鶏肉を調理しようとした時に「臭い」と感じたことはありませんか?
その臭いに食べられるのか?と判断に困ったことはありませんか?
今回は、鶏肉が臭い!と感じた時にまだ食べられるのかどうかを判断する方法をご紹介します。
また、ニオイの原因や臭みの取り方などの正しい処理の方法や保存方法もご紹介します。
目次
鶏肉が臭い!ニオイの原因はなに?!
鶏肉を使って調理しようと思った時や、出来上がった鶏肉料理を食べようとした時に「あれ?何かニオイするな?」と感じたことはありませんか?
鶏肉の臭みの原因はいくつかあります。
ニオイの原因が分かれば対処もしやすいので、ここでは鶏肉の臭いの原因を解説します。
エサのニオイ
まず1つ目の原因として考えられるのが「鶏が食べていたエサのニオイ」です。
エサのニオイが鶏自身に染みつくことで、お肉にもそのニオイが残るのだそうです。
特にブロイダー(※)や輸入された鶏肉に多いそうです。
他にも鶏自体の体臭が原因の場合もありますが、腐っているわけではないので臭み取りや臭い消しをすれば、気にならなくなります。
(※)ブロイラー短期間で急激に成長するように品種改良された肉食用の鶏
冷蔵庫のニオイ
2つ目の原因として考えられるのが「冷蔵庫内のニオイが鶏肉に移る」ことです。
冷蔵庫と鶏肉のニオイが混ざると、腐ったニオイとは少し違います。
この場合、鶏肉を流水で洗うことで表面上の臭いを減らすことが出来るので、食べやすくなります。
腐っている
鶏肉から硫黄のようなニオイや卵が腐ったようなニオイがする場合は、鶏肉がすでに腐っているか、腐りかけている状態と考えられます。
鶏肉はとても足の早い食材ですので、調理前には必ず賞味期限を確認しましょう。
すぐに食べない場合は、冷凍するようにしましょう。
鶏肉が腐っているか判断する方法
鶏肉が腐っているか?食べられるのか?迷うことがあると思います。
鶏肉が腐ってしまうと、どのような見た目になるのか?どんなニオイになるのか?を紹介します。
鶏肉が腐った時の見た目
新鮮な鶏肉ほど綺麗な肌色やピンク色でツヤがあります。
それが日が経つにつれて灰色に変色していき、鶏肉の半分以上が灰色に変色すると腐っていると判断して良いでしょう。
少し灰色ががってきたという時は、まだ変色していない部分を切り分けて使いましょう。
状態によっては、白っぽい斑点が表れることがありますが、それはカビですのでこの状態ならば処分してしまいましょう。
鶏肉は火を通すと白くなりますが、腐ってしまった鶏肉は火を通してもくすんだ色になります。
鶏肉が腐った時のニオイ
鶏肉には独特のニオイがありますが、腐っている時のニオイは明らかに分かります。
人によって感じるニオイが違うようです。
- 硫黄のニオイがする
- 腐敗臭がする(卵が腐ったようなニオイ)
- 酸味のあるニオイがする
- アンモニア臭がする
鶏肉が腐ると生ごみや卵が腐ったような腐敗臭がしたり、ヨーグルトが腐ったような酸っぱいニオイがすることもあります。
他にもアンモニア臭や硫黄のニオイなどがして、明らかに食べるのはマズいと感じる異臭がします。
冷蔵庫から出してすぐの冷えている状態はニオイが分かりにくいことがあります。
その場合は、鶏肉を少し切ってレンジで温めてみて異臭がするようであれば食べるのはやめましょう。
鶏肉が腐った時の感触
鶏肉はもともとヌメりがあるので、腐っているかの判断が難しいです。
ヌメりが気になる時は一度流水で洗ってみて、それでもヌメりを感じる場合は腐っている可能性が高いです。
またネバネバした感触や糸を引くようになっている場合は、完全に腐っていると思って良いでしょう。
腐った鶏肉を調理した場合
腐っているか判断がつかず、もしも腐った鶏肉を加熱調理した場合はどうなるでしょうか?
腐っている鶏肉を加熱すると、酸味や腐敗臭が強くなるので分かりやすいです。
お湯で煮込んだ時は、あり得ない量のアクが出てきます。
鶏肉が腐っている場合は、どのような加熱方法でも食べることは出来ませんので処分しましょう。
鶏肉のニオイを消す方法
鶏肉がまだ腐っていないのにニオイが気になることがありませんか?
ニオイの原因でも紹介したように、鶏が今まで食べてきたエサや鶏自体の体臭が原因の時もあります。
鶏肉がまだ食べられる状態だけど、ニオイが気になる時には臭い消しや臭み取りをして調理しましょう。
下処理をする
鶏肉の臭みは下処理をきちんと行うことで和らげることができます。
いくつか方法があるのでご紹介していきます。
鶏肉についている黄色い脂身を取り除きます。
皮と身の間についていることが多いです。
そして、鶏肉から出ているドリップをキッチンペーパーで吸い取ります。
鶏肉に塩を揉み込んで2分程度おいてから流水で洗い流します。
すぐに調理したい時は塩揉みをしてからすぐに洗い流しても臭み消しになります。
塩は鶏肉1枚に対して小さじ1.5杯くらいが目安です。
流水で洗い流した後は、キッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭き取ります。
ボウルなどに鶏肉を入れ、50℃くらいに熱したお湯をかけたら2・3分置いておくと臭み消しになります。
時間がない時は、鶏肉に熱湯をかけるだけでも臭み消しの効果があります。
お湯をかけることで、鶏肉から余分な油も一緒に流れるので、ヘルシーになります。
冷凍した鶏肉であれば解答も出来るので一石二鳥です。
下味をつける
鶏肉にしっかりと下味をつけることで、ニオイを和らげることができます。
お酒や料理酒を鶏肉にふると臭み消しになります。
平らな容器に鶏肉を並べて上から酒をふり半日ほどおきましょう。
時間がない時は1時間ほどでもよいでしょう。
臭み消しだけでなく、鶏肉が保湿されてジューシーになります。
調味料やスパイスの効果でニオイが気にならなくなります。
オススメの調味料はニンニク・生姜・ローズマリーなどです。
他にもカレー粉や醤油など、メニューに合わせて下味をつけておきましょう。
冷凍保存
鶏肉を大量に買ってきて、小分けで冷凍保存しておくと腐ることもなく、新鮮な状態をある程度保つことができます。
先ほどご紹介した下処理や下味をつけた後に冷凍すると、さらに臭みを抑えることができます。
冷凍前にこのようにひと手間加えることで、調理前の手間が省け美味しく鶏肉を食べることができますよ。
まとめ
今回は鶏肉が臭いと感じた時の対処方法や食べられるかどうかの判断方法、ニオイが気になる時の臭み消しの方法をご紹介しました。
鶏肉が腐っていないのにニオイが気になる原因は鶏が食べているエサや鶏自身の体臭が原因です。
それでも「これは腐っているんじゃないか?」と気になる時は、以下の点に気を付けてみましょう。
- 鶏肉の見た目が灰色がかっていたり、白っぽい斑点がある
- 硫黄・腐敗臭・酸味のあるニオイ・アンモニア臭がする
- 鶏肉を洗ってもヌメりが取れない・糸を引いている
このような状態ならば、鶏肉が腐っていますので食べずに処分しましょう。
これらに当てはまらないけどニオイが気になる時は、鶏肉の臭み消しやニオイ取りをしましょう。
- しっかりとした処理をする
- 下味をつける
- 下処理か下味をつけてから冷凍保存する
鶏肉は足が早く、冷蔵庫に入れていてもちょっと忘れて数日経っただけでも腐ってしまいます。
美味しい鶏肉料理を作るためには、しっかりと下処理や下味をつけておきましょう。
すぐに食べない場合も、これらの処理をした後に冷凍保存することで、調理をする時の手間が省け美味しく食べることができますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。