鬼滅の刃に登場する鬼殺隊最強とも言われる岩柱 悲鳴嶼行冥。
悲鳴嶼は目が見えないせいで起きてしまった壮絶な過去があります。
最強と言われた悲鳴嶼にも、鬼によって大切な人を失った過去があります。
そんな悲鳴嶼の過去は「鬼滅の刃 柱稽古編」で分かりますが、原作の何話で読めるのでしょうか?
岩柱 悲鳴嶼行冥の壮絶な過去や目が見えない理由をご紹介します。
岩柱 悲鳴嶼行冥 目が見えない理由
悲鳴嶼には両親と兄、二人の弟がいる4人兄弟の次男です。
悲鳴嶼には身寄りがなく、父親を流行り病で、母親は出産時に亡くなっています。
また、兄弟も病気や飢えで亡くしています。
更に不幸が重なり、赤ん坊の時に高熱を出して失明しているのです。
両親が居ないことで貧しい生活だったので痩せ細っていましたが、生命力の強かった悲鳴嶼は上背もあることから労働する体力があったそうです。
子供の頃から穏やかな性格で、困っている人をよく助けていたそうです。
しかし周りからは「実は目が見えているのではないか?」と嘘つきなのでは?としつこく絡まれることもあったようです。
目が見えないにも関わらず、とても感覚が鋭いため「本当は見えているのではないか?」と怖がられたり疑われたりしていたようです。
鬼殺隊になる前から、目が見えない事による感覚の鋭さは持ち合わせていたようですね。
岩柱 悲鳴嶼行冥の壮絶な過去
両親や兄弟を亡くし貧しい生活をしていた悲鳴嶼は、自分と同じく身寄りのない子どもたちを寺で育てていました。
血の繋がりは無くともお互いに助け合い仲睦まじく過ごしていました。
ところがある夜、言いつけを守らず夜になっても寺に戻らない子どもが鬼と遭遇するのです。
その子どもは自分が助かるために、寺にいた悲鳴嶼と8人の子どもたちを鬼に喰わせると自分だけ助かろうとします。
その子どもというのが、我妻善逸の兄弟子である獪岳でした。
悲鳴嶼の住んでいた地域では鬼の脅威の伝承が残っていたため、夜は藤の花の香炉を炊いていましたが、獪岳が香炉の火を消して始末し、寺に鬼を招き入れ自分だけ逃げだしたのです。
悲鳴嶼は何とか子どもたちを助けようとしますが、悲鳴嶼の見えないことで役に立たないと判断し数名の子どもが逃げ出しますが、その子どもたちも鬼に殺されてしまいます。
子ども供たちを守ろうと悲鳴嶼の言うことを聞いてくれたのが沙代という一番年下の女の子だけでした。
悲鳴嶼は何としても沙代だけは守らなければと、果敢に鬼と戦います。
悲鳴嶼は鬼に襲われなければ自分が強いという事を知らなかったと語っています。
生き物を殴る感覚は地獄そのもので、あの気色悪さを一生忘れない。と・・・。
悲鳴嶼は夜が明けるまで鬼の頭を殴り続け、鬼は陽光により塵となります。
何とか命懸けで助けた沙代は駆け付けた他の大人にこう言います。
「あの人は化け物 みんなあの人が みんな殺した」
鬼滅の刃 16巻 第135話「悲鳴嶼行冥」より
恐ろしい目に合った沙代はまだ4歳で混乱して上手く話せなかったのです。
この一言や鬼が塵になって消えてしまったことで、悲鳴嶼は殺人の罪で投獄され処刑されそうになるのです。
沙代が「私のために戦ってくれて、守ってくれてありがとう」と言えば状況は違っていたかもしれません。
悲鳴嶼が疑り深い性格になってしまったのは、このことがきっかけだったのです。
血が繋がっていなくとも仲良く家族のように暮らしていた子どもたちに裏切られたと感じた悲鳴嶼は、特に子どもに対しては疑う気持ちが強くなってしまったようです。
「子供というのは 純粋無垢で 弱く すぐ嘘をつき
残酷なことを平気でする 我欲の塊だ」
鬼滅の刃 16巻 第135話「悲鳴嶼行冥」より
悲鳴嶼は子供のころから大人びて心穏やかで優しい人間だったが、この一件で大切にしていた子供たちを失っただけでなく「人を信じる心」までの失ってしまった。
そんな壮絶な過去がある人なのです。
岩柱 悲鳴嶼行冥の過去は何話で読める?
悲鳴嶼行冥の過去については、鬼滅の刃 柱稽古編で登場します。
鬼滅の刃 16巻 第135話「悲鳴嶼行冥」で読むことができます。
悲鳴嶼が過去の話を語った相手は炭治郎です。
炭治郎が悲鳴嶼の柱稽古の最後の課題を完了した時のことです。
炭治郎が刀鍛冶の里で、鬼で妹の禰豆子よりも里の人の命を優先したことを知っていた悲鳴嶼は炭治郎のことを「剣士の鑑」だと評価します。
しかし炭治郎は「決断したのは禰豆子であって俺ではありません。俺は決断できず危うく里の人が死ぬ所でした。」と正直に話します。
また炭治郎はこれからも道を間違わず先に進みたいが、これから先の事は分からない。と。
それに対し悲鳴嶼は先ほど紹介した過去を炭治郎に話すのです
「大勢の人間を心の目で見てきた私が言うのだから絶対だ
未来に不安があるのは誰しも同じ
君が道を間違えぬようこれからは私も手助けしよう。」
鬼滅の刃 16巻 第135話「悲鳴嶼行冥」より
その言葉に感動し半べそになっている炭治郎に対し、優しい眼差しで頭を撫でた悲鳴嶼の姿はとても印象的です。
まとめ
今回は、鬼滅の刃に登場する鬼殺隊最強の剣士 岩柱 悲鳴嶼行冥の目が見えない理由やそのせいで起きた壮絶な過去をご紹介しました。
子供の頃に高熱を出し目が見えなくなった悲鳴嶼は感覚が鋭くなり、相手の動きだけでなく心も読み取れるようになっていました。
本当は心穏やかな優しい青年であるのに、共に暮らしていた子どもたちが鬼に襲われ、唯一守った一人の子どもの言葉によって罪人なった悲鳴嶼。
それから疑り深い性格となってしまいました。
それでも、竈門炭治郎の素直な心に触れ、昔のような優しい穏やかな表情で炭治郎を手助けする。と言った悲鳴嶼は少し心が救われたのかもしれませんね。