季節・行事

一年中咲く花を知りたい|春に植えて育てやすい初心者向けの花を紹介

暖かい日が多くなり、庭にお花でも植えようかしら♪なんて季節になってきましたね。

ドドヨの母も実家の庭にお花を植えようと考えているようなのですが、今まであまり花を植えたことが無いので、どんなお花がいいか悩んでいるようです。

はじめから難しいお花にチャレンジするよりも、育てやすく手間があまりかからないお花から育てていくのが良いと思い、色々と調べてみました。

そして、一生懸命育てた花を長く楽しめるように、一年中咲く花ということもポイントに置いてご紹介してきたいと思います。

今日は、ガーデニングや園芸を始めるのにピッタリな季節である春に植える花をご紹介します。

春に育てやすい花

春は1年のうちで多くの花が咲く季節です。

ガーデニングや園芸を楽しむにも、暖かい陽気の中で出来るので肌で春を感じることができますよね。

春の花は、淡い色や温かみのある色が多いです。

赤・黄色・白・ピンクなどカラフルな組み合わせを楽しむことが出来ます。

春に植える花は、初心者さんにも育てやすい花が多いですよ。

コスモス

コスモスの花の色はピンクや白の他にも、近年になって赤や黄色・オレンジなども登場しているので、カラフルになっています。

コスモスは和名で書くと❝秋桜❞なので、秋の花というイメージが強いと思いますが、最近では春に種をまいて夏から楽しめる物が多くなっています。

ただし、種類によっては秋にならないと開花しない晩生品種もあり、これを春にまくと開花する秋までに伸びすぎてしまいますので注意してくださいね。

コスモスの基本データ

園芸分類草花
原産地メキシコ
草丈/樹高50~120cm位
植付け・種まき・肥料4月上旬頃
開花時期6月~11月
花の色赤・白・ピンク・オレンジ・黄・褐色
耐性耐寒性:弱い
耐暑性:普通
特性・用途初心者に育てやすく、開花期が長い

コスモスの育て方

栽培環境風通しと水はけの良い日なたに植える。鉢植えの場合も同じ。
霜が降るような季節になったら夜間は室内に取り込む。
水やり土の表面が乾いたらたっぷり水を与える。
庭植えの場合、雨水がかかる場所ならほとんどいらない。
肥料少ない肥料でもよく育つ。
病気・害虫病気:うどんこ病(4月~11月に風通しと日当たりが悪い場所で発生する)

害虫:アブラムシなど(風通しの悪い場所で発生するので見つけたら取り除く)

用土水はけのよい土を選びましょう。
赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2
リン酸分を含んだ緩効性化成肥料を適量加えましょう。

アリッサム

アリッサムは5mmほどの小さな花が横に這うように咲く可愛らしい花です。

スイートアリッサムとも呼ばれ甘い香りがします。

ベランダや窓辺の装飾にも合いますし、プランター・バスケット・吊り鉢などの容器も選ばず植えられるので初心者向きです。

アリッサムの基本データ

園芸分類草花
原産地中央~南ヨーロッパ、西南~中央アジア、北アフリカ
草丈/樹高3~10cm位
植付け・種まき・肥料3月上旬・9月上旬頃
開花時期10月~6月
花の色白・ピンク・黄・紫・茶
耐性耐寒性:強い
耐暑性:やや弱い
特性・用途常緑性で耐寒性が強い

アリッサムの育て方

栽培環境庭植え:水はけと日当たりの良い場所に植え、レンガなどで囲み一段高い場所に植える。

鉢植え:風通しと日当たりの良い場所に置き、棚などの上に置いて泥はねを避けましょう。夏は半日蔭の涼しい場所へ。

水やり庭植えでは特に必要がありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
長雨の時に水やりすると根腐れをするので注意。
肥料緩効性化成肥料を与え、鉢植えには更に液体肥料を与えましょう。
病気・害虫病気:苗立枯病(株元や土が過湿になると発生。原因は水の与え過ぎ)

害虫:アブラムシ、スリップス、ハダニ、コナガ(3月~11月に発生。風通しを良くすると軽減される。)

用土水はけの良い肥沃な土が最適。
赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2にリン酸分を含んだ緩効性化成肥料。
用土1Lあたりに2gの苦土石灰を混ぜて使うと良い。

ゼラニウム

ゼラニウムは真夏と真冬以外は花を咲かせるため1年を通して楽しめる多年草です。

鉢植えや寄せ植えなどもでき、栽培しやすいお花なので初心者にピッタリです。

カラーバリエーションが豊富なので、華やかになりますよ。

ゼラニウムの基本データ

園芸分類草花
原産地南アフリカ
草丈/樹高20~100cm位
植付け・種まき・肥料3月下旬~6月・8月下旬~9月
開花時期3月~12月上旬
花の色白・赤・ピンク・オレンジ・紫・褐色
耐性耐寒性:やや弱い
耐暑性:普通
特性・用途常緑性で開花期が長い、初心者でも育てやすい

ゼラニウムの育て方

栽培環境1年通して日当たりと風通しの良い場所で育て、真夏は西日が当たらない場所に置きましょう。
非常に雨に弱いので鉢植えの場合、雨季は雨の当たらない場所へ移動させましょう。
水やり過湿は厳禁です。表土が乾いたら水をあげましょう。
庭植えの場合は雨が降ればほとんど水やりは不要ですが、土がカラカラに乾いている時は水やりしましょう。
肥料元肥としてカルシウムを含む緩効性肥料を加え、早春~初夏と秋に追肥します。
病気・害虫病気:茎腐病(茎が茶色く潰れる状態になり、そこから上部へ腐っていきます。見つけたらその枝の付け根から切り落とす。)

害虫:ハマキムシ・ヨトウムシ(ハマキムシが発生すると葉の一部が巻いたり引きつったりします。ヨトウムシが発生すると葉をかじられます。

用土弱アルカリ性の土壌を好みます。苦土石灰を混ぜてpHを調整しておきましょう。
市販の草花用培養土に牛ふん堆肥を1割加えましょう。

バコパ

バコパは常緑の多年草で、茎が柔らかいので垂れ下がるように咲きます

寄せ植えの端に植えて鉢などの端から垂らして育てるのに適しています。

冬は凍らせなければ戸外でも越冬できるので、長く楽しめます。

さし芽で繁殖するので育成も簡単です。
見た目もシンプルで可愛らしいので、どんな花と組み合わせてもマッチします。

バコパの基本データ

園芸分類草花
原産地南アフリカ
草丈/樹高10~20cm位(枝垂れさせると30cm以上)
植付け・種まき・肥料3月~5月・9月~10月
開花時期1月~6月、9月~12月
花の色白・ピンク・青・褐色
耐性耐寒性:やや弱い
耐暑性:やや弱い
特性・用途常緑性で開花期が長い、初心者でも育てやすい

バコパの育て方

栽培環境鉢植えにするなら秋~春は日当たりの良い所、夏は半日蔭の風通しが良い場所に置きましょう。
冬は凍らないように明るい室内や南向きの軒下が良いです。
庭植えは、枝垂れの下に風が通るように、一段高くした花壇の端に植えるのが良いです。
水やり鉢植えは表土が乾いたら水を与え、庭植えはほとんど必要ありません。
肥料鉢植えの場合、3月~11月に緩効性化成肥料を与えますが、庭上では肥料は必要ありません。
病気・害虫病気:特になし

害虫:アブラムシ・オンシツコナジラミ(4月~11月はアブラムシが新芽に発生しやすいので見つけたら駆除します。葉裏にオンシツコナジラミが発生し、大量寄生したら寄生している虫を葉枝ごと切りましょう。

用土水はけが良い土を好むので、赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2を与えましょう。
リン酸分を含んだ緩効性化成肥料を適量加えましょう。

最後に

1年中咲く花は、育てるのが難しいのかな?と思っていたのですが、探してみれば手間がかからず育てやすい花があることがわかりましたね。

ただ植えて放っておくだけの花だとあまり面白みがないので、初心者の方は少し気を付けたり、手がかかるくらいのお花から始めるのが良いですね。

また、いつどんなお花を植えるのが良いのか?水やりや用土・肥料は何が良いのか?と分からないこともあるかもしれません。

今日ご紹介したお花それぞれに、お花を育てるのに必要な事はご紹介させていただいたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

せっかくお花を育てるのですから、あまり意気込まず心配することなく簡単なお花から慣れていきましょうね。