新型コロナウイルスに感染しているかを調べる「PCR検査」。
ニュースやネットでよく見聞きするけど、内容がよく分からない。という方も多いですよね。
そもそもPCR検査とは、どのように検査するのでしょう?
また、結果が分かるまでに要する時間や精度は?
ニュースでも度々「1回目の検査で陰性だった人が、実は陽性だった」ということも耳にしますよね。
また、検査費用は自己負担なのでしょうか?
新型コロナウイルスの影響により、収入が減った・無くなったという人も多い中、検査費用で家計を圧迫するのは辛い。という方もいるでしょう。
そこで今回は、新型コロナウイルスのPCR検査について、多くの人が特に疑問に感じていることを、分かりやすくご説明していきます。
PCR検査方法と結果が出る時間は?
PCR検査の方法は、喉や鼻の奥から粘膜や分泌物を検体として採取します。
よくインフルエンザ感染の検査で鼻の奥に長い綿棒を入れて分泌物を採取しますが、あの方法と同じと考えて良いでしょう。
そして、採取した検体の遺伝子を増幅させて、新型コロナウイルスの遺伝子断片が含まれていた場合には、それを検出し感染しているのかを判定するのです。
感染有無の結果が判明する期間は数時間~数日かかるそうです。
これは、医療従事者が検体を採取し、臨床検査技師に検体が届くまでの時間も含まれているそうなので、判明までの時間にバラつきがあるようです。
臨床検査技師に検体が届いてから結果が判明するまでは、少なくとも4時間程度かかるそうです。
しかし、2020年3月31日に公開された最新検査機器では、PCR検査の時間を大幅に短縮することができるそうです。
専用のチップに検体を入れて測定すると、1時間ほどで結果が分かるとのこと。
この最新検査機器は、すでに全国16ヵ所の医療機関などで使用されているそうです。
PCR検査の精度は?
冒頭にも書きましたが、ニュースでも度々「1回目の検査で陰性だった人が、実は陽性だった」というのを耳にしたことはありませんか?
これらが起こる原因としては、使用する試薬・機材の精度や人為的なものなど様々な要因が考えられるそうです。
また、偽陰性の原因の例として、検体の採取方法や採取した検体に含まれるウイルス量の差なども考えられるそうです。
コロナウイルスの感染検査にはPCR検査以外に、検査キットによる抗体検査があります。
PCR検査と抗体検査の違いはご存知でしょうか?
PCR検査と抗体検査の違い
新型コロナウイルスに感染した人で、PCR検査と抗体検査のどちらか、または両方を受ける場合があります。
PCR検査と抗体検査は何が違うのでしょうか?
この2つを比較した場合、抗体検査は経過などを調べられる利点はあるものの、感染有無の精度はPCR検査の方が優れているそうです。
PCR検査の費用は自己負担?
厚生労働省は、2020年3月6日から、新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査について、公的医療保険の適用対象としました。
新型コロナウイルス感染症を診断するためのPCR検査等については、医師が必要と判断した場合に、帰国者・接触者外来等都道府県等が指定する医療機関で実施されます。
また、一部地域では、地域医師会等の協力を得て「地域外来・検査センター」を設置し、集中的に検査を実施しています。
これらの機関においてPCR検査等を実施した場合は、検査費用の自己負担はかかりません。
初診料等の自己負担分は患者の負担となります。※新型コロナウイルスに関するQ&A(医療機関・検査機関の方向け)より引用
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00004.html#Q3
PCR検査の費用は19,500円(判断料金含む)で、1~3割が受診者の自己負担となりますが、厚生労働省は当面の間、自己負担分について全額補助することとなっています。
つまり、無料でPCR検査を受けることが出来るのです。
検査は保健所を通さなくても、感染症対策が整った一部の医療機関(全国860ヵ所)の医師の判断で検査を受けることが可能となっています。
参考までに、検査の費用は以下の通りです。
さいごに
今回は新型コロナウイルスPCR検査の時間・結果・精度・費用や自己負担についてご紹介しました。
新型コロナウイルスに感染しないこと!そして感染を広げないこと!が一番大切ですが、万が一のことを考えて、検査のことを知っておくことも大事だと思います。
マスクや除菌剤などが入手困難であったり、お仕事をしている人はテレワークや自宅待機をしている人も多いでしょう。
お子さんは外で遊べなかったり、保育園・幼稚園・学校に行けず自宅でストレスを抱えている子も多く、またその家族も我慢させながらもそのストレスを受け止めているでしょう。
今や日本のどこにいても、感染の可能性がありますよね。
大人も子供もお年寄りも全ての人が、考えて行動し我慢をしなければいけません。
そんな不安な状態が続く中で「もし感染してしまったら?」という時に、混乱しないように、落ち着いて行動が出来るように、様々な情報を知っておきましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。