい」
「こんなにも穏やかな死がくるなんて これで・・・解放される・・・・・・」

累の家族になってからの苦しい日々を思い出し、現実に戻ると炭治郎の優しい目を見て人間だった頃の記憶が蘇ります。

「人間だった頃 誰かに優しい眼差しを向けられていた気がする あれは誰だった?思い出せない いつも私を大切にしてくれていた人 あの人は今どうしているかしら」

ここの描写では優しいあの人が傷ついているシーンが描かれているので、おそらく鬼になった自分が殺してしまったのでしょう。
しかし、最期までそれを思い出すことも誰だったかも思い出すこともありませんでした。

そして炭治郎に「十二鬼月がいるわ 気を付けて・・・!!」と言葉を残し死んでいきました。

那田蜘蛛山で偽りの家族を作り住処にしている鬼で、十二鬼月の下弦の伍。

炭治郎と対峙した際に、鬼である禰豆子が人間の炭治郎を身を挺して守ったことに感動し禰豆子を自分の妹として欲しました。

累には人間だった頃の記憶が無いため本物の家族の絆に触れたら記憶が戻ると思っていたため他の鬼に自分の血を与え、同じ顔の家族を作り出し恐怖で従わせ「偽りの絆」を作っていたのです。

人間だった頃は生まれつき身体が弱く、歩く事さえ苦しい状態で床から起き上がることもほとんどできませんでした。
ある日、無惨に出会い血を与えられ鬼となり強い体を手に入れましたが、日の光に当たれず人を喰わなければならない。

人を殺した自分に刃物を向ける父に怒り、それを泣くだけで庇ってくれない母を累自身が殺しました。
累は「偽物の絆だったのだろう」と思いましたが、母の最期の言葉「丈夫な体に産んであげられなくてごめんね」という言葉で我に返り、父が自分を殺そうとした時に「大丈夫だ累 一緒に死んでやるから」という父の言葉を思い出し、唐突に理解する。

「父は俺が人を殺した罪を共に背負って 死のうとしてくれていたのだと」
「本物の絆を 俺はあの夜 俺自身の手で切ってしまった」

「毎日毎日 父と母が恋しくてたまらなかった」
「偽りの家族を作っても虚しさが止まない」

「どうやっても もう手に入らない絆を求めて 必死で手を伸ばしてみようが 届きもしない」

と考えながら散りゆく中で炭治郎が「抱えきれないほどの悲しみの匂いがする」と累の背に手を添え、累はその手の温もりに自分が何をしたかったのかハッキリと思い出します。

「僕は 謝りたかった ごめんなさい 全部全部 僕が悪かったんだ どうか許してほしい」
「でも・・・山ほど人を殺した僕は・・・地獄に行くよね・・・」
「父さんと母さんと・・・同じところへは・・・行けないよね・・・」

すると、亡き父と母が現れ累を迎えに来ます。

そして「一緒に行くよ地獄でも 父さんと母さんは累と同じところに行くよ」と累に優しく寄り添い、累はたくさんの「ごめんなさい」と涙を流し、両親と共に地獄の業火へと消えていきました。

堕姫・妓夫太郎

堕姫と妓夫太郎は鬼になる前から実の兄妹で、遊郭の最下層である羅生門河岸で生まれました。
妓夫太郎は醜い容姿のせいでゴミのような扱いを受けていたものの、妹の堕姫は綺麗な美しい容姿だったため、妓夫太郎は自慢に思っていました。

大人になった堕姫は遊女となりますが、妓夫太郎を侮辱した客の侍の眼玉をかんざしで刺し失明させた報復として生きたまま焼かれてしまいます。
それを知った妓夫太郎はその侍を殺しますが、今にも死にそうな堕姫を抱きかかえているところに童磨(現 上弦の弐)から血を与えられ、兄妹で鬼となります。

音柱 宇髄天元と共に遊郭に潜入捜査をした炭治郎・禰豆子・善逸・伊之助たちと激闘を繰り広げたのち、堕姫と妓夫太郎は同時に頚を斬られ身体が崩壊していきます。

頚だけになった堕姫と妓夫太郎は鬼狩りに負けたことで口喧嘩となりますが、堕姫が先に消滅してしまいます。

その時、咄嗟に妓夫太郎が呼んだ名前が「梅!」でした。
堕姫という名前も酷いが、梅という名前も酷い。死んだ母親の病名から付けられた名だったからです。

そうして妓夫太郎は散りゆく中、堕姫のことが唯一心残りだと感じます。
自分が育てたためにこうなってしまっただけで、染まりやすい素直な性格の堕姫なら従順にしていれば何か違う道があったかもしれない。と思うのです。

そして、暗闇の中で人間の姿の堕姫と妓夫太郎が再会します。

妓夫太郎「お前はもう俺についてくるんじゃねえ お前とはもう兄妹でも何でもない 俺はこっちに行くから お前は反対方向の❝明るい方❞へ行け」

堕姫「嫌だ! 離れない!!絶対に離れないから ずっと一緒にいるんだから!! 何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる絶対に!!」
「アタシを嫌わないで!!叱らないで!!一人にしないで!! ずっと一緒にいるんだもん 約束したの覚えてないの!? 忘れちゃったのォ!!」

2人が人間であった幼い頃、雪が降る寒い中で藁に包まり話した内容。

俺たちは二人なら最強だ
寒いのも腹ペコなのも全然へっちゃら

約束する ずっと一緒だ 絶対離れない
ほら もう何も怖くないだろ?

妓夫太郎はこの記憶が蘇り、おぶさってきて堕姫と共に地獄の業火の中へと消えていったのです。

猗窩座

十二鬼月 上弦の参である猗窩座は、人を喰うよりも鍛錬している時間が長いのですが、無惨からは忠実で真面目なこともあり、気に入られていたようです。

そんな猗窩座は人間の頃から虚しさや悲しみを背負っていました。

人間の頃の名は狛治(はくじ)で貧しい生活の上、病弱な父のためスリで薬代を稼いでは罪人として捕らわれていました。
それを知った父親は迷惑をかけたくないと自害してしまいます。
それをきっかけに、荒れ果てた狛治は更に罪を重ね江戸から追放されてしまいます。

行きついた地でも喧嘩を繰り返していましたが、素流道場を営む慶蔵(けいぞう)に拾われ、稽古をつけてもらったりと世話になります。
その代わりに、慶蔵の娘である恋雪(こゆき)の看病をすることになり、やがて3年の月日が経ち、狛治も心穏やかになってきたのです。

ある日、慶蔵に呼ばれた狛治の目の前には慶蔵と恋雪が。
この道場の跡取りとなること。そして恋雪が狛治の事を好いていると告げられます。

父親の遺言にあったように「真っ当な生き方ができるのか?」と人生をやり直す決意をし、命に代えても恋雪や慶蔵を守ろうと心に誓います。

恋雪と祝言を挙げることを亡き父の墓に報告に行くため道場を留守にした狛治。
その間に隣接する剣術道場の嫌がらせで井戸に毒を入れられ、慶蔵と小雪が毒殺されてしまいます。

それに激昂した白磁は剣術道場の67人を素手で惨殺するのです。
自暴自棄になった狛治の前に無惨が現れ、鬼にされてしまいます。

人間の頃の記憶は失っていますが、猗窩座の戦いには人間だった頃の記憶が土台となっており、術式展開の雪の陣は小雪の髪飾り 技の名には恋雪と一緒に見た花火の名 構えた技は素流。

 

童磨

黒死牟

珠世

愈史郎

醜い過去を持つ鬼

 

玉壺

半天狗

獪岳

まとめ