あなたは今、会社を辞めたいと思っているのですね?
ドドヨも転職経験があるので、会社を辞めたい気持ちは分かります。
かつては、若さゆえに間違った辞め方をしたこともあります。
また「一刻も早く辞めたい!」と思い、強引に会社を辞めてしまった人を何人も見たことがあります。
「もう、どうせこの会社の人とはもう関わらないし、どんな辞め方をしたって関係ないわ!」と思う人もいるでしょう。
しかし、会社を辞める時は「出来るだけ円満に退職したい」と、少なからず思っているはずです。
ドドヨは、派遣会社のコーディネーターの経験があるので、色んな人の退職理由を聞いてきました。
そんな中で「強引な辞め方をした人」や「円満に退職した人」の経験を元に、会社を円満に退職するための理由や退職までにすべきことをご紹介したいと思います。
「会社を辞めたい!」と思った理由
今まで何人もの退職理由を聞いてきた中で、会社を辞めたいと思った理由をご紹介します。
あなたにも当てはまる理由があるかもしれません。
❝会社を辞めたいと思った理由❞
- 給与や福利厚生に不満があった
- 人間関係が良くない・社風が合わない
- 休みが無い・残業が多い
- 仕事内容にやりがいを感じない・自分に合っていなかった
- 会社の将来が不安・経営状況が変化した
- キャリアアップをしたいから
- 他にやりたい仕事がある
①給与や福利厚生に不満があった
昇給や賞与が無い、有給休暇が取りずらいなどが主な理由のようです。
特に給与に不満がある場合は、長く続けようと思うのが難しくなりますよね。
②人間関係が良くない・社風が合わない
人間関係や会社の雰囲気が退職理由になる人は多いです。
日々会社で過ごす時間が長いのに人間関係が悪いと、精神的にも参ってしまいますよね。
③休みが無い・残業が多い
休みナシ・残業ばかりだと毎日仕事に追われている気持ちになりますよね。
いつ身体を休ませることが出来るのか?健康にも影響が出る可能性もあります。
④仕事内容にやりがいを感じない・自分に合っていない
毎日の業務内容が同じで変化が無い、やりたい仕事じゃない。と感じると仕事に対する熱意が無くなってしまうようです。
⑤会社の将来が不安・経営状況が変化した
仕事に慣れると経営者の人柄や手腕などが見えて来て、不安を感じることがあるようです。
また入社してから会社の経営状況が変化(悪い方へ)し、たちまち不安を感じる人もいるようです。
⑥キャリアアップをしたいから
向上心の強い人に多い退職理由です。
新しいことを始めたい人もいれば、自分の持っているスキルを今の会社では活かせないと感じた人もいるようです。
⑦他にやりたい仕事がある
キャリアアップと同じような理由になりますが、接客業から事務職に就きたい。とか事務職でも一般事務から経理事務に挑戦したい。など前向きな退職理由ですね。
退職理由を伝える時の注意点
会社を辞めようと思っても、なかなか言い出せずにいる人が多いのですが、その理由として「誰に何て伝えたら良いか分からない」そうです。
会社を辞める意思を伝える時には、色々と注意しなければいけないことがあります。
ここで間違った選択をしてしまうと、退職するまでに気まずい思いをしたり、退職が長引いたりすることがあります。
そんなことにならないように「最初が肝心」なのです。
これから紹介する退職理由を伝える時の注意点をしっかりとチェックして円満に退職できるように気をつけましょう。
最初は直属の上司に
退職の意思は、まず直属の上司に「相談」するところからはじめましょう。
間違っても同僚や直属の上司よりも上の役職の人などに伝えてはいけません。
そこから直属の上司に伝わり「聞いていない」となってしまうと後々やっかいです。
また、その直属の上司の管理能力が問われ迷惑をかけてしまう可能性もあります。
そして、退職を伝える時には「お話ししたい事があるので時間を作っていただけませんか?」とアポを取りましょう。
仕事中や周りに人がいるような状況で退職を告げられても、上司も困ってしまうでしょう。
そして、いざ上司に退職の意志を伝える時は、退職の希望日を一方的に伝えるのではなく、まずは「相談」という形で伝えましょう。
退職を伝える時は最低でも1ヶ月前
仕事の引継や人員の補充を考慮し、最低でも退職希望日の1ヶ月前までには伝えましょう。
法的には退職する2週間前までに伝えれば問題はありませんが、会社からすると2週間後に急に退職されるのは困るはず。
自分が仕事を辞めるということは、あなたが居なくなった後にあなたが担当していた仕事を誰かが引き継ぐわけですから、退職する前に業務の引き継ぎをしなくてはなりません。
そして、もしその業務を新人さんが行う場合は、引き継ぎと共に仕事を教えるということになります。
このことを考えても、退職を伝えるのは1ヶ月前、できれば2ヶ月前でも良いくらいです。
繁忙期や人事異動後は避ける
繁忙期は会社の稼ぎ時であったり、業務が特に忙しい時期です。
この時期に退職を告げらた上司は「こんな時期に辞めなくても・・・。」と、本当は退職を了承してあげたいと思っても、会社や他の従業員の負担などを考えると認めてもらえないということがあるかもしれません。
また、人事異動後も避けた方が良いでしょう。
人事異動の後は各部署とも落ち着くまでに時間が必要です。
せっかく人事配置が決まったのに、また再配置をすることにもなりかねません。
このように繁忙期や人事異動の後は、会社全体が慌ただしい状況です。
引き継ぎや新人教育などに時間を割いている余裕が無いと思ってください。
そうなると、繁忙期・人事異動後の退職は避けた方がよいです。
会社を辞める理由は何がいいの?
退職を決意し、いざ上司に切り出す時にどのように伝えたらいいか悩むこともあるでしょう。
正直に理由を話せばいいのか、または具体的に伝えるのが難しいとか。
中途半端に当たり障り無いよう遠回しに話して、話が長引いたり引き留められるのも面倒ですよね。
では、どんな理由であれば円満退職に繋がるのでしょうか?
ここでは、会社を辞める理由は何がいいのか?をご紹介していきます。
会社を辞める理由はポジティブな内容で
会社を辞めたい理由はネガティブな内容が多いのですが、それを正直に話すことは避けた方が良いです。
「どうせ辞めるんだから」と不満を話したくなる気持ちはとても良く分かります。
正直に話せば気持ちもスッキリするでしょうが、スッキリするのはその時だけです。
人間関係への不満を話した場合、異動や転勤を提案されるかもしれないです。
給与や待遇に不満があると伝えたら、昇給や手当などの提案をされる場合もあります。
具体的な不満を言うと、相手は具体的に引き留めの提案をするケースが考えられます。
会社に対する不満を伝えることで、もしも退職が認められても退職までの間に嫌がらせをされることも考えられます。
では、ポジティブな退職理由とはどんなものがあるのでしょうか?
❝ポジティブな退職理由例❞
- 自分が興味を持った業務に専門性を高めスキルアップしたい
- 今までの経験を活かして、新たな環境で自分の力を試したい
- 海外留学をして自分の視野を広げ成長させたい
- 資格取得をしたいので勉強に専念したい
- 個人開業することを決めた
このように、会社を辞めた後のビジョンが前向きで、上司も引き止めにくくなってしまいます。
そして、引き止めるどころか応援したくなる内容であることがポイントです!
会社を辞める理由が個人的な事情
会社や上司からの引き止めを避けたい場合、相手が納得せざるを得ない理由を盛り込むのも効果的です。
家庭の事情や結婚・出産、仕事に影響が出るような体調不良などの事情だと退職を認めないといけない。と判断してくれるでしょう。
ただし、露骨すぎる嘘は避けた方が良いです。
例えば、結婚する予定もないのに「結婚するから退職したい」と伝え、お祝いやご祝儀をもらってしまうことも考えられます。
もし嘘が発覚した場合、あなたの信用は失われトラブルになることもあります。
個人的な事情を退職理由にする場合は、他の退職理由に盛り込んで使う方が良いでしょう。
❝相手が納得する個人的な事情❞
- 結婚が決まり、相手の住む所へ転居することになった
- 親の介護をしなければいけなく、仕事との両立が難しい
- 実家の家業を継ぐことになった
- 体調不良で医師との相談した結果、静養が必要になった
退職が決まった後にすべきことと注意点
退職が上司や会社から認められた後、あなたがすべきことや気を付けなければいけない注意点があります。
せっかく退職が認められたのに、これを疎かにすると円満な退職が出来なくなってしまう場合があります。
また、退職した後にあなた自身が困らないような書類の手配などもしておく必要があります。
「退職を認めてもらえた」と気を抜かず、退職するその日までするべきことを行い、今までお世話になった会社への配慮をし、あなた自身も困らないようにしておきましょう。
転職活動は知られないようにする
在職中に転職活動をする場合もあると思いますが、なるべく会社の人に知られないのが良いです。
これは職場内で不要な混乱を避けるためです。
社内のパソコンで求人サイトを見ない、面接の日程は現在の仕事に影響が出ないよう考慮する。などの配慮をしましょう。
もしも、あなたが転職活動をしていると分かってしまったら「退職するみたいだよ」という噂が一気に広がる可能性が高いです。
こうなってしまうと、円満退職は難しくなると考えて良いでしょう。
仕事の引き継ぎは丁寧に責任を持って行う
仕事の引き継ぎを責任を持って丁寧にすることは、円満退職に欠かせないと言って良いくらい大切です。
あなたの後任になる人が、業務の内容をいつでも参照でき特に気をつける所など、いつでも困らないようにしておくことが大切です。
そのためには、引き継ぎを口頭だけでするのではなく、後々見返せるように文書やマニュアルにして残してあげましょう。
文書やマニュアルを作成することで、あなた自身も引き継ぎする内容を忘れず整理しながら行えるはずです。
顧客や取引先などのデータも分かりやすくし、退職の挨拶まわりや後任の紹介をすることも忘れないようにしましょう。
退職した後に「これどうでしたっけ?」という連絡があっても困りますよね?
引き継ぎで一番大切なのは「誰が見ても分かる内容」であることです。
会社から正式に発表されるまで口外しない
社内の人事異動や退職に関することは注目が集まりやすい話題です。
同僚だから、特にお世話になった人だからと退職を伝えて、自分の意図しないような噂が広まってしまうことだって無いとは限りません。
もしかすると自分が退職することを知られたくない人の耳に入り、退職する日まで嫌味を言われたり、冷たい態度を取られたりなどという経験も聞いたことがあります。
また、社内では口外していなくても取引先から社内の人間に伝わるケースもあります。
社内では正式に発表されていないのに、取引先に退職の挨拶をして取引先が思わず口をすべらせて自分が社内で気まずい思いをした。ということもあり得ます。
取引先への挨拶などは会社で正式に発表された後にしましょう。
退職する時に必要な書類や手続きを忘れずに
会社を辞める時には、あなたが会社に返却する物と、あなたが会社から受け取る物があります。
会社に返却する物とあなたが会社から受け取る物に分けてご紹介します。
これを忘れてしまうと後から面倒なことになる場合もあるので、しっかりとチェックして忘れないようにおきましょう!
会社に返却する物
退職する際に、会社に返却する代表的な物をご紹介します。
会社によっては、これ以外にも返さなければいけない物があるので、会社の総務や人事にしっかりと確認しておきましょう。
- 健康保険証
- 身分証明書(ネームプレート・社員証・社章・名刺など)
- セキュリティカード
- 携帯電話やタブレットなどの連絡用ツール
- 制服・作業着など
- 会社の備品・事務用品・パソコンなど
- 社用車
以上の中でも忘れがちなのが制服や作業着などです。
退職日まで身に付けているため、そのまま持ち帰ってしまう人が多いようでが、きちんとクリーニングして返却するのがマナーです。
これ以外にも、会社の人から借りた物は本人へ返却しましょう。
また、精算しなければいけない領収証なども忘れがちなのでしっかりとチェックしましょう。
退職後に会社から受け取る物
あなたが会社を辞める時に、会社から受け取る物をご紹介していきます。
これらは会社が手続きしてくれる物がほとんどなので、早めに会社に申し出た方が良いです。
<年金手帳>
基本は個人で管理している物ですが、会社で社会保険へ加入させる時に必要になるのでそのまま会社で保管している所もあります。
手元に年金手帳が無ければ会社に確認して返してもらいましょう。
<雇用保険被保険者証>
雇用保険に加入していたことを証明する書類です。
次の会社で雇用保険に加入する際に必要なので提出を求められるからです。
会社で保管しているので、退職時に返却してもらえます。
<雇用保険被保険者離職票>
被保険者が雇用保険の球を受け取るのに必要な書類で離職票ー1と離職票ー2の2種類あります。
離職票は退職日から10日前後で、ほとんど場合は会社から郵送で送られてきます。
手元に届いたらすぐに管轄のハローワークに提出しましょう。
<健康保険被保険者資格喪失証明書>
社会保険の被保険者資格が無くなったことを証明する書類です。
退職後に国民健康保険に加入する場合や転職先で社会保険に加入する場合に必要となります。
<厚生年金基金加入員証>
厚生年金基金に加入している場合に返却される書類です。
厚生年金基金を請求する時に必要になるので、大切に保管しておきましょう。
<源泉徴収票>
給与額や徴収した所得税の金額が記載された証明の書類です。
同年度に転職をした場合、12月末の時点で所属している会社で年末調整を行う際に必要いなります。
<退職証明書>
名前の通り、あなたが会社を退職したことを証明する書類です。
転職先から提出を求められたり、失業給付や国民健康保険の手続きをする際に離職票が手元にない場合に必要となります。
あなたが退職の時に受け取る書類は、全ての会社が自動的に手続きを行うわけではありません。
会社側が手続きをしなければいけないと決まっている物もあれば、任意の物もあります。
今後あなたが必要になる書類は自分から申し出るか、管轄している部署に問い合わせましょう。
会社を円満に辞めるためのまとめ
最後に会社を円満に辞めるために、おさらいしていきましょう!
1.「会社を辞めたい!」と思った理由
まずは、あなたが会社を辞めたいと思った理由をしっかりと考えましょう。
そして、辞めたいと思ってから少し時間を空けるのも大事です。
何故なら、それは一時的な感情なのかもしれないからです。
2.退職理由を伝える時の注意点
まず退職意思は直属の上司に相談しましょう。
そして最低でも1ヶ月前、できれば2ヶ月前には申し出ましょう。
会社の繁忙期や人事異動後の時期はできるだけ避けましょう。
3.会社を辞める理由は何がいいの?
円満に会社を辞めるためにはポジティブな退職理由が望ましいです。
また、個人的な事情がある場合はそれも説明しましょう。
ネガティブな理由や嘘はやめておきましょう。
4.退職が決まった後にすべきことと注意点
転職活動は知られないようにしましょう。バレた時に余計な噂が広がってしまいます。
仕事の引き継は責任を持って「誰が見ても分かる内容」で丁寧に行いましょう
。
そして、会社からあなたの退職について正式に発表されるまで社内や取引先などにも口外しないようにしましょう。
5.退職する時に必要な書類や手続きを忘れない
退職時に会社に返却する物をしっかりとチェックしましょう。
返却のし忘れが無いように、各部署などに確認することも忘れずに。
また、あなたが会社から受け取っておかなければならない物もあります。
後から元の会社に連絡して用意してもらうことの無いように、必要な物をチェックしておきましょうね。
以上のことを踏まえながら、会社を辞める時の参考にしてください。
特に大事なことを紹介させていただきましたが、これ以外にも退職を告げてから会社や上司から求められることもあるでしょう。
それはあなたに無理が出ない範囲で応えていくようにしましょう。
どんな理由で会社を辞めるにしても、これからの人生でどんな人と出会うか分かりません。
今、辞めようとしている会社に関係のある人と出会うかもしれません。
その時に、自分に不利にならないよう円満に会社を辞めることが賢明だと思います。