コロナウイルスの影響による自粛ムードの中、銭湯や温泉・サウナ好きな方は行っても大丈夫なのか?と心配だし迷っている人も多いでしょう。
中には、家にはお風呂が無いから銭湯に行きたいんだよね・・・。という方も少なからずいるようです。
ネットでも「銭湯大丈夫?」とか「サウナは換気されていないから危ない?」などという検索が多く、Q&Aサイト系でも質問が多くみられました。
そこで今回は、銭湯・温泉・サウナに行ってもコロナウイルスは大丈夫なのか?についてご紹介します。
銭湯や温泉には入っても大丈夫?
コロナウイルス対策で特に大切だと言われる「洗い流す」という行為が銭湯や温泉では自然にすることになります。
感染対策の専門家である岐阜大学医学部附属病院副病院長の村上啓雄教授によると、
仮に湯船にウイルスが少し入ってしまったとしても、湯船が非常に大きいので薄まり、人に感染する力が無くなり、リスクが低くなるそうです。
注)必ずしも感染しないわけではありません。
銭湯や温泉の湯船の中は、常に全身がお湯で濡れている状態です。
手などにウイルスがついたままになることも少ないですし、ウイルス除去には手洗いが有効だと言われていますよね。
湯船の中では常に洗われている状態となるため、感染率は高くないということなのだそうです。
また、露天風呂は開放的で空気の通りも良いことから、さらに感染率は低くなると考えてよいと思います。
サウナには感染のリスクがある?!
サウナは密閉された空間になり換気がされていないので温泉や銭湯などの湯船に比べて感リスクは上がるとのこと。
また狭い空間に人が密集すると、間隔を空けることが難しいという点もあるようです。
また、日本医事新聞社(2020年3月21発行)で白木公康 先生【千里金蘭大学副学長,富山大学名誉教授(医学部)】によると、
飛沫感染は2m離れると感染しないとされている。オープンエアでは,2mまで到達する前に,種々の大きさのaerosol(エアロゾル,微小な空気中で浮遊できる粒子)は乾燥する。60~100μmの大きな粒子でさえ,乾燥して飛沫核になり,インフルエンザウイルスを含む多くのウイルスは乾燥して感染性を失う3)。したがって,コロナウイルスはインフルエンザ同様,エアロゾルが乾燥する距離である2m離れたら感染しないと思われる。しかし,湿気のある密室では空中に浮遊するエアロゾル中のウイルスは乾燥を免れるため,驚くことに,秒単位から1分ではなく,数分から30分程度,感染性を保持する4)〜6)。
※日本医事新聞社(2020年3月21発行)より引用
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278
温度が高く湿度の高い場所ならウイルス感染しずらいのではないか?と思う人も多いと思います。
こういった情報を得ることで「湯船に浸かって、今日はサウナを我慢しておこう」などといった対策もできますね!
コロナウイルス感染が落ち着くまで、サウナは諦めて湯船だけに浸かるのが良さそうですね。
銭湯や温泉の施設でゆっくり過ごすのは?
銭湯や温泉の湯船では感染リスクはそんなに高くないということですが、それ以外の施設はどうでしょう?
ここで言う施設とは、脱衣所や休憩所などのことを指します。
銭湯や温泉の清掃は行き届いているでしょうし、このコロナウイルス関連でより一層清潔さや除菌剤などでの清掃には力を入れているところがほとんどだと思います。
しかしコロナウイルスの感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。
飛沫感染は、コロナウイルスに罹患している人からの咳やクシャミなどの飛沫を浴びる事で感染します。
接触感染は、コロナウイルスが付着した手などで触れた場所に、他の人が触れそれが自身の粘膜に触れることで感染してしまうことです。
脱衣所や休憩所で飛沫感染や接触感染をする可能性は無いと言えません。
銭湯や温泉から上がったら、のんびりせずにすぐに帰宅する方が良いでしょう。
最後に
今回は、銭湯・温泉・サウナなどでコロナウイルスに感染しないか?大丈夫なのか?ということについてご紹介しました。
コロナウイルスで色々なイベントが中止にあったり、学校も休校になったり。
自粛ムードがあることで家からほとんど出ずに最小限の外出で留めている方も多いでしょう。
最終的には自己責任。となってしまいます。
もちろんあなたにコロナウイルスかもしれない。という症状があれば外出は控えた方がよいかもしれません。
しかし自宅にこもりストレスが溜まってしまうと気分が落ち込んだり、免疫力が低下するとも言われています。
混雑時を避ける、入浴施設に入る時や出る時には備え付けの除菌剤を使用したり、帰ってきたら手洗いやうがいをする。など気を付けて、身体に不調が出るほど我慢しなくても良いのかな?と思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。