鬼滅の刃に登場する鬼の中でも、鬼舞辻無惨の直属の配下にある「十二鬼月(じゅうにきづき)」。
他の鬼と比べても格段に強く、一般人だけでなく鬼殺隊員や鬼殺隊の精鋭である柱までも倒すことができる実力があります。
十二鬼月の鬼たちは弦月(げんげつ)に例えられた名称で上弦の壱から陸・下弦の壱から陸の12人で構成されています。
多くの人間を喰い力を付けながらも、鬼舞辻の血の濃度が多い十二鬼月のメンバーは?
死亡した順番やその経緯、その後に十二鬼月は補充されているのか?などをご紹介していきます。
十二鬼月とは?
十二鬼月とは、鬼の始祖である鬼舞辻無惨が作り上げた直属配下で上弦の鬼と下弦の鬼に位が分かれています。
「その他の鬼」は鬼としての再生能力はありますが、異能の力はありません。
下級隊士でも倒せるほどの鬼です。
「異能の鬼」は、多くの人間を喰い力を付けているため「血鬼術」を使える鬼もいます。
この位には、元々十二鬼月だった鬼もいます。
十二鬼月の「下弦の鬼」は、これまで鬼殺隊の柱たちに倒され入れ替わりがあったようです。
しかし、それ以外の隊士相手では歯が立たないほどの強さを持っています。
そして「上弦の鬼」は、鬼殺隊の柱の強さを上回る強さがあり百年間倒すことが出来ないほどの強さを持っています。
鬼舞辻から与えられた血の量が多く、また多くの人間を喰っていることで更に強さが増していると言われています。
上弦の鬼・下弦の鬼には壱・弐・参・肆・伍・陸と階級があり、強さによって変わります。
上弦の壱が一番強く、下弦の陸が十二鬼月の中では一番弱いです。
十二鬼月のメンバー
鬼の始祖である鬼舞辻無惨の直属の配下「十二鬼月」のメンバーをご紹介します。
上弦は死亡による入れ替わりがあったので、新・旧の上弦の鬼が存在します。
上弦の鬼
上弦の鬼は百年の間入替ることがなく同じメンバーで存在していました。
鬼の中でも最も強い6人が揃っており、鬼殺隊員だけでなく柱たちも倒し苦しめてきた存在です。
上弦の壱 黒死牟(こくしぼう)
十二鬼月の最上位として君臨し、その座を奪われたことが一度もありません。
人間の時の名は継国厳勝(つぎくに みつかつ)。
双子の兄として産まれ、弟は日の呼吸の剣士である継国縁壱(つぎくに よりいち)。
侍としての頂点を目指していた厳勝は、鬼に襲わた時、幼き頃に離れ離れとなった弟の縁壱に助けられ、それがきっかけとなり家族(妻・子供)を捨て鬼狩りとなります。
しかし痣の代償により余命僅かとなったところで鬼舞辻から鬼に勧誘され、全てのしがらみを捨て鬼となりました。
鬼となってからは厳勝の名を捨て黒死牟と名乗り、人間の時に使っていた「月の呼吸」を血鬼術として使っています。
<上弦の壱 黒死牟の血鬼術(月の呼吸)>
- 壱ノ型:闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)
- 弐ノ型:珠華ノ弄月(しゅかのろうげつ)
- 参ノ型:厭忌月・銷り(えんきづき・つがり)
- 伍ノ型:月魄災渦(げっぱくさいか)
- 陸ノ型:常夜弧月・無間(とこよこげつ・むけん)
- 漆ノ型:厄鏡・月映え(やっきょう・つきばえ)
- 捌ノ型:月龍輪尾(げつりゅうりんび)
- 玖ノ型:降り月・連面(くだりづき・れんめん)
- 拾ノ型:穿面斬・籮月(せんめんざん・らげつ)
- 拾肆ノ型:兇変・天満繊月(きょうへん・てんまんせんげつ)
- 拾陸ノ型:月虹・片割れ月(げっこう・かたわれづき)
上弦の弐 童磨(どうま)
ニコニコと笑い、同じ鬼だけでなく人間にも交友的な態度をするが、他の鬼からは煙たがられているようです。
極楽教の両親のもとに産まれ、瞳が虹色で白橡(しろつるばみ)のような髪であったことから「神の声が聞こえる特別な子」と信者から神格化され成長するが、そんな能力はありませんでした。
20歳の時に鬼舞辻と出会い鬼となってから「万世極楽教」の教祖として人間の中に溶け込みながら人を喰っていました。
特に栄養価の高い女性を好んで喰っており、人間を喰う行為を「善行」として人を骨まで全て喰うことで救済・解放へ導いているという思念を持っています。
人間の頃から喜怒哀楽の感情が無く、母親が色狂いの父親を殺害した時も、血の臭いを換気したいと考えるような子供で、鬼になってからも人間の感情は理解できませんでした。
<上弦の弐 童磨の血鬼術>
- 蓮葉氷(はすはこおり)
- 枯園垂り(かれそのしづり)
- 凍て曇(いてぐもり)
- 蔓蓮華(つるれんげ)
- 寒烈の白姫(かんれつのしらひめ)
- 冬ざれ氷柱(ふゆざれつらら)
- 散り蓮華(ちりれんげ)
- 結晶ノ御子(けっしょうのみこ)
- 霧氷・睡蓮菩薩(むひょう・すいれんぼさつ)
上弦の参 猗窩座(あかざ)
武術のような術式を展開して攻撃するのが得意で「至高の領域」を最高の武とし、それを目指して鍛錬を欠かさない鬼です。
練り上げられた闘気を持つ強者と戦うことを好み、それ以外の者には異常な不快感を抱きます。
人間の頃の名は狛治(はくじ)。非常に貧しい生活の中、病気の父親に薬を持ち帰るため盗みを働き罪人となってしまいます。
罪人の親として責任を感じた父親が自死し自暴自棄になるが、慶蔵(けいぞう)という道場の師範に助けられ世話になります。
慶蔵の娘である恋雪(こゆき)は病弱で、その娘の世話をしながら武道を習っていた。
恋雪の身体も健康になり、道場の継承と恋雪との婚姻話しが進む中、狛治(猗窩座)が留守中に隣接する剣術道場の跡取り息子が井戸に毒を入れ、慶蔵と恋雪が帰らぬ人となってしまいます。
父親に続き、また大事な人を守れなかったと自我を失い剣術道場の67名を素手で惨殺してしまいます。
その様子を見に来た鬼舞辻に遭遇し茫然自失の中で鬼にされてしまったのです。
<上弦の参 猗窩座の血鬼術>
- 破壊殺 羅針(はかいさつ らしん)
- 破壊殺 空式(はかいさつ くうしき)
- 破壊殺 滅式(はかいさつ めっしき)
- 破壊殺 乱式(はかいさつ らんしき)
- 破壊殺 脚式 冠先割(はかいさつ きゃくしき かむろさきわり)
- 破壊殺 脚式 流閃群光(はかいさつ きゃくしき りゅうせんぐんこう)
- 破壊殺 鬼芯八重芯(はかいさつ きしんやえしん)
- 破壊殺 砕式 万葉閃柳(はかいさつ さいしき まんようせんやなぎ)
- 破壊殺 脚式 飛遊星千輪(はかいさつ きゃくしき ひゅうせいせんりん)
- 破壊殺 終式 青銀乱残光(はかいさつ しゅうしき あおぎんらんざんこう)
旧上弦の肆 半天狗(はんてんぐ)
額にこぶと角が生えた老人のような姿で、斬られるたびに分裂体を生成し追い詰められるほど強くなる鬼です。
常に怯えて臆病な本体の舌には「怯」の文字が刻まれています。
4体に分裂した鬼は喜怒哀楽の感情を持つ鬼で、それぞれの舌に「喜」「怒」「哀」「楽」の文字が刻まれています。
「喜」の鬼・・・空喜(くうき)
「怒」の鬼・・・積怒(せきど)
「哀」の鬼・・・哀絶(あいぜつ)
「楽」の鬼・・・可楽(からく)
また、積怒が空喜・可楽・哀絶を吸収し「憎珀天(ぞうはくてん)」となり喜怒哀楽の鬼を上回る強さです。
<旧上弦の肆 半天狗(憎珀天)の血鬼術>
- 狂鳴雷殺(きょうめいらいさつ)
- 無間業樹(むけんごうじゅ)
- 狂圧鳴波(きょうあつめいは)
半天狗は「喜」「怒」「哀」「楽」それぞれの鬼と「怒」の鬼が3体を吸収した「憎珀天」の他に「恨」の鬼も存在し、半天狗の本体である「怯」の鬼は恨の鬼の心臓に隠れていました。
半天狗が様々な感情を持つ鬼に分裂するのは、人間の頃の経験が原因のようです。
幼い頃から嘘つきで、自分の都合の良いように解釈をし事実を捻じ曲げてしまう歪んだ思考であったためだと考えられます。
鬼になっても自分勝手な考え方は変わらず、この世で自分よりも可哀想な者はいないと思っているそうです。
新上弦の肆 鳴目(なきめ)
半天狗の死後、上弦の肆の座に就いた鳴目は琵琶を弾いて無限城を操作することが出来ます。
また捜索能力が優れているため、鬼殺隊員の動向調査や産屋敷邸の発見に成功しています。
その探索能力が重宝され、上弦の鬼の座に就く前から鬼舞辻の側で活動をしていました。
鬼になる前は琵琶を演奏して日銭を稼いでいましたが、夫が博打ばかりするので貧しい暮らしを送っていました。
その夫が一着しかない琵琶演奏用の着物を売りその金を博打に使い、鳴目は逆上して夫を金槌で殴り殺してしまいました。
その後も仕事があったため、普段着ているボロボロの着物で客前に出て嫌な顔をされる中、強張って震える手で琵琶を演奏したところ音色を賞賛されたのです。
鳴目はその後も人を殺してから琵琶を弾くたびに高く評価されるようになります。
ある時、殺す相手に鬼舞辻を選び返り討ちにあってしまいますが、鬼舞辻に気に入られ鬼になった。という経緯があります。
<新上弦の肆 鳴目の血鬼術>
- 技名不明
琵琶を弾き、空間を自在に操ることで無限城のような建物だけでなく
一度補足確認した人間や鬼などの空間も操ることができようです。
上弦の伍 玉壺(ぎょっこ)
刀鍛冶の里を発見した鬼で、その姿は本来目があるところに口があり額と口の辺りに目があります。
また、複数の人体を切り分け各部位をつなぎ合わせた姿をしており、嫌悪感を感じるような外見をしています。
壺から壺へ自在に移動しその速度も俊敏です。
独特で奇天烈な感性を持ち人間を使った作品を作ることもありますが、その見た目は非常に残酷です。
壺から水生動物を出現させて攻撃を放ったり、真の姿は今まで3人しか目撃していないそうで、身体の鱗は金剛石よりも硬いそうです。
<上弦の伍 玉壺の血鬼術>
- 千本針魚殺(せんぼんばりぎょさつ)
- 水獄鉢(すいごくばち)
- 蛸壺地獄(たこつぼじごく)
- 一万滑空粘魚(いちまんかっくうねんぎょ)
- 神の手(かみのて)
- 陣殺魚鱗(じんざつぎょりん)
旧上弦の陸 堕姫・妓夫太郎(だき・ぎゅうたろう)
吉原遊郭を根城にしている鬼の兄妹で、普段は妹の堕姫が表で遊女として活動しており、兄の妓夫太郎は堕姫の中に潜んでいますが、戦闘などの有事の際には姿を現します。
人間だった頃、堕姫は梅(うめ)という名で非常に美しかったのですが、目や髪の色を気味悪がった母親が堕姫を殺そうとしたところ、兄の妓夫太郎が助けてから兄妹2人は協力し合い生きていきました。
妓夫太郎の名は人間の頃と一緒で、遊郭で客の呼び込みや集金をしていた者を「ぎう」「牛太郎」という呼び方があり、そのまま名前としてつけられました。
堕姫が侍に妓夫太郎のことを侮辱されことに怒り、侍の目をかんざしで突いて失明させますが、堕姫は縄で縛り上げられ生きたまま焼かれてしまいます。
それを発見した妓夫太郎はその侍を殺しますが、焼け焦げて死にそうな妹を抱えながら彷徨っているところに、当時の上弦の陸 童磨(現:上弦の弐)が現れ、血を分けてもらい兄妹で鬼となりました。
<旧上弦の陸 堕姫・妓夫太郎の血鬼術>
- 八重帯斬り(やえおびぎり)・・・堕姫
- 飛び血鎌(とびちがま)・・・妓夫太郎
- 跋孤跳梁(ばっこちょうりょう)・・・妓夫太郎
- 円斬旋回・飛び血鎌(えんざんせんかい・とびちがま)・・・妓夫太郎
堕姫と妓夫太郎が登場する「遊郭編」のあらすじや結末をご紹介していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
新上弦の陸 獪岳(かいがく)
堕姫・妓夫太郎の死後、上弦の壱 黒死牟の推薦で鬼となった獪岳は、雷の呼吸を使う鬼殺隊の剣士でした。
元鳴柱・桑島慈悟郎を師匠に持ち、我妻善逸の兄弟子であったため獪岳と善逸の2人で雷の呼吸の継承権を所有していました。
これは善逸が雷の呼吸 壱の型以外が使えないのに対し、獪岳は基本となる壱の型だけが使えないからです。
幼少期は身寄りもなく貧しい生活をしていたため、鬼殺隊に入隊する前の悲鳴嶼行冥の寺に引き取られていました。
しかし、寺の金を盗んだことを責められ逃げるように寺から出て行くと、鬼に遭遇してしまい自分が助かるために寺の場所を鬼に知らせて逃げ延びました。
寺を出た後は、育手の桑島の元で雷の呼吸の会得に励み鬼殺隊に入隊するも、任務中に遭遇した上弦の壱 黒死牟という強者に跪き生きてさえいればいつかは報われる。と鬼になる道を選んだのです。
獪岳は雷の呼吸を血鬼術として使っています。
<新上弦の陸 獪岳の血鬼術>
- 弐ノ型:稲魂(いなだま)
- 参ノ型:聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)
- 肆ノ型:遠雷(えんらい)
- 伍ノ型:熱界雷(ねつかいらい)
- 陸ノ型:電轟雷轟(でんごうらいごう)
下弦の鬼
下弦の鬼の実力は上弦の鬼に比べ劣っていますが、鬼殺隊の一般隊士で階級が低い者は苦戦を強いられます。
しかし、柱クラスとなると圧倒的に柱の方が強いそうです。
下弦の壱 魘夢(えんむ)
人の不幸や悲痛な顔を好むような歪んだ性格の鬼で、自らは手を下さず人間を使って隊士らを攻撃します。
人間を上手く使えるのは、その人にとって幸せな夢を見せてあげることを引き換えとし、人間の弱い心に浸け込んだ卑劣な手口を使います。
鬼になったきっかけは鬼舞辻の気まぐれでした。
小腹が空いていた鬼舞辻に胕を喰われたが致命傷だったため痛みを感じず、鬼舞辻を羨み褒めそやし、心臓も脳も止まります。
そんな魘夢を気まぐれで鬼にしたので、鬼舞辻自体はそのことを覚えていませんでした。
魘夢の血鬼術は相手を強制的に眠らせ、幸せな夢や悪夢へ落とし入れます。
眠っている間に、自分の歯や骨で作られた錐で「精神の核」を破壊し廃人にした後に殺害する。という手口です。
下弦の伍 累が死亡した後、下弦を解体するという鬼舞辻に下弦の弐・参・肆・陸が殺されたが、最期に他の鬼の断末魔が聞けて、鬼舞辻直々に手を下してもらえることが幸せだ。と言うと、鬼舞辻に気に入られ血を大量に受け取り生き延びた。
<下弦の壱 魘夢の血鬼術>
- 強制昏倒催眠の囁き(きょうせいこんとうさいみんのささやき)
- 強制昏倒睡眠・眼(きょうせいこんとうすいみん・まなこ)
下弦の弐・参・肆・陸
下弦の鬼は壱と伍以外の弐・参・肆・陸は鬼殺隊員との戦闘シーンもなく出演シーンが無いためほとんどの情報がありません。
分かっているのは、名前と死亡した時の状況のみです。
- 下弦の弐 轆轤(ろくろ)
- 下弦の参 病葉(わくらば)
- 下弦の肆 零余子(むかご)
- 下弦の陸 釜鵺(かまぬえ)
鬼殺隊員との戦闘が描かれていないため、血鬼術は不明です。
下弦の伍 累(るい)
鬼の寄せ集めを家族と見立て那田蜘蛛山を拠点として暮らす鬼で、子供のような姿をしています。
寄せ集めの家族には父・母・兄・姉がおり、それぞれに自分の能力を分け与え役割を決めていたようです。
役割を果たせない者には自ら生成する鋭く固い糸で傷つけるなどして「恐怖で支配」していた。
累はそれを家族の絆と思い込み山で暮らしていました。
人間だったころは名は同じく累で、大変病弱な子供でした。
そこに無惨が現れ鬼にしますが、人を喰うために人を殺した累を両親が殺そうとしますが、それに怒りを覚え累は自分の両親を殺してしまいます。
「本物の絆ではなかった」と思いますが、母の最期の言葉「丈夫に産んであげられなくてごめんね」という言葉で冷静になり、両親は累を殺して自分たちも自死しようとしていたのです。
それに気が付いた累は本物の絆を自分の手で断ち切ってしまったことにひどく後悔します。
無惨はそんな累を励まし可愛がっていたようです。
累は能力が高く、下弦の壱や弐くらいの実力があったと思われるからです。
<下弦の伍 累の血鬼術>
- 刻糸牢(こくしろう)
- 殺目篭(あやめかご)
- 刻糸輪転(こくしりんてん)
十二鬼月の死亡順と経緯
「その他の鬼」や「異能の鬼」とは桁違いの強さを持つ「十二鬼月」ですが、鬼殺隊員やその柱たちに倒されています。
その死亡順や誰に倒されたのか?どんな場面であったのかなどの経緯をご紹介します。
まずは、十二鬼月の死亡順を先にご紹介し、それから経緯などの詳細を分けて解説していきます。
- 下弦の伍 累
- 下弦の弐 轆轤
下弦の参 病葉
下弦の肆 零余子
下弦の陸 釜鵺 - 下弦の壱 魘夢
- 旧上弦の陸 堕姫・妓夫太郎
- 上弦の伍 玉壺
- 旧上弦の肆 半天狗
- 新上弦の陸 獪岳
- 上弦の参 猗窩座
- 上弦の弐 童磨
- 上弦の壱 黒死牟
- 新上弦の肆 鳴目
①下弦の伍 累
那田蜘蛛山にて、竈門炭治郎を庇った妹で鬼の禰豆子を欲したが、禰豆子の血鬼術 爆血と炭治郎のヒノカミ神楽 円舞により頚を斬られる。
しかし、炭治郎が頚を斬るよりも早く自らの糸で頚を斬り助かる。
禰豆子を置いて消えろと炭治郎に言っていた累だが、逆鱗に触れたため炭治郎も禰豆子も殺そうとしたところに、水柱・冨岡義勇が現れる。
累は血鬼術 刻糸輪転(最硬度の糸)を放つが、冨岡の水の呼吸 拾壱の型 凪で全て切られしまい、瞬き一つした途端に首を斬られて死亡した。
②下弦の弐 轆轤
下弦の伍 累の死後、無限城に下弦の鬼だけ集められ「下弦の鬼は解体する 最期に言い残すことはあるか?」と問われ「貴方様(鬼舞辻)の血を分けて戴ければ 私は必ず❝血に順応❞してみせます より強力な鬼となり戦います」と答えます。
しかし鬼舞辻から「なぜ私がお前の指図で血を与えねばならんのだ 甚だ図々しい 身の程を弁えろ 死に値する」と言われ殺されてしまいます。
②下弦の参 病葉
他の下弦の鬼と同じく無限城に集められた際、下弦の陸と肆が目の前で無惨に殺されるところ見て「思考は読まれ 肯定しても否定しても殺される 戦って勝てるはずもない 逃げるしかない」と無限城から脱出しようとします。
しかし逃げ出した瞬間、鬼舞辻の手によって首から上だけを無惨に掴まれた状態となり死亡します。
②下弦の肆 零余子
無限城に下弦の鬼が集められ鬼舞辻に「私よりも鬼狩りの方が怖いか」と問われ「いいえ・・・」と答えるも、更に鬼舞辻から「お前はいつも鬼狩りの柱と遭遇した場合 逃亡しようと思っているな」と言われます。
それに対し「いいえ思っていません!!私は貴方様のために命をかけて戦います」と答えるのですが鬼舞辻から「お前は私が言うこと否定するのか?」と言われ無惨に殺されます。
②下弦の陸 釜鵺
下弦の鬼が無限城に集められた時に一番最初に無惨に殺されてしまいます。
下弦の伍 累が鬼殺隊に殺されたことで無惨は下弦を解体しようとしています。
「何故ゆえに下弦の鬼はそれ程までに弱いのか」
「ここ百年あまり十二鬼月の上弦は顔ぶれが変わらない」
「鬼狩りの柱共を葬ってきたのは常に上弦の鬼たちだ しかし下弦の鬼はどうか? 何度入替った?」というお説教をされている最中に
釜鵺は「そんなことを俺たちに言われても・・・」と考えていました。
その思考を無惨に読まれてしまい問答無用で殺されてしまいました。
③下弦の壱 魘夢
無限列車にて列車の乗客を眠らせ「精神の核」を破壊してから殺し食料にしようとしていた魘夢。
そこに炎柱・煉獄杏寿郎とそれに合流した炭治郎たち。
煉獄や炭治郎たちを眠らせ「精神の核」の破壊を試みるも失敗してしまい、無限列車と融合することになります。
列車の乗客200人は人質となりますが、煉獄・禰豆子や善逸が乗客を守りながら、炭治郎と伊之助が魘夢の頚を探します。
列車の先頭部分に鬼の頚を見つけますが、魘夢は血鬼術 強制昏倒睡眠・眼で応戦します。
しかし、炭治郎と伊之助の連撃によって頚を斬られ死亡します。
④旧上弦の陸 堕姫・妓夫太郎
遊郭は鬼が潜む絶好の場所だと睨んでいた音柱 宇随天元が、元くノ一である自分の嫁3人を遊郭に潜入させるが、定期連絡が途絶えてしまいます。
炭治郎・善逸・伊之助は宇髄指揮のの元、女装をして遊郭内に潜入します。
そこに遊女として潜んでいたのが上弦の陸 堕姫でした。
堕姫VS炭治郎、堕姫の帯VS善逸・伊之助の闘いでピンチを迎えますが、宇髄が駆けつけ堕姫の頚を斬ります。
しかし堕姫の身体も頚も崩壊せず、妓夫太郎が姿を現します。
堕姫と妓夫太郎と宇髄たちの壮絶な闘いがはじまり、2体同時に頚を斬らなければ倒せないことに気が付きます。
堕姫の頚を善逸と伊之助が、宇髄が瀕死の状態であったため、覚醒し痣を出した炭治郎が妓夫太郎の頚を斬り、堕姫・妓夫太郎は死亡しました。
⑤上弦の伍 玉壺
鬼殺隊員が使う日輪刀を作る刀鍛冶が暮らす「刀鍛冶の里」を見つけた玉壺。
刀鍛冶の里を滅ぼせば鬼殺隊員へ刀を作る人がいなくなるという作戦で里を襲います。
刀鍛冶の里で水生動物を発生させ混乱を起こしますが、霞柱 時透無一郎と闘います。
鬼殺隊が使う呼吸を封じるために水獄鉢で水の壺の中に閉じ込めますが、時透が昔の記憶を思い出し覚醒、痣を出現させて脱出します。
突如始まった玉壺と時透の口喧嘩に玉壺が激昂し、過去3人しか目撃したことの無い真の姿になる。
真の姿とは全身の鱗は金剛石よりも硬く、縦横無尽に素早く飛び跳ねる血鬼術「陣殺魚鱗」と「神の手」を使い時透を追い詰めます。
しかし、時透独自の技である霞の呼吸 漆ノ型 朧(おぼろ)による緩急の激しいオリジナルの技によって頚を討たれ死亡する。
⑥旧上弦の肆 半天狗
刀鍛冶の里で炭治郎と時透が自分の刀が出来上がるのを待っていた時、二人で刀鍛冶の所へ向かおうと話している部屋に現れたのが半天狗です。
柱である時透でさえも、姿を見るまで鬼とは気が付かないほど、とぼけた気配で近づいてきたのです。
時透により頚を斬られるが、分断された頚と胴それぞれから頭と胴が生え分裂してしまいました。
その後、炭治郎の同期である不死川玄弥と禰豆子も加わり攻撃を繰り出しますが、舌に「喜・怒・哀・楽」が刻まれた4体の鬼に分裂してしまいます。
炭治郎が舌に「怯」が刻まれた本体の鬼の頚を斬ろうとした時、喜怒哀楽の鬼が合体し「憎」の鬼となります。
喜怒哀楽それぞれの鬼の力を使えるだけでなく、攻撃力も上がっていました。
炭治郎・禰豆子・玄弥では到底敵わないほどの相手でピンチになりますが、そこに恋柱の甘露寺蜜璃が現れます。
しかし「憎」の鬼は本体ではないため本体である「怯」の鬼を探す炭治郎たち。
逃げる本体の鬼の頚を炭治郎が追いかけ斬ります。
鬼の頚を斬った時には夜が明け陽光が差す場所。禰豆子は炭治郎の後ろを指差し何かを訴えています。
そこには頚を斬ったはずの鬼が里の人を襲おうとしていたのです。
炭治郎が鬼の頚を確認すると舌に「恨」の文字が・・・。
陽光が差し始め禰豆子が焼けていきますが、禰豆子自身の判断で炭治郎を鬼の元へ蹴り上げ、炭治郎は「恨」の鬼の心臓の中にいた本体「怯」の鬼を見つけ頚を斬り、何度も逃げ回った半天狗は死亡しました。
⑦新上弦の陸 獪岳
獪岳は、我妻善逸と共に育手である元鳴柱 桑島慈悟郎の元で剣技を学び、鬼殺隊員に所属し善逸と一緒に雷の呼吸の継承権を所有していました。
真面目な性格でひたむきに努力している姿勢は、善逸からも尊敬されていましたが、自信過剰な性格もあり人からの評価を気にする所がありました。
何事にも不満を抱き、自分に正当な評価をしてくれないと師匠である桑島や平等な扱いを受ける善逸を恨んですらいました。
鬼殺隊所属時に遭遇した上弦の壱 黒死牟と出会い鬼となり、その黒死牟からの推薦もあり上弦の陸となりました。
無限城では弟弟子である善逸と対峙し、成長した善逸の剣技に驚きながらも、鬼になって血鬼術として使う雷の呼吸は強烈でした。
善逸に激しい斬撃を浴びせるも、善逸が自分で編み出した「雷の呼吸 漆ノ型 火雷神(ほのいかづちのかみ)」で頚を斬られます。
善逸に負けたことを最期まで受け入れられず不満を漏らしながら消滅しました。
⑧上弦の参 猗窩座
無限城にて、水柱 冨岡義勇と竈門炭治郎に遭遇し激しい戦闘を繰り広げた。
以前、無限列車で出会った時よりも強くなった炭治郎に再会し喜びを伝えるも、自分を庇って死んでいった炎柱 煉獄杏寿郎を侮辱する言葉に炭治郎が激昂し、闘いが始まります。
闘いの中で冨岡が痣を発現させるも、猗窩座は相手の攻撃に対し正確無比な技で羅針盤のように確実に隙をついてくる。
炭治郎は猗窩座との闘いの中や父親の記憶などから、猗窩座が探求していた「至高の領域」に辿り着き「透き通る世界」が見えるようになる。
その炭治郎が放つヒノカミ神楽 斜陽転身(しゃようてんしん)で猗窩座は頚を斬られますが、身体の崩壊が始まらない。
猗窩座もまた強くなるために別の何かに変わろうと、鬼舞辻無惨のように頚が弱点じゃなくなろうとしていたのです。
しかし、炭治郎に人間の時の師匠であった慶蔵の影を見ることで、人間の頃の記憶を取り戻し「倒したかったのは自分自身」ということに気が付きます。
炭治郎に感謝の笑みを見せ、崩壊が始まりますがそれを呼び止める無惨の声を振り払い、亡き大切な父親・師匠の慶蔵・愛する恋雪に導かれ死亡しました。
⑨上弦の弐 童磨
無限城にて人間を喰っている最中に、蟲柱 胡蝶しのぶと対峙します。
しのぶは亡き姉の仇が童磨であり、その仇との闘いに備えて体中に藤の花の毒が巡っている状態でした。
毒が回っているとは知らず、童磨はしのぶを自分の身体に取り込みます。
童磨がしのぶを取り込んでいる最中に、しのぶの継子である栗花落カナヲが童磨の元に辿り着き、目の前で師匠が鬼に取り込まれる姿を目撃し激しく怒るカナヲ。
カナヲと対峙している最中に猗窩座が死んだことを察知した童磨が「一番の親友だったのに」の涙を流すが、それを見たカナヲは「本当は何も感じないんでしょ?貴方 何のために生まれてきたの?」と言い放ち、その言葉をきっかけに激しい戦闘が始まります。
童磨はカナヲの目が特殊だと気が付き目を狙いながらカナヲの日輪刀を奪います。
そんなカナヲがピンチの時に天井を突き破って嘴平伊之助が現れます。
童磨は伊之助に「会ったことがある」と伊之助が幼き頃、伊之助の母 琴葉を殺して喰ったことを告げます。
カナヲと伊之助はそれぞれの仇である童磨に向かって攻撃しますが、童磨の血鬼術によって本人に攻撃を与えることすら出来ず取り逃がしそうになります。
しかし童磨の身体に変化が起こるのです。
藤の花の毒が全身に巡っている胡蝶しのぶを取り込んだことにより、童磨の身体が溶けて再生出来なくなっていき、カナヲと伊之助の反撃が始まります。
カナヲの花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼(ひがんしゅがん)によって童磨の頚を捕らえますが、童磨の血鬼術で腕が凍って振り切れない状況に。
そこに伊之助の獣の呼吸 思いつきの投げ斬りによってカナヲの日輪刀が押し込まれ、童磨は頚を斬られて死亡しました。
⑩上弦の壱 黒死牟
無限城で霞柱 時任無一郎と対峙し、自分の子孫だと告げます。
無一郎は上弦の壱との遭遇と、目の前の鬼の末裔であることに動揺しますが「そんなこと関係ない」と平常心を取り戻し、戦闘が始まります。
無一郎は痣を発現させ、霞の呼吸 漆ノ型 朧(おぼろ)で黒死牟に斬りかかりますが、黒死牟の月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮(やみづき・よいのみや)で左手を斬られてしまいます。
すぐに止血して闘いを続ける無一郎を賞賛しながら、無一郎の刀を奪い肩を刺し柱に吊るします。
「あの方(無惨)にお前を鬼として使って戴こう」と鬼に勧誘している後ろに、不死川玄弥の姿がありました。
玄弥は南蛮銃で黒死牟を狙い撃ちますが、両腕と胴体を斬られその場で動けなくなってしまいます。
黒死牟が玄弥の頚を狙って技を放とうとした時、風柱 不死川実弥 玄弥の兄が現れ玄弥を救います。
実弥と黒死牟の激しい闘いで実弥は動けば内臓が出てしまうほどの深手を負います。
しかし、実弥の稀血に黒死牟が酩酊し始めます。
実弥は呼吸で止血し筋肉を引き絞り内臓が飛び出そうなのを止めながらもなお闘い続けていました。
そこに岩柱 悲鳴嶼行冥が現れ、実弥に「腹の傷は今すぐ縫え、その間は私が引き受ける」と実弥を助けます。
悲鳴嶼も痣を発現させ黒死牟と戦っている間、無一郎は肩に突き刺さった刀を抜き、玄弥に黒死牟の髪を食わせ「最期まで一緒に戦おう」と助け出します。
また、実弥も腹の傷を自分で縫い痣を発現させ闘いに戻ります。
黒死牟からの激しい攻撃を搔い潜り、無一郎が黒死牟の脇腹に刀を突き刺し赫刀にし、玄弥が無一郎に「上弦の壱の動きを止めたら撃っていいから」との言葉通り、黒死牟の能力を持った玄弥が銃を放ちます。
玄弥が放った弾が黒死牟の身体に入り、玄弥の血鬼術によって黒死牟の身体が固定されます。
そこに一気に悲鳴嶼や実弥の攻撃で黒死牟の頚を斬ることができますが、黒死牟は崩壊せず頭を再生します。
「太陽の光以外の攻撃を克服した」とこれで自分は誰にも負けることはない。と思った瞬間実弥にの日輪刀に写る自分の姿が目に入り「何だこの醜い姿は」と驚きます。
「死にたくなかったのか?こんな惨めな生き物に成り下がってまで」
「違う 私はただ 縁壱 お前になりたかったのだ」と塵になって死んでいきます。
崩壊した黒死牟は着物だけが残り、その中には縁壱が死後に遺した笛が残っていました。
この笛は、幼少期に厳勝が縁壱にあげたものでした。
⑪新上弦の肆 鳴目
以前より補足確認していた鬼殺隊員を無限城に落とした鳴目。
無限城内を意のままに操りながら、蛇柱 伊黒小芭内と恋柱 甘露寺蜜璃と戦っていました。
伊黒いわく「血鬼術の殺傷能力はそれ程でもないが 煩わしさと厄介さは随一だな」と長丁場な対決となりました。
鬼の珠代が無惨に人間に戻る薬を与え肉の塊の中で珠世ごと留まり、薬を分解していた無惨が復活した途端、鳴目は炭治郎・冨岡を無惨の目の前に移動させました。
そして鳴目と戦っていた伊黒と甘露寺は鳴目によって殺されてしまいます。
何の遮蔽物もない場所で炭治郎と冨岡は無惨の攻撃に苦戦し、ピンチを迎えますが
そこに死んだはずの伊黒と甘露寺が助けに入ります。
無惨が鳴目の目によって見えていた伊黒と甘露寺の死体は、鬼で味方の愈史郎が鳴目の視覚を乗っ取り制御不能による誤情報のためです。
愛する珠世を無惨によって殺された愈史郎は激怒し、鳴目の視覚と支配を乗っ取り無惨を無限城ごと地上に叩き出そうとします。
鳴目は愈史郎によって無惨からの支配をほとんど外されていたが、無惨は強い力で絡め取り愈史郎の細胞まで吸収し始めます。
その作戦に気が付いた伊黒と冨岡が無惨に攻撃を仕掛け、その間に愈史郎が押し戻し始めます。
どうにもならなくなった無惨は鳴目の頭部を破壊しますが、鳴目の残りの細胞を愈史郎の手によって操られ無限城は外に放出され、鳴目はそのまま死亡します。
まとめ
今回は、鬼滅の刃に登場する十二鬼月のメンバーと死亡した順番や経緯をご紹介しました。
上弦の鬼と下弦の鬼には大きな実力の差がありながらも、それぞれが鬼殺隊を苦しめてきたことは間違いないようです。
鬼舞辻無惨をはじめとする鬼たちは鬼殺隊員の仇であることが多く、恨みを持たれて当然ですが、それぞれの鬼の人間だった時の過去は悲しく苦しいものが多いのは分かります。
これが鬼滅の刃を見る上で非常に切ない気持ちになったり、面白いところでもあります。
鬼舞辻無惨が率いる鬼たちは無惨が滅びると消滅してしまうそうです。
鬼舞辻の絶対権力の中で人を襲い喰うことで強くなる鬼たちですが、鬼は人を襲うことだけでなく、特に上弦の鬼たちは鬼舞辻が太陽の光を克服するための「青い彼岸花」や、太陽の光を克服する鬼の捜索なども行っていました。
無限城ではほとんどの上弦の鬼と鬼殺隊の対決が繰り広げられました。
鬼舞辻への最終決戦前に命を落とした柱たちや隊員も多数いました。
それほど上弦の鬼には強さがあり「柱3人分の強さに匹敵する」とも言われています。
そんな強さを持った上弦の鬼や、多くの一般隊士や隊員ではない人間を苦しめてきた下弦の鬼。
そんな上弦の鬼と下弦の鬼のご紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。