鬼滅の刃に登場する鬼である十二鬼月や味方の鬼である禰豆子・珠世・愈史郎の血鬼術をご紹介します。
血鬼術の名前は見慣れない漢字が出てきて読みずらい。と思ったことがありませんか?
今回は血鬼術の一覧と読み方やどんな技なのかもご紹介していきます。
それぞれの鬼には血鬼術だけでなく、特殊能力もありますのでこちらも解説していきたいと思います。
血鬼術一覧と読み方
鬼滅の刃に登場する鬼は鬼殺隊と敵対する鬼と、味方となり共に戦う鬼がいます。
敵対する鬼で血鬼術を使うのは鬼の始祖である鬼舞辻無惨やその直属の配下である十二鬼月です。
また、味方の鬼で血鬼術を使うのは禰豆子・珠世・愈史郎などです。
それぞれの鬼が使う血鬼術を一覧にし読み方や技の特徴などを解説します。
竈門禰豆子(かまど ねずこ)
主人公 竈門炭治郎の妹で鬼舞辻によって鬼にされた禰豆子。
鬼舞辻に殺された家族の仇を討つため、禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊に入った炭治郎と一緒に鬼と戦う禰豆子も血鬼術を使えます。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
爆血 | ばっけつ | 自らの血液を燃焼・爆破させたり、鬼から受けた毒を解毒することができます。 |
那田蜘蛛山で下弦の伍 累との戦闘で死んだ母親と深層意識で出会い「お兄ちゃんまで死んでしまうわよ」という母の言葉で覚醒し、初めて血鬼術を使います。
その後は、無限列車での炭治郎や煉獄さんたちと子供たちが繋がった縄を燃やしたり、眠っている伊之助を覚醒させる時に使用しています。
遊郭での上弦の陸 堕姫・妓夫太郎との戦いの後に、音柱 宇髄天元や伊之助が受けた鬼の毒を解毒しています。
それ以降の戦いでも禰豆子の血鬼術 爆血は何度も炭治郎たちを助けています。
珠世(たまよ)
病で長く生きられないと分かった珠世は最愛の息子が大人になるのを見届けたいと願い鬼舞辻によって鬼になり、400年以上生き続けています。
鬼舞辻と敵対しているため追われる立場ですが、炭治郎に鬼の血液の採取を依頼し研究をしてます。
その結果、鬼を人に戻す薬の開発に成功しています。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
惑血 視覚夢幻の香 | わくち しかくむげんのこう | 血の香りを嗅いだ者の視界に不可思議な紋様や幻覚を見せる身動きを取れなくする効果があります。 |
惑血 白日の魔香 | わくち はくじつのまこう | 血の香りを嗅いだ者の脳の機能を低下させ、虚偽を述べたり秘密を守ることが不可能になります。 |
惑血 融通無碍の香 | わくち ゆうずうむげのこう | 血の香りで人に奇妙な言動をさせます。 (番外編4コマ漫画のネタ) |
珠世が使う血鬼術 惑血は、自らの身体に傷をつけ出血することで発動します。
匂いがおよぶ範囲であれば、鬼だけでなく人間にも影響があります。
愈史郎(ゆしろう)
常に珠世の傍にいる青年の鬼で、鬼舞辻ではなく珠世が鬼にした唯一の鬼です。
病により瀕死状態だったところを珠世に鬼とされたことで救われました。
それから珠世に心酔し、心の底から慕っています。
愈史郎も血鬼術が使え、主に視界に関わる血鬼術を使用します。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
紙眼 目隠しの術 | しがん めかくしのじゅつ | 眼のような模様の札を貼ることで、人や建物を視界から隠すことができます。 |
紙眼 可視化 | しがん かしか | 札を貼り視覚を貸すことで、見えない血鬼術の作用が見られるようになります。 |
紙眼 視覚共有 | しがん しかくきょうゆう | 札を貼った者同士の視覚を共有することができ、人間と動物の共有も可能です。 |
愈史郎の血鬼術に攻撃性はなく補助的な役割を果たす技が多いです。
最終決戦となった無限城では鎹鴉とお館様とお付きの妹たちが視覚共有し戦況や無限城の図面を起こしたり、お館様から隊士への指示出しなども行っていました。
不死川玄弥
不死川玄弥は炭治郎の同期の鬼殺隊員であるため鬼ではありませんが、鬼喰いをすることで一時的に血鬼術を使うことができます。
兄である風柱 不死川実弥を追って鬼殺隊に入隊したものの、呼吸の才能に恵まれませんでした。
過去に鬼となった母親から自分を守ってくれたのに酷い言葉を浴びせたことを謝りたい一心で兄の傍にいられる鬼殺隊に残るため鬼喰いをしててでも柱を目指しています。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
散弾銃浸蝕 | さんだんじゅうしんしょく | 上弦の壱 黒死牟の刀を喰ったことで得られた血鬼術。 散弾銃の威力を強化させました。 |
木の血鬼術 | きのけっきじゅつ | 散弾銃から肉弾を撃ち、その弾丸が体内に入ると血を吸う樹木となります。 相手を浸蝕したり固定させる能力があります。 |
鬼を喰うことで玄弥自身が強化されるだけでなく、喰った鬼の特徴を持った血鬼術を使うことができます。
鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)
1000年以上前に生まれた鬼の始祖である鬼舞辻無惨は、自身の血を人間に与え多くの鬼を作り出しました。
鬼舞辻には多くの技がありますが、血鬼術として技が放たれたのは1つしかありません。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
黒血枳棘 | こっけつききょく | 自分の血をイバラのように変化させ、攻撃する。 |
鬼舞辻が鬼殺隊当主 産屋敷耀哉へ襲撃した際、自爆したお館様。
その後、岩柱 悲鳴嶼行冥との戦いで使用しています。
これ以外にも鬼舞辻の強烈な技はいくつかありますが、血鬼術として使用しているか不明のため、他の技は特殊能力でご紹介します。
上弦の壱 黒死牟(こくしぼう)
十二鬼月の最高位である上弦の壱 黒死牟は、顔面に6つの目を持ち柱ですら恐怖で身体が震えるほどの闘気を放っています。
かつて人間だったころは、日の呼吸の剣士である継国縁壱の兄 継国厳勝として鬼殺隊に所属していました。
痣の者となり、寿命が残りわずかと知ってから鬼舞辻と出会い鬼となりました。
鬼になった時から十二鬼月 上弦の壱の座が奪われたことはありません。
黒死牟が使う血鬼術は鬼殺隊の剣士であった時に使用していた「月の呼吸」です。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
壱ノ型 闇月・宵の宮 | やみづき・よいのみや | 抜刀して一瞬で放たれる一撃は、異次元の攻撃速度と月輪の斬撃が合わさるので回避困難な一撃です。 |
弐ノ型 朱華ノ弄月 | しゅかのろうげつ | 切り上げるように三連の斬撃を広範囲に放ち月輪の斬撃で取り囲みます。 |
参ノ型 厭忌月・銷り | えんきづき・つがり | 刀を大きく振い異なる月輪の斬撃を纏わせ二連で放ちます。 |
伍ノ型 月魄災渦 | げっぱくさいか | 刀を振るわずして広範囲に無数の斬撃を出現させます。 鍔迫り合いなどで太刀筋を封じることは不可能です。 |
陸ノ型 常夜孤月・無間 | とこよこげつ・むけん | 一振りで縦方向に弧を描く無数の斬撃を放ちます。 広範囲に無数の斬撃を放つので斬撃を見切ることはおろか間合いの外に出ることすら困難という反則技です。 |
漆ノ型 厄鏡・月映え | やっきょう・つきばえ | 変化させた刀で間合いを広げ遠距離まで切り裂くような斬撃を放ちます。 地を這う斬撃と月輪のうねる斬撃も放たれます。 |
捌ノ型 月龍輪尾 | げつりゅうりんび | 強烈な力で素早く繰り出す一閃で抉り取るように薙ぎ払う技です。 |
玖ノ型 降り月・連面 | くだりづき・れんめん | 背中から前方へ刀を振るい、対象に降り注ぐような軌道の複雑かつ無数の三日月の斬撃を放ちます。 |
拾ノ型 穿面斬・蘿月 | せんめんざん・らげつ | 楕円型で回転鋸のような形状の斬撃が逃げ道を無くすように地面を削りながら迫ってきます。 |
拾肆ノ型 兇変・天満繊月 | きょうへん・てんまんせんげつ | 折り重なった渦状の斬撃で猛攻してきます。 広範囲に渡り技を放つことが可能です。 |
拾陸ノ型 月虹・片割れ月 | げっこう・かたわれづき | 複数の相手の位置を的確に狙った上で、上から地面に向かい三日月を縦に突き刺します。 凄まじい破壊力を持った技です。 |
肆ノ型・拾壱ノ型・拾弐ノ型・拾参ノ型・拾伍ノ型は原作でも登場しませんが、月の呼吸は最低でも16個の型があるようです。
全集中の呼吸の中でも一番多い型を持っています。
上弦の弐 童磨(どうま)
十二鬼月 上弦の弐 童磨は、鬼でも人間でもおしゃべりするのが好きで、柔らかい笑みで戦闘中でも穏やかに話します。
同じ十二鬼月の上弦の鬼や鬼舞辻からは少し煙たがられている様子です。
人間の頃から嬉しい・悲しいなどの感情が分からず、人間は気の毒な存在だと哀れみ見下しています。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
蓮葉氷 | はすはごおり | 蓮の花の形をした氷を作り出し、周囲を凍らせることができます。 |
蔓蓮華 | つるれんげ | 蓮葉氷から氷の蔓を四方八方から放ち、相手を絡め取りる技です。 |
枯園垂り | かれそのしづり | 冷気をまとった二つの扇子を連続で振るい湾曲した氷柱を生み出す近接技です。 |
凍て曇 | いてぐもり | 凍てつく粉で煙幕を発生させ、周囲を凍らせます。 相手の眼球を凍結させて視界を奪う技。 |
寒烈の白姫 | かんれつのしらひめ | 氷の巫女2体を出現させ、吐息で広範囲を凍らせる技です。 |
冬ざれ氷柱 | ふゆざれつらら | 上方から巨大な鋭く尖った氷柱を多数落下させる技。 |
散り蓮華 | ちりれんげ | 扇を振って細かい硝子のような氷の花びらを放つので、攻撃範囲が広い技です。 |
結晶ノ御子 | けっしょうのみこ | 氷で出来た小型の童磨人形を出現させます。 童磨と同等の強さの血鬼術を使用し、自動で戦闘を行い、戦闘の情報を記録することも可能。 御子がダメージを負っても本体には全く影響はありません。複数の御子を生み出すことが可能です。 |
霧氷・睡蓮菩薩 | むひょう・すいれんぼさつ | 巨大な氷像を生み出す大技で、 氷仏像は息を吹きかけられるだけで全身が凍結します。 振り降ろされる手刀の攻撃力は凄まじい。 |
童磨の血鬼術は自らの血を使って技を生み出します。
凍った血を霧状にし扇で散布する「粉凍り」は、少量吸い込むだけでも肺が壊死してしまいます。
上弦の参 猗窩座(あかざ)
十二鬼月 上弦の参 猗窩座は、強さを追い求め鍛錬を欠かさない鬼です。
愚直に強さを追い求める武術家のような一面を持ちながら、敵であっても練り上げられた闘気を放つ実力者には尊敬の念を抱きます。
その一方で、自分が弱者だと見定めた者には異常なまでの不快感を露わにし見下しています。
戦闘スタイルは、自身の拳や身体を使う肉弾戦、相手の闘気を感知する血鬼術「術式展開」をすることで効果を発揮します。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
破壊殺 羅針 | はかいさつ らしん | 自分を中心にし足元に雪の結晶のような陣を展開し「壱〜拾」までの数字が描かれています。 この陣で相相手の闘気を感知することができ、猗窩座の戦闘様式の根幹になっています。 |
空式 | くうしき | 虚空に撃ち込んだ拳撃の威力がそのまま飛来する乱打技です。 衝撃の到達までのタイムラグはほとんど無く、並みの隊士では近づく事すら出来ない。 |
乱式 | らんしき | 強烈な連打を両腕から高速で繰り出す技。 衝撃波が広範囲に及ぶほどの威力があります。 |
滅式 | めっしき | 一瞬で間合いを詰めながら突進し、抜きてを放ちます。 炎の呼吸 奥義「煉獄」に撃ち勝った絶技で、威力・勢い・速さが備わった技です。 |
脚式 冠先割 | きゃくしき かむろさきわり | 下段から足を跳ね上げ蹴り上げる技です。 かすったでも出血するほどの威力があります。 |
脚式 流閃群光 | きゃくしき りゅうせんぐんこう | 中段から上段に向けて多方向に連続蹴りで蹴り上げる技です。 相手を遠くまで蹴り飛ばすことも出来ます。 |
脚式 飛遊星千輪 | きゃくしき ひゅうせいせんりん | 至近距離で上方に蹴り上げ、周囲もろとも砕き割るほど強力な技です。 |
砕式 万葉閃柳 | さいしき まんようせんやなぎ | 高威力の強打で地面を砕き割り衝撃派を与える強力な技です。 |
鬼芯八重芯 | きしんやえしん | 左右から四発ずつ合計八発の乱打を放つ拳技です。 乱れ撃ちのような攻撃が広範囲に及びます。 |
終式 青銀乱残光 | しゅうしき あおぎんらんざんこう | 百発の乱れ撃ちを全方位へほぼ同時に繰り出す超光速の連撃です。 目視で防ぐことは困難で、水の呼吸「凪」を使っても不可避と言わしめる程の破壊力と範囲を持つ大技です。 |
猗窩座の血鬼術である技名や陣の模様などは、人間の頃の思い出が反映されているそうです。
武術のような戦闘スタイルは跡取りを託された「素流道場」
術式展開の時に出現する陣の模様は、最愛の人である恋雪の髪飾りの形である雪の結晶
技名は、その最愛の人である恋雪と一緒に見た花火
旧上弦の肆 半天狗(はんてんぐ)
旧上弦の肆 半天狗は、刀鍛冶の里で炭治郎・禰豆子・玄弥・恋柱 甘露寺蜜璃によって倒された鬼です。
窮地に追い込まれるほど強さを発揮する鬼で、感情を具現化した「喜怒哀楽」の4体の鬼に分裂します。
本体は「怯(きょう)」の鬼ですが、分裂すると「可楽(からく)」「積怒(せきど)」「空喜(うろぎ)」「哀絶(あいぜつ)」の喜怒哀楽の感情を持った能力も性格も異なる鬼になります。
そして、積怒が他の3体を吸収した「憎珀天(ぞうはくてん)」となり、4体の能力を強化し組み合わせて使用でき、更に若返るため強くなります。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
可楽の血鬼術 | ー | 羽団扇で相手を吹き飛ばしたり、上から振り下ろすと風圧で圧縮され相手を押しつぶす技です。 |
積怒の血鬼術 | ー | 錫杖を打ち鳴らし、相手の頭上から電撃を放ちます。 即死するほどの攻撃力はないが、回避困難で失神するほどの威力があります。 |
空喜の血鬼術 | ー | 口から破壊音波を発し、相手を衝撃を与え打ち砕きます。 失神させたり鼓膜を破壊したりします。 |
哀絶の血鬼術 激涙刺突 | げきるいしとつ | 前方広範囲に突きの衝撃派を飛ばす技です。 |
憎珀天の血鬼術 狂圧鳴波 | きょうあつめいは | 空喜の血鬼術を使った超音波技で、威力が増しています。 |
憎珀天の血鬼術 共鳴雷殺 | きょうめいらいさつ | 積怒の電撃と空喜の破壊音波の血鬼術を合わせた技で、威力も増しています。 |
憎珀天の血鬼術 無間業樹 | むけんごうじゅ | 広範囲に石竜子(とかげ)を生み出し攻撃する技です。 樹木で出来た竜を召喚し、射程が66尺(約2m)だが、伸ばした石竜子の口から別の石竜子を召喚するので射程は無限に等しい。樹木で出来た5本のする。応用に無間業樹(むけんごうじゅ)という技があり、木竜の共鳴という口から超音波を放つ技もある。 |
本体の怯の鬼が炭治郎たちに追い詰められると図体が大きくなった「恨(こん)」の鬼も出現し、臆病な怯の鬼は恨の鬼の中に隠れてしまいます。
上弦の伍 玉壺(ぎょっこ)
上弦の伍 玉壺は、旧上弦の肆と共に刀鍛冶の里を襲った鬼です。
壺に身を潜めていますが、本来の姿は人からはかけ離れたような姿です。
本来目のある場所に口が、口がある場所には目があり、身体は人体の各部位を接いだような姿です。
自称「至高の芸術家」で、人間を見下す傲慢な性格です。
自己顕示欲がとても強く、特に自分の作品に対して捻じ曲がった執着心を持ち、他者にそれらを侮辱されると激怒します。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
千本針魚殺 | せんぼんばりぎょさつ | 玉壺の持つ壺から現れた金魚が無数の針を飛ばします。 針には針には毒が仕込まれており、ゆっくりと四肢の自由を奪われてしまいます。 |
水獄鉢 | すいごくばち | 壺から大量の水を放出し相手を閉じ込める技です。 粘土の高い液体なため日輪刀でも破壊は困難です。 水中であるため、同時に呼吸も封じ込められてしまいます。 |
蛸壺地獄 | たこつぼじごく | 壺から蛸足のような触手が溢れ、相手を締め上げる技です。 蛸足には弾力があるため、生半可な刀では斬ることができません。 |
一万滑空粘魚 | いちまんかっくうねんぎょ | 壺から鋭い牙を持った魚を大量に吐き出し相手に喰らいつく技です。 魚の体液は経皮毒となっており、魚群を切り裂いても毒を浴びれば死に至ります。 |
陣殺魚鱗 | じんさつぎょりん | 全身を覆う鱗を使い、高速で縦横無尽に飛び跳ねます。 触れるだけで相手を絶命させる「神の手」と併用されるため、極めて危険な術です。 |
神の手 | かみのて | 第2段階の玉壺の腕を自ら称したもので、生物・無生物の区別なく、触れたものの全てを魚に変える恐るべき拳です。 |
玉壺の血鬼術は水棲生物や水に関わる物が多く、生み出された生物からは経皮毒を持っており、日輪刀で斬っても毒を散布してきます。
旧上弦の陸 堕姫・妓夫太郎(だき・ぎゅうたろう)
十二鬼月 旧上弦の陸 堕姫と妓夫太郎は兄妹の鬼です。
普段は堕姫が妖艶な花魁に化け、遊郭を根城にして行動していますが、戦闘などの有事の際は堕姫の体内に潜んでいる妓夫太郎が現れます。
堕姫・妓夫太郎の頚を同時に斬らなければ倒せないため、一方だけの頚を斬っても再生されてしまいます。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
堕姫の血鬼術 八重帯斬り | やえおびぎり | 刃物のような八本の帯で、相手の退路を塞ぎながら攻撃する技です。 |
妓夫太郎の血鬼術 飛び血鎌 | とびちがま | 自身の血を薄い刃状にして飛ばす斬撃です。 放った後でも軌道を変え、敵に当たるまで追尾してきます。 |
妓夫太郎の血鬼術 跋扈跳梁 | ばっこちょうりょう | 血の斬撃を身の回りに巡らせて全方位を防御する技です。 |
妓夫太郎の血鬼術 円斬旋回・飛び血鎌 | えんざんせんかい とびちがま | 螺旋状の血の斬撃を両腕に纏い、腕の振りも無しに広範囲に攻撃することが可能な技です。 刀を打ち合うような近接戦で使ったり、辺り一帯を更地にするほどの攻撃力があります。 |
妓夫太郎の血鎌は自身の血で作られており猛毒が含まれています。
少し切られただけでも毒に冒されてしまいます。
上弦の陸 獪岳(かいがく)
獪岳は、旧上弦の陸 堕姫・妓夫太郎が倒された後、空席になっていた上弦の陸の座についた鬼です。
我妻善逸の兄弟子にあたり、善逸と共に育手である元鳴柱 桑島慈悟郎の元で修行をしていた。
鬼殺隊に入隊した後、任務中に上弦の壱 黒死牟に遭遇したが、命乞いをして鬼となりました。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
弐ノ型 稲魂 | いなだま | 自身を中心として半円を描くように刃を振う高速五連撃の技です。 |
参ノ型 聚蚊成雷 | しゅうぶんせいらい | 標的の周囲を体を回転させながら波状攻撃を放ちます。 その斬撃は無数に襲ってくる技です。 |
肆ノ型 遠雷 | えんらい | 離れた間合いから素早く斬り込む技で、壱の型 霹靂一閃と似ています。 |
伍ノ型 熱界雷 | ねっかいらい | 放たれた斬撃を受けると、肉体が電の形状にひび割り焼けてしまう技です。 血鬼術として使うことで威力が増しています。 |
陸ノ型 電轟雷轟 | でんごうらいごう | 非常に強力な技で、一撃でも喰らうと斬撃で体がひび割れ続けます。 広範囲に放たれるので、避けるのは困難。 |
雷の呼吸の使い手であった獪岳は、鬼になって血鬼術と呼吸を合わせて使うことで、攻撃の威力が格段に強くなっています。
下弦の壱 魘夢(えんむ)
十二鬼月の下弦の壱 魘夢は「眠り鬼」とも呼ばれ、夢に関する血鬼術を使用します。
炭治郎や炎柱 煉獄杏寿郎たちが無限列車で戦った鬼です。
見た目や声は中性的で穏やかそうな雰囲気ですが、独特な気質を持っています。
人間が絶望し苦痛に歪んだ顔を何よりも好みます。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
強制昏倒催眠の囁き | きょうせいこんとう さいみんのささやき | 左手の口から催眠効果を持つ声で「お眠り」や「眠れ」という言葉で対象を強制的に眠らせる術です。 音を介する技のため防御はほぼ無理。 目覚めるには、夢の中で自害し覚醒するしかない。 |
強制昏倒睡眠・眼 | きょうせいこんとうすいみん ・まなこ | 無数の眼があり目が合うと強制的に眠らせる技です。 眼が無数にあるため、夢の中で自害し覚醒してもすぐに術を掛けられてしまいます。 魘夢の意のままに眠らせることができるので、相手を夢に落ちたと錯覚させ、現実世界で相手を夢に落ちたと錯覚させ、自決させるよう騙すこともできます。 |
この血鬼術をかけ眠らせた後、他者が夢に入り込み無意識領域の「精神の核」を破壊すれば、柱や鬼殺隊のように戦闘に優れた者でも廃人にして殺すことが出来るのです。
下弦の伍 累(るい)
十二鬼月 下弦の伍 累は那田蜘蛛山で他の鬼に自分の力を分け与え「偽りの家族」を作り、山で暮らしている鬼です。
家族の絆というものに強い憧れを抱きますが、その絆は自分本位で炭治郎曰く「恐怖の絆」です。
糸を巧みに操り相手を絡めるとような血鬼術を使います。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
刻糸牢 | こくしろう | 蜘蛛の巣状に編まれた鋼糸を放ち、相手を包囲し身体をバラバラに切り刻む技です。 |
殺目篭 | あやめかご | 狭い篭状に編んだ鋼糸の中に相手を閉じ込め、切り裂く技です。 |
刻糸輪転 | こくしりんてん | 渦のように編まれた最硬度の鋼糸を前方に展開し、回転させてながら無数の鋼糸を放ち相手を刻む技です。 |
累の放つ糸は累の頚よりも硬く、更に自身の血液を混ぜることで最硬度の糸になります。
響凱(きょうがい)
元十二鬼月の元下弦の陸 響凱は、人の血肉を喰らえる量が減ってしまい力が衰え、鬼舞辻に数字を剥奪された鬼です。
体に複数の鼓が埋め込まれた風体で、人里離れた山奥の屋敷を住処にし人をさらって喰っていました。
量は食えないが、十二鬼月に戻るため「稀血」を好んで喰っていました。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
鼓打ち | つづみうち | 鼓を打つと部屋の状態が変化する技です。 左肩の鼓を打つと左回転、右肩は右回転、右脚は前回転、左脚は後回転というように部屋が回転します。 腹の鼓を打つと、音と同じ速度で3本の爪状の斬撃を放ちます。 |
尚速鼓打ち | しょうそくつづみうち | 鼓を高速で連打し、部屋内に居る者の平衡感覚を失わせます。 更に腹の鼓を打った時の斬撃は3本から5本に増えます。 |
背中にも鼓が生えていたが、他の鬼との争いで落としてしまい、捕らわれた子供の清に利用させてしまいます。
背中に生えていた鼓は打つと部屋の空間を移転させることが出来ます。
朱紗丸(すさまる)・矢琶羽(やはば)
鬼舞辻の直属の配下で異能の鬼である朱紗丸と矢琶羽は、浅草で珠世に匿われていた炭治郎を襲っています。
朱紗丸は、鞠を持った童女のような姿で古風な口調で話します。
矢琶羽は、両掌に眼を持ちとても神経質でかなりの潔癖症です。
血鬼術 | 読み方 | 技の特徴 |
朱紗丸の血鬼術 - | - | 手鞠を召喚し、投擲して攻撃します。 その破壊力は鬼の愈史郎の頭を砕き、禰豆子の脚を軽々と引きちぎるほどです。 矢琶羽の血鬼術を組み合わせることで、不規則な軌道で攻撃することができます。 |
朱紗丸の血鬼術 - | - | 両腕を6本までに増やし、同時に手鞠も6個に増えます。 攻撃の手数が増える厄介な技です。 |
矢琶羽の血鬼術 紅潔の矢 | こうけつのや | 両拳の眼により発動し、不可視の矢印で対象物を操ります。 朱紗丸の手鞠を操り不規則な軌道で攻撃してきます。 標的の足跡を辿って捜索することも可能です。 |
朱紗丸の使う血鬼術は作品内で名前は紹介されていないので、血鬼術名は不明です。
特殊能力
鬼には血鬼術以外にも「特殊能力」があります。
戦闘時に使うだけでなく、それ以外でもその能力を発揮することがあります。
それぞれの特殊能力の特徴をご紹介します。
竈門禰豆子の特殊能力
鬼舞辻によって鬼となった禰豆子は、他の鬼とは異なり人喰いをせず力を得ています。
それが可能なのは禰豆子が持つ特殊能力があるからです。
- 体の大きさ変化
肉体を幼い子供のように縮め、炭治郎が背負う箱に入ったり戦闘時の回避にも対応できます。
また、成人女性くらいの大きさに変化するときは、筋力も向上します。 - 睡眠による回復
通常、鬼は人肉を喰らうことで強くなったり体力を回復させますが、禰豆子は眠ることで体力を回復することができます。 - 鬼としての覚醒
鬼舞辻の血が濃い鬼との遭遇で、感情が高ぶりひどい興奮状態になると鬼化が進みます。
葉の紋様の痣が全身に発現し右額には角が生えます。
始めて覚醒した時には人を襲ってしまうほど理性が無くなってしまいましたが、2回目以降は自我を持っていられました。
身体能力・戦闘能力が大幅に向上するだけでなく、回復再生速度は上弦の鬼にも匹敵するほどです。 - 日光への耐性
刀鍛冶の里での激闘後、朝陽に照らされ焼けかけたが灰にならずに太陽を克服しました。
これは、禰豆子の血を研究している珠世も予想していたことでした。
それ以降は日中の活動が可能になるだけでなく、片言ながらも言葉を話せるようになり炭治郎以外の人間ともコミュニケーションが取れるようになっています。
愈史郎の特殊能力
護符を使った血鬼術で目隠しや視覚共有をする術を使っている愈史郎ですが、それ以外でも特殊な能力があります。
- 眼球擬態
無限城での戦いで鬼殺隊員として鬼殺隊を援護する際、鬼とバレないように人間の目のように擬態していました。 - 幻影の術
正確な発動条件は不明ですが、対象の眼に護符を貼り脳内を操作することで、まやかしの風景を見せることができます。
無限城内で蛇柱 伊黒や恋柱 甘露寺を死んだように見せたのもこの術です。 - 鬼舞辻支配解除
上弦の肆 鳴女の脳に指を刺し込み、鬼舞辻の支配(鬼殺し・口外・監視)を解除した技です。
鬼舞辻に偽りの情報を与え、地上に叩き出しています。
鬼舞辻無惨の特殊能力
他の鬼の特殊能力は戦闘時の補助的役割が多い中、鬼舞辻の特殊能力は相手に致命傷を負わせるほどの能力を持っています。
そして、その特殊な能力は多数に及びます。
- 人間を鬼にする
鬼舞辻だけが鬼に変えられる血を持っており、人体に注入することで鬼にすることができます。
この鬼にする血に耐えられなければ死んでしまいます。 - 口外の呪い
鬼舞辻が鬼にした者は「鬼舞辻無惨に関する情報を口外」すると死の呪いが発動します。
珠世と禰豆子はこの呪いを自力で解除しているようです。 - 完璧な擬態
姿をくらますため完璧な擬態が可能で、同じ鬼でも気が付かないほどです。
成人男性・成人女性・少年など様々な姿に変え、人間社会に溶け込み活動しています。 - 思考・位置の把握
姿が見える距離であれば、血を分け与えた鬼の思考を読み取ることができます。
位置が離れていても居場所を把握することができます。 - 鬼強化
すでに鬼となっている者に、自身の血を分け与えることでその鬼を強化することができます。
しかし、血の量に順応出来なければ死んでしまいます。 - 鬼殺し
鬼同士の戦いでは頚を斬っても再生するため絶命はしないが、鬼舞辻だけはその鬼の体内に残留する鬼舞辻の細胞を破壊し絶命させることが出来ます。
口外の呪いもこれと同様で、遠隔で殺すことが可能です。 - 肉体分裂
最強の鬼殺隊剣士と言われる継国縁壱との遭遇時、絶体絶命に陥った鬼舞辻が逃げるために放った技が肉体分裂です。
肉体を無数に分裂させ四散させることができ、再生能力が非常に高いので僅かでも分裂体が残れば全身の復活が可能です。 - 肉の繭
鬼殺隊当主 産屋敷邸を襲撃した際に爆破を受けた傷の回復や、珠世によって吸収させられた人間に戻す薬を分解するため肉の繭に身を潜めました。
この肉の繭は無限城内の深部に設置させていました。 - 伸縮腕・触手
十数メートルまで伸びる両腕と、背中から9本、太ももから各4本生えた細い管状の触手から斬撃を繰り出します。
ムチのようにしならせて攻撃をし、目では負えない速さです。
この攻撃には鬼にしない猛毒の血を混ぜているため、攻撃を受けた者は細胞が破壊され死に至らしめます。 - 口の吸息
全身の口から空気を吸い込み、攻撃を避けた相手を強引に引き寄せ触手で攻撃を当てたり、身体を砕く衝撃波を放ちます。 - 衝撃波
胸に斜めに横断する大きな口を開き、自分を中心とし稲妻のような衝撃波を放ちます。
直撃するとダメージだけでなく神経の動きを狂わさせ痙攣を起こしたり呼吸を維持できなくなります。 - 肉の鎧
日光から身を守るため、肉の鎧をまとい巨大な赤子の姿になります。
黒死牟の特殊能力
月の呼吸を使った血鬼術で鬼殺隊を圧倒した黒死牟ですが、特殊能力も存在します。
- 虛哭神去(きょこくかむさり)
黒死牟が自分の肉と骨から創った刀で、折れても鬼のようにすぐに再生します。
枝のように刀から刃を生やすことができる上に、伸縮も自由自在です。
陽光や高純度の日輪刀には弱く灼け落ちてしまいます。 - 透き通る世界
相手の身体が透けゆっくりに見えるため、筋肉や骨格の動きから次の動作を予測できます。
痣を発現させ身体能力を高めないと得られない世界で、上弦の弐 猗窩座が求めていた「至高の領域」です。
半天狗の特殊能力
上弦の肆 半天狗は頚を斬られても分裂したり合体することで強さが変化する特殊能力があります。
- 分裂
舌に「怯」が刻印された本体の頚を斬ることで2体に分裂、その2体の鬼も頚を斬られ合計4体に分裂しました。
「喜・怒・哀・楽」がそれぞれの鬼の舌に刻印されています。
「可楽(からく)」突風を放つ団扇を持っています。
「積怒(せきど)」雷を放つ錫杖を使います。
「哀絶(あいぜつ)」体術に優れており十文字槍の使い手です。
「空喜(うろぎ)」翼を持ち高速で飛行したり超音波を発します。 - 合体
分裂した鬼の一人である積怒が可楽・哀絶・空喜を吸収し、舌に「憎」が刻印された「憎珀天」となります。
喜怒哀楽それぞれの技が使え、更に木の竜を生み出して攻撃してきます。 - 縮小化
本体である「怯」は野ねずみ位の大きさまで縮小できます。
こんなに小さくても日輪刀や銃弾を弾き飛ばすほど硬い頚を持ちます。
やむなく戦う時は人間の2倍以上の大きさになりますが、それもまた擬態で「恨」の鬼です。
本体は縮小化し「恨」の鬼の心臓内に身を隠しています。
鳴女の特殊能力
半天狗の死後、上弦の肆になった鳴女ですが、十二鬼月になる前からその特殊能力を鬼舞辻から重宝されています。
- 空間・建物の構造変換
常に持っている琵琶を鳴らすことで、鬼舞辻の根城である無限城内の空間を操作できます。
対象者を無限城に招き入れたり、任意の場所に転送することも可能です。
干渉能力が高いので、上弦の鬼ですら気付かれず呼び寄せることができます。 - 探索能力
上弦の鬼になった後には探索能力が向上し、巧妙に隠された鬼殺隊当主 産屋敷邸や鬼殺隊士の位置を補足することも出来ています。
眼球に肆と書かれた密偵を生み出し、城内にいても外の状況を把握することができます。
玉壺の特殊能力
上弦の伍 玉壺の特殊能力は自らの使い手を生み出し奇襲攻撃を仕掛けました。
- 金魚型の使い魔
背中に壺を背負い人間の手足が生えた金魚型の化け物を生み出します。
頚を斬り落としても死なず、急所は壺です。
大きさも大小さまざまで、刀鍛冶の里に多数放たれ多くの犠牲を出しました。 - 脱皮変態
脱皮することで体型が魚のように変化して戦闘力が大幅に向上します。
脱皮後、全身に生えた鱗は金剛石も硬く強いのです。
堕姫の特殊能力
上弦の陸 堕姫は花街である吉原遊郭に根城にし、普段は花魁として活動しています。
着物の帯で特殊な能力を使うことが出来ます。
- 分裂体(蚯蚓帯)
堕姫から分離した分身で見た目は帯の形をしています。
遊郭の地下深くまで張り巡らせ、食料となる人間や邪魔をする人間などを保管しています。
それ以外にも敵の監視をすることや、戦闘も可能です。
帯には目や口がついており話すことも可能で、伊之助からは「蚯蚓帯」と呼ばれました。
まとめ
鬼滅の刃に登場する鬼の血鬼術や特殊能力をご紹介しました。
鬼滅の刃には、見慣れない漢字が使われることが多いので「なんて読むんだろう?」という方もいらっしゃったでしょう。
また、どんな技や特徴があるのか?特に特殊能力にはアニメや単行本では明かされていない情報もあります。
鬼の血鬼術や特殊能力が気になった方にはお楽しみいただけたと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。