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半沢直樹2013全話のあらすじ・キャスト・視聴率を徹底紹介!!

「やられたらやり返す、倍返しだ!!」のキャッチコピーで大人気のTBS日曜劇場『半沢直樹』

2013年に池井戸潤の小説「半沢直樹」がテレビドラマ化され、大反響を呼びました。

ドラマタイトルが主人公の名前というのは非常に珍しいことですが、これは主人公である半沢直樹の生きざまに焦点を当てるということが、一つの理由だそうです。

もう一つは、原作では作品の各巻で異なる書名を使っていますが、テレビドラマでは途中でタイトルが変わるのは良くないという理由から、同じタイトルにするためだそうです。

2020年7月より新シリーズが始まりましたが、実は2013年シリーズを見ていなかったという方もいらっしゃるでしょう。

「倍返しだ!」というセリフが大流行し話題になり、平均視聴率29.07%という驚きの視聴率は、多くの人が興味深いドラマだったことを物語っていますよね。

そんな半沢直樹の2013年シリーズの各話のあらすじ・視聴率、主要キャストなどを振り返ってみたいと思います。

2013年シリーズをご覧になっていない方も、2020年シリーズから見始めた方にも分かりやすく紹介していきます!

目次

豪華なキャスト!出演者紹介

ドラマ「半沢直樹」と言えば、豪華な俳優陣がキャスティングされているのも、大きな魅力の一つです。

豪華キャストの面々と、簡単な紹介・役どころをご紹介していきます。

半沢直樹・家族・友人

主人公:半沢直樹(はんざわ なおき)=堺 雅人

慶応大学卒業後、旧産業中央銀行に入行する。
合併した東京中央銀行 大阪支店融資課・課長。

曲がったことが嫌いで、性善説を重んじているが「やられたら倍返し!」をモットーにし、部下からの信頼は厚い。
亡き父・慎之介が作ったネジを形見にし常に持ち歩いている。

かつてネジ工場を経営していた父親は大和田に見捨てられ銀行に殺されたようなものなのに、あえて大和田のいる産業中央銀行(東京中央銀行の前身)に就職したのは、父親の無念を晴らすためか?
大和田から旧産業中央銀行出身者の派閥に誘われるも断り、銀行員としての正義を貫くべく、大和田と対峙していくことに。

半沢の妻:半沢 花(はんざわ はな)=上戸 彩

思ったことをすぐ口にするタイプで、弁の立つ半沢が唯一かなわない相手。
フラワーアレンジメントの仕事をしていたが、結婚を期に専業主婦となる。

半沢が大阪西支店に転勤の時は、銀行の社宅に住んでおり、社宅の奥様会にも参加していた。

東京本部へ栄転後も社宅住まいで、こちらでも奥様会に参加しながら、少しでも半沢の力になろうと努力している。

半沢の父親の死の真相を知り、東京に越してから思い悩み難しい顔をしている半沢を心配しながらも、時には明るく振る舞い半沢の救いにもなっている。

半沢の息子:半沢隆博(はんざわ たかひろ)=二宮慶多

直樹と花の息子で、幼稚園に通っている。

家族で住んでいた大阪で、銀行での融資事故により父親・直樹の立場が悪くなったことが原因で、幼稚園で父をバカにされ喧嘩をしてしまった。

直樹の帰りがいつも遅く、顔を合わせる機会が少ないが、親思いの優しく健気な息子。

そんな素直な隆博に、直樹も花も元気づけられている。

 

半沢の父親:半沢慎之介(はんざわ しんのすけ)=笑福亭鶴瓶

金沢で小さなネジ工場を経営していた、半沢直樹の父親。

どんな仕事でも、人と人の繋がりが何よりも大切だ。と、半沢に常々言い聞かせていた。

当時、担当だった大和田に融資を断られてしまい、周りへの支払が立ち行かなくなった末、自ら命を絶ってしまった。

父親・慎之介が作っていたネジは、今でも半沢がお守りのように常に持ち歩いている。

 

半沢の母親:半沢美千子(はんざわ みちこ)=りりィ

半沢が跡を継がずに就職してしまった今でも、地元金沢で工場を守っている。

内海信用金庫から融資を受けて倒産を回避し、夫が遺した樹脂製ネジの事業を軌道に乗せた。

息子と一緒に訪れた花に、直樹の父・慎之介を自殺に追い込んだ張本人が大和田であることを明かした。

息子である直樹が、敵である銀行に就職した真意を未だ読めずに戸惑っている。

半沢の同期・親友:渡真利 忍(とまり しのぶ)=及川光博

半沢と同じ慶応大学経済学部を卒業し、半沢と同期で旧産業中央銀行に入行する。

学生時代から顔が広く、銀行でも「人事がすべて」という情報通
入行当初はプロジェクト・ファイナンス志望で、銀行に入ったからには巨大融資を伴うプロジェクトを手掛けたいという夢を持っていた。

非常にクールで整然とした物言いをしていたが、半沢が東京本店に栄転してからは直接会う機会が多くさらに距離が縮まった。
同期とのつながりが強く、他行に就職した学生時代の同期や、出港した近藤ともまめに連絡を取り合っている。

半沢の同期・親友:近藤直弼(こんどう なおすけ)=滝藤賢一

半沢とは同じ慶応大学の体育会県東部でともに汗を流した仲で、半沢や渡真利と同期で旧産業中央銀行に入行する。

半沢や渡真利よりもトップクラスで出世し、秋葉原東口支店融資課・課長代理となる。
しかし、当時の上司である小木曽から融資ノルマ達成の極度のストレスを与え続けられ、統合失調症を患い半年間休職する。

2013年第一部では、大阪本店システム課・課長補佐として勤務しており、大阪西支店にいる半沢と、時間がある時は道場で竹刀を交えていた。

銀行員として社会の役に立ちたいという夢を持ちながら、順調に出世街道を歩んでいたが思うような結果が出せず、支社長との不和から出世コースから外れてしまう。

東京中央銀行からタミヤ電機に出向(2013年第二部)し、「ここが新しい自分の居場所」と前向きになろうとしていた。
しかし、銀行の融資を得るための道具として扱われたり、古株の経理担当や社長、そして融資先の京橋支店からも役立たず扱いをされる。

東京中央銀行

頭取:中野渡 謙(なかのわたり けん)=北大路欣也

旧東京第一銀行出身で、現在の東京中央銀行の頭取。
温厚な性格で、何よりも「人」を大切にすることに重きを置いている
合併後も対立する東京第一銀行出身者と産業中央銀行出身者の派閥意識をまとめ上げようとしている。

大阪西支店での融資事故を解決した半沢の仕事ぶりから、目をかけており伊勢島ホテル再建に向けた担当に抜擢する。
これには、伊勢島ホテルの湯浅社長からの要望もあった。

半沢の追及によって、反中野渡派の代表格であった大和田常務の不正が明らかになるが、あえて大和田の処分を軽く済ませることで、敵であった大和田とその派閥を自らの勢力に取り込むことに成功する。

常務取締役:大和田 暁(おおわだ あきら)=香川照之

旧産業中央銀行出身。最年少で常務取締役に抜擢された出世頭だが、派閥意識が非常に強く駆け引きに長けている。
常に冷静で、これまで目をかけてきた部下であっても切り捨てる時は容赦ない。

かつて半沢ネジへの融資を打切り宣告をし、半沢慎之介を死に追いやった張本人

大和田派の浅野が支店長を務める大阪西支店で起こった、5億円融資事故の報告を受ける過程で「旧産業中央銀行出身の優秀な男」として半沢の存在を知り興味を持つ。

半沢が5億円回収に成功したため、半沢を東京本部第二営業部の次長として栄転させる。
後に、半沢を自分の大和田派閥に取り込むべく誘いを掛けている。

その一方で、旧東京第一銀行出身者である頭取の中野渡を失脚させ自分が次期頭取を狙うため、伊勢島ホテルの羽根専務と結託しホテルに不正融資を実行させた。
金融庁検査を間近に控えていた東京中央銀行に200億円もの損失が出るように仕組んだ。

それと同時に、中野渡頭取からの指名で伊勢島ホテルの担当となった半沢に、不正融資をかぎつけられたことで、遂に対敵することとなる。

営業第二部・部長:内藤 寛(ないとう ひろし)=吉田鋼太郎

東京中央銀行本店第2営業部での半沢の上司であり、部下である半沢の能力や人柄を強く買って折り信頼を寄せている。

上層部からの不条理な指令も必要と判断した時には受け入れ、反発する半沢を説得しなだめつつも、常に半沢の味方をし守ろうと正義感溢れる人物。

本作で唯一まともな上司として描かれている

 

取締役兼業務統括部長:岸川慎吾(きしかわ しんご)=森田順平

旧産業中央銀行出身で大和田派の筆頭。
伊勢島ホテル融資事故など、これまでに大和田に付き従い大和田の不正にも加担している。

岸川の娘の婚約相手が金融庁の黒崎であり、そのことを嗅ぎつけた半沢から不正行為を行内やマスコミにリークすると脅され「銀行員の良心に従って」大和田の不正を取締役会で証言するよう要請される。

 

 

その他

金融庁エリート:黒崎駿一(くろさき しゅんいち)=片岡愛之助

金融庁から大阪国税局へ出向しているエリート。
プライドが高く、蛇のように粘着質で狙った獲物は逃さない
オネェ口調で話すが、そこが局員たちの恐怖を誘っている。

西大阪スチールの一件で半沢に先を越されたことで目の敵にする。
強引な操作方法に批判が集まったため、ほとぼりを冷ますために出向していたが、金融庁に戻ってくる。

東京中央銀行を対象とした金融庁検査で、再び半沢と合間見えることとなる。

西大阪スチール社長:東田 満(ひがしだ みつる)=宇梶剛士

西大阪スチールの社長だが、粗暴な性格でガラの悪い大柄な男。
これまで関西シティ銀行としか取引してこなかったが、東京中央銀行大阪西支店支店長の浅野と会うことで5億の融資を検討。

しかし具体的な話に出向いた半沢に対し横暴な態度で接し、恫喝して追い返してしまう。

最終的に無担保での融資を受け入れるがその直後倒産し、返済しないまま姿をくらませてしまう。

その後、半沢と愛人の未樹の結託により全財産を銀行に差し押さえられる

東田の愛人:藤沢未樹(ふじさわ みき)=壇蜜

大阪ミナミのクラブ「アルテミス」に務めるホステス。
西大阪スチールの融資事故の件で東田が半沢に追い詰められた時に逃亡を手助けする。

ネイルサロンの開業するために東田に取り入っていたが、経営者としての資質を称賛され、半沢を通して融資を申し込んでほしいと頼まれる。

他にも半沢の銀行員としての仕事ぶりや申し出に心を打たれ、東田の隠し資産や証拠を裏付ける証拠探しの手助けをする。

 

竹下金属社長:竹下清彦(たけした きよひこ)=赤井英和

自ら命を絶とうとしたしているところを半沢に助けられる。

西大阪スチールのが不渡りを出した煽りをうけ、連鎖倒産した際に救いの手を差し伸べなかった銀行を信用していない。

しかし、古い付き合いのある牧野社長の会社・マキノ精機を救った半沢だけは信用し、東田捜索に協力する。

東田を崩壊させた後は、回収した資金で竹下金属を復活させると誓い、東京へ異動となる半沢を見送った。

 

伊勢島ホテル社長:湯浅 威(ゆあさ たけし)=駿河太郎

創業100年を越す伊勢島ホテルの社長。

一族経営のため、生まれたときから伊勢島ホテルの社長の椅子が約束されていた。
そのことを面白く思わない羽根専務ら、古い重役たちとの軋轢と日々戦っている。

先代の父親のワンマン経営から業績不振に陥っており、その経営方針から脱却し再建を計ろうとさまざまな戦略を練るが、羽根専務に邪魔されてしまう。

新担当の半沢を信用し、ホテルを立て直そうとする誠実な人物。

伊勢島ホテル専務:羽根夏子(はね なつこ)=倍賞美津子

伊勢島ホテル専務。

長年、一族経営である伊勢島ホテルに勤め、現社長より自分のほうが伊勢島ホテルのことをわかっていると、他者の意見に耳を傾けようとしない女帝的存在

気が強く独裁的だが、ホテルマンとしてはかなり優秀。

東京中央銀行から200億円の融資を受けた直後に、運用失敗による120億円の損失が判明するが、新担当の半沢に対し銀行の都合でものを言うなと切り捨てる。

資産運用自体、湯浅社長の指示だと言い、社長の責任論を煽っている。

タミヤ電機社長:田宮基紀(たみや もとき)=前川泰之

半沢の同期である近藤の出向先「タミヤ電機」社長。

創業社長が亡くなって社長業を継いだ若き2代目。

横柄な態度で会社の内情を近藤に絶対に知らせようとせず、計画書の作成など融資に必要なことすらやろうとしない。

近藤は、その徹底した秘密主義の裏に何かがあると調べた結果、粉飾決算の事実があり追及される。

近藤の「会社のためなら」と一歩も引かない気迫に徐々に心を動かされる。

半沢直樹2013 全話あらすじと視聴率

2013年に放送された半沢直樹シリーズ全話のあらすじと視聴率を紹介します。

第1話~第5話までが第一部、第6話~最終話までが第2部となります。

第1話:やられたら倍返し!悪い上司に立ち向かうニューヒーロー誕生!!

2013年7月7日放送・視聴率19.40%

東京中央銀行大阪西支店融資課長の半沢直樹(堺雅人)は、バブル経済末期に銀行に入行したいわゆる「バブル入行組」の社員。

バブル崩壊から20年ほど経過した現在、銀行内では業務の中心的役割を担う世代。
ある日突然、支店長の浅野(石丸幹二)から半沢に強引な指示があり、西大阪スチールから5億円の融資契約を取り付けることになった。
しかも、新規の融資先にも関わらず条件は「無担保」だという。
この融資により営業目標を達成した大阪西支店は、名誉ある最優良店舗賞を初受賞することになった。

しかし、優良企業に見えた西大阪スチールは裏で莫大な負債を抱えており、それを隠すために行っていた粉飾決算が発覚した。
結果、融資からたった3か月後に西大阪スチールは倒産
この結果、東京中央銀行は融資額5億円を騙し取られることになってしまったのです。出世に執念を燃やす浅野支店長は、全責任を半沢一人に負わせようと画策するのです。
融資失敗の責任について東京本店から呼び出され聞き取り調査に出た半沢は、全責任を自分に負わせようとする上司たちに真っ向から反発し「取られた5億円を取り戻す」と宣言するのです。

第2話:上司の濡れ衣を振り払え!悪者に倍返し

2013年7月14日放送・視聴率21.80%

西大阪スチールへの融資で5億円の不良債権を抱え込むことになってしまった東京中央銀行は、半沢(堺雅人)の命運を賭けて融資金の回収に動くこととなった。

そんな中、西大阪スチールの残された資料から倒産が「計画倒産」であった疑いが浮上したのです。

半沢は西大阪スチール倒産の影響で連鎖倒産せざるを得なくなった竹下金属の社長・竹下清彦(赤井英和)に協力を仰ぐことに。

苦労の末、ついに東田社長(宇梶剛士)が海外に所有している時価5000万円の別荘があることをを突き止めました。

しかし、この物件については国税局も同じ頃に気が付いていて、資産差し押さえを巡り半沢と国税局査察部統括官の黒崎(片岡愛之助)とで激しい攻防戦

東田の別荘はハワイのオアフ島にあることを突き止めた半沢だが、国税局の黒崎の脅しに屈し差し押さえが出来なかった。

半沢は黒崎へ「やられたら倍にして返す」と宣戦布告をするのでした。

第3話:クソ上司に倍返し!部下のピンチを救えるか?!裏切者も出現

2013年7月28日放送・視聴率22.90%

西大阪スチールへの融資5億円を、全額回収のため奔走していた半沢(堺雅人)だが、東田(宇梶剛士)が海外に所有する5千万円の別荘は差し押さえ寸前で国税局の黒崎(片岡愛之助)に横取りされる結果となってしまった。

そんな半沢に待ち受けていたのは、裁量臨店(さいりょうりんてん)と呼ばれる融資内容に問題がなく正しく行われているかどうかをチェックする検査本部からの内部検査。

しかしその検査は、融資事故の全責任を半沢に押し付けようとする浅野支店長(石丸幹二)が意図的に仕組んだものだった。

一方、半沢と共に東田の居場所を探し続ける竹下(赤井英和)は、東田が隠れ家に使っていたマンションの所有者・小村武彦(逢坂じゅん)を探し当てるが、小村は銀行員に不信感を抱いているため、一切口を開こうとしないのです。

裁量臨店が始まると、半沢たち融資課に不利な情報ばかりが噴出し、融資課一同は苦しい立場に追い込まれる。
業績が悪化し問題を抱えた企業の融資案件ばかりが調査対象となり、意図的に問題企業ばかりが選ばれ、明らかに浅野支店長が情報を流しているとしか思えない状況。

何とか裁量臨店を終え、銀行員に不信感を持っていた小守の理解を得ながら東田の行方を突き止めた半沢。
そして5億円の融資事故の情報をマスコミにリークすることと引き換えに、東田の潜伏先を突き止めた半沢は、東田と未樹が一緒にいる男を見て衝撃を受けます。

その人物は・・・浅野支店長だったのです。

第4話:10倍返しなるか!上司と部下の裏切り

2013年8月4日放送・視聴率27.60%

融資事故の情報をマスコミにリークすることと引き換えに、東田(宇梶剛士)の潜伏先を突き止めた半沢(堺雅人)。

潜伏先に張り込んでいた竹下(赤井英和)から送られてきた写真に、東田と一緒に写っていたのは何と浅野支店長(石丸幹二)だったのです。
2人の関係を調べると、東田と浅野支店長は同じ中学に通っていたことが判明

そこで半沢は、浅野が東田から何らかの見返りを得ていないか、その証拠を探し始めます。

そんな中、半沢の妻・花(上戸彩)は突然アルバイトがしたいと言い出します。
以前していたフラワーデザイナーの仕事ではないし、何のために働くのか半沢は花に理由を尋ねましたが、花は答えてくれません。

一方、東京中央銀行本店で行われた会議では、金融庁に目をつけられる前に半沢に全責任を負わせることが決まってしまいます。

そんな中でも、半沢は部下たちと策を練って浅野支店長へ5000万円の送金をしたいた証拠となる通帳を見つけることに成功し、鍵を握る東田の愛人・未樹(壇蜜)に接触した。
東田の隠し資産について聞き出そうとするが、未樹はなかなか口を割らない。

しかし未樹が「ネイルサロン」を開くのを目標にしていることが分かった半沢は、妻の花がアルバイトをしたい理由が「夫にカバンをプレゼントしたい」という一言をヒントに、未樹に銀行から正式な融資を受けるよう提案し、その手助けをすると話す。
未樹は戸惑いながらも半沢の提案を受け入れようとするのです。

何とか未樹からの信頼を得ようとした半沢は、未樹を東田から引き離して隠し口座の情報を聞き出すと、未樹が東田に関する情報を流していた相手は、国税局の黒崎だったのです。

第5話:半沢が出向に…!?生き残りをかけた戦い

2013年8月11日放送・視聴率29.00%

東田(宇梶剛士)の情報を流した未樹(壇蜜)と国税の黒崎(片岡愛之助)との間にはある取引があった。
東田が未樹(壇蜜)に貢いだ店の開店資金の摘発を見逃してもらう代わりに、捜査への協力を約束するというものだった。

黒崎は未樹からの情報を元に、東田の潜伏先に捜査することになる。

未樹は東田から渡された印鑑や通帳を持ってベランダから逃走し、その後向かったのは東田から指示された場所ではなく、近くで待機していた黒崎のもとだった。
一部始終を間近で見ていた竹下(赤井英和)は、「万事休すだ」と半沢(堺雅人)に伝える。

しかし、黒崎が強制捜査するのも未樹が黒崎に寝返るのも、半沢の計画通りであり、未樹と黒崎を上手く利用するによって東田の隠し口座を発見することができたのです。
そこには12億円の裏金があり、浅野支店長(石丸幹二)への5000万円のやり取りも判明した。

その直前半沢は支店内の部下も同席する会議で浅野から実質的な出向の内示を言い渡されたばかりだった。
しかし半沢は、浅野支店長に5000万円の送金について刑事告発すると脅し、営業第2部の次長へと異動を手に入れるのです。

竹下に「優しい」と比喩される半沢は「利用させてもらっただけだ」と。
西大阪スチールの融資5億円を回収した半沢は、その功績をもち妻の花と東京へ。

※半沢直樹2013年版 第一部終了

第6話:5億から120億!東京で倍返しなるか

2013年8月25日放送・視聴率29.00%

半沢(堺雅人)が東京中央銀行本部 営業第2部次長に栄転してから1年が経とうとしていたある日、部長の内藤(吉田鋼太郎)に呼び出された。
老舗ホテルである伊勢島ホテルの経営再建と、金融庁が東京中央銀行に対して行う「金融庁検査」への対応という大きな仕事を任されることになったのです。
伊勢島ホテルは長きにわたり業績が低迷しており、東京中央銀行が200億円の融資をしたばかりであった。
しかしその直後、資金の運用失敗で120億もの損失が出ることが明らかになったばかりでした。金融庁が伊勢島ホテルを実質破綻企業と認定することになると、融資をした東京中央銀行は伊勢島ホテルの倒産に備え、経費として引当金を積む必要があるのです。
このことで株価暴落を招き、経営の根幹を揺るがすような事態になるため、絶対に避けなければなりません。大阪で回収不能と思われた5億の不良債権を回収した半沢ですが、120億となると次元が違う。
「自分には無理だ」と言う半沢に対し、内藤は「この案件は中野渡頭取(北大路欣也)からの命令である」と告げられます。早速再建のために動き出した半沢だが、調査を続ける中で200億の融資が決定する前に運営が上手くいっていないという内部告発をした人物がいることを知ります。
しかも、その告発をもみ消した事実があることも発覚するのです。

もみ消しをいう不正だけでなく、伊勢島ホテルと銀行の癒着は今に始まったことではないという事実も知る半沢。
半沢は、かつて自分の父親を死に追い詰めた、上司・大和田常務(香川照之)に、これらのことを報告しながらも「もしも黒幕があなたなら土下座してもらう」と宣戦布告するのでした。

第7話:半沢が土下座する!絶体絶命の大ピンチ

2013年9月1日放送・視聴率30.00%

金融庁検査への対応と伊勢島ホテルの経営再建という、2つの大きな課題を突きつけられた半沢(堺雅人)。

金融庁検査を率いるのは、大阪西支店へ国税局査察部統括官として査察に入り半沢と凌ぎを削った黒崎(片岡愛之助)だった
黒崎は国税局から金融庁に戻り、東京中央銀行に対する検査の主任検査官として任命されたのです。

その黒崎から「次回の聞き取り調査までに120億円損失の補填案が出せなければ、伊勢島ホテルは実質破綻先に分類する。そうなれば概算で1520億860万円の引当金を積んでもらう。」と告げられるのです。

半沢は、融資失敗の手引きをした京橋支店の貝瀬支店長(川原和久)に詰め寄るが、誰の命令だったのか口を割ろうとしないばかりか、これ以上深入りするなと拒絶されます。

伊勢島ホテルは美術品などを売ることで120億円の損失を回収したことを、金融庁検査の2日目に黒崎に提示した半沢。
黒崎はそれをあっさりと認めるが、その時に伊勢島ホテルの経営再建がかかった予約システムの開発をしてたナルセン・エンジニアリングが、特許侵害で提訴されたのです。

大和田常務(香川照之)と半沢は、経営破綻が免れなくなった伊勢島ホテルに訪れます。
伊勢島ホテルの再建をかけて半沢と共に尽力していた湯浅社長(駿河太郎)を、同族経営者の撤廃と退陣させようとする大和田

大和田と裏でつながっている羽根専務(倍賞美津子)を新社長にしようとします。

半沢は「湯浅社長は伊勢島ホテルに必要な人、猶予をくれ」と土下座をしてお願いしたのです。

第8話:強敵ライバル登場!!負ければ出向の危機

2013年9月8日放送・視聴率32.90%

金融庁検査を乗り切るため、伊勢島ホテルの湯浅社長(駿河太郎)に、先代社長であり父でもある会長の更迭と資産の売却をさせた半沢(堺雅人)。

これで伊勢島ホテルが出した120億円にも及ぶ運用損失の穴埋めが実現し、不良融資先として分類されるのを回避出来たかに思えた。

しかし金融庁検査中、伊勢島ホテル再建の柱ともなるITシステムを構築中の外注先「ナルセン」が破綻するとの情報が黒崎(片岡愛之助)からもたらされた。

ナルセンが破綻すると、費やしてきた110億円以上もの投資が損失となってしまい、伊勢島ホテルは再び窮地に追い込まれることになる。

事態を重く見た銀行幹部は、半沢を伊勢島ホテルの担当から外す方向で話を進めていた。
これに食い下がる半沢の上司・内藤(吉田鋼太郎)に対し、大和田常務(香川照之)は本番の金融庁検査の前に模擬検査を行うことを提案します。

大和田の息のかかった融資部の福山啓次郎(山田純大)を半沢の後任候補とし、模擬検査で2人は一騎打ちをすることになりました。
模擬検査で福山と激しいやり取りが続く中、半沢は「銀行内の誰よりも伊勢島ホテルの再建を本気で考え、金融庁調査を乗り切ろうとしているのは我々だ。これ以上、足を引っ張るのであれば、こちらも徹底的に戦います。」「やられたらやり返す!倍返しだ!」と大和田常務に言い放つのです。

同時期に半沢の同期・近藤(滝藤賢一)は、出向先であるタミヤ電機の不正を追い続け、会社から他の会社へ不正に貸し付けられた3000万円の資金の行方を追ううちに、信じられない事実を掴むことになったのです。

第9話:最終決戦!出向をかけた金融庁調査!!

2013年9月15日放送・視聴率35.90%

近藤(滝藤賢一)が掴んだ信じられない事実とは、タミヤ電機を舞台にした迂回融資事件でした。
この件もまた、半沢(堺雅人)が遠藤の協力のもと、調査を進めることに。タミヤ電機を隠れ蓑にし3000万円もの融資を受けていたのは、何と大和田常務(香川照之)の妻・棚橋貴子(相築あきこ)が経営する会社だったのです。半沢は大和田に突きつける証拠として、タミヤ電機の田宮社長(前川泰之)の証言から取るよう近藤に依頼します。
一方の金融庁検査では二日後に迫った最終聞き取り調査を前に、半沢はある秘策を用意し、湯浅社長(駿河太郎)の説得にかかっていたのです。
しかしその内容は、100年以上続く歴史ある伊勢島ホテルにとっては、あまりに大きな決断。
それは、フォスターという海外のホテル経営会社の融資を受けるというものでした。そして、近藤はついに田宮社長の証言を取ることに成功。
半沢たちが大和田常務を追い詰めるのに十分な証拠でしたが、合流を待つ半沢と渡真利(及川光博)のところに近藤は一向に現れませんでした。近藤の身に一体何が起こったのか・・・。

最終話:100倍返しなるか 最後に土下座するのは誰だ!

2013年9月22日放送・視聴率42.20%

いよいよ最後の金融庁検査の時、フォスターの融資に関する湯浅社長(駿河太郎)の決断が間に合い、またフォスターも半沢(堺雅人)の同期が交渉した結果、伊勢島ホテルの経営が破綻に分類される心配がなくなったのです。

その頃、半沢の同期・近藤(滝藤賢一)は、田宮社長(前川泰之)の説得に成功し、大和田常務(香川照之)が「3000万円の横流し融資に関与していたことについて証言する」という約束を取り付けることになったのです。

しかし、これに関する報告書を仕上げた近藤は、大和田常務から呼び出され「出向先のタミヤ電機から銀行に戻し、好きな部に異動させてやる」と提案されます、
近藤は半沢を慕い、また半沢と同様で信念を持っていますが、苦労をかけている家族を思うと大和田常務の取引に応じ、手に入れた田宮社長の証言を表に出さないという決断をせざるを得ませんでした。

その結果、タミヤ電機と大和田常務とのつながりを証拠として出せなくなったため、半沢は新たな証拠を探すしかありません。
残すは、大和田常務の息がかかった岸川部長(森田順平)と金融庁の黒崎(片岡愛之助)との癒着を疑い調査を進めることになるのです。

そんな中、渡真利(及川光博)は人事部の後輩からの極秘情報によって、近藤が銀行に戻って来るとの情報を掴むのです。
何が起きたかを察した半沢は、なかなか行方が分からない近藤の携帯電話にメッセージを吹き込む形で、いつもの剣道場でずっと待ち続けると伝えます。
剣道場で半沢は近藤に対し「裏切られた気がしない。俺が一人でやるべきことに巻き込んだんだ。お前は何も悪いくない。」と近藤の裏切りを許しばかりか「良かったな。銀行に戻れて」と祝福し、近藤は泣き崩れるのです。

そして、タミヤ電機と大和田常務のつながりも、岸川部長と黒崎とのつながりも何も見つけられずに八方塞がりになってしまう半沢。

そんな時、妻の花(上戸彩)が半沢を助けるため、奥様会の会食で得た情報をまとめたノートを渡してくれます。
そこには、岸川部長の娘が金融庁の誰かと結婚することを悩んでいる。と書かれていたのです。

半沢は岸川家へ出向き、かまをかけた結果、岸川部長の娘の結婚相手が黒崎だと分かる
告発すれば娘さんの幸せは水の泡になると脅し「銀行員としてすべきことは何か考えてください」と岸川部長の良心に訴えるのです。

取締役会取締役会が開かれようとしていた矢先、今度は内藤(吉田鋼太郎)より、金融庁から中野渡頭取(北大路欣也)宛に「金融庁検査における半沢次長の検査受け入れ態度に問題あり」との書面が送られてきたことを聞かされる。
取締役会では半沢が訴える不正問題と同時に、半沢の処分案も議題に上がることが分かった。

いよいよ取締役会当日
半沢は、大和田常務の指示により3000万円の迂回融資や、内部告発のもみ消しの件を報告するも証拠がない。
そこで半沢は金の流れを調べていたのです。
それは、大和田常務の妻の会社が1億円の借金をし、3000万円の迂回融資をするしかなかったことを突き止めていたのです。
更には大和田自身の預金口座はマイナス、自宅も5000万円の担保になっていることも明らかになったのです。

そこで半沢は「これ以上、自分たちをごまかし続けるのはやめましょう!黒は黒、白は白です!岸川部長!!」と。
半沢から鋭いまなざしを受けた岸川部長は「この報告書に書かれていることを認めます」と自白します。
「迂回融資も内部告発のもみ消しも全て大和田常務の指示に従って自分が実行した。」と自白する岸川に対し、大和田常務は「岸川ぁ~!!!」と叫ぶ、それに対し岸川は「うるさーい!!俺だってこんな風になりたくなかった!」と泣きわめくのです。

そして半沢は追い打ちをかけるように、大和田常務に約束の土下座をするように要求します。
「あなたが土下座をするのは、これまであなたが雨の日に傘を取り上げ、トカゲの尻尾として切り捨ててきたすべての人と会社です。地べたをなめるようにして あなたにすがり、けなされ蔑まれ、それでも必死で家族を、会社を、大切なものを守るために、あなたに土下座をし続けた人たちの痛みを、怒りを、悔しさを・・・あなたにも思い知っていただく。土下座をしてください・・・・やれー!大和田ーー!!!」

大和田は苦悶の表情を浮かべ唸りながら土下座をしたのです。
半沢の手には半沢ネジが握られていました。

中野渡頭取は、大和田に常務取締役を解任し取締役へ降格。という処分を言い渡しました。
あまりにも軽い処分に驚く大和田へ「銀行員は金ではなく人を見るべきだ。」という中野渡頭取に、大和田は頭を下げた。

この処分に対し、渡真利は「さすが頭取」と分析した。
それは、旧産業中央銀行出身のトップである大和田を中野渡頭取のもとに取り込むことで、その勢力を掌握し、大和田はこの恩で一生、中野渡頭取に逆らえなくなるからなのだ。

そして、中野渡頭取が直々に半沢を呼び出し、頭取室へ。
中野渡頭取から「半沢、今回は本当によくやってくれた。頭取として感謝を伝える。・・・だが最後のはやりすぎだ。」と言った後に辞令を告げた。

「半沢直樹次長、営業企画部部長職として、東京セントラル証券へ出向を命じる。」

※半沢直樹2013年版 第二部終了

さいごに

今回は、半沢直樹2013年版の全話あらすじ・キャストや視聴率を解説・紹介しました。

さいごに、半沢の処分には「栄転ではなく、子会社(東京セントラル証券)への出向」という結末でした。

この東京セントラル証券からの舞台が、半沢直樹2020版で始まっています。

2020年版から始めて半沢直樹を見ている人は、2013年版のあらすじを見返してみると、より一層楽しんで観ることができると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。