鬼滅の刃

鬼滅の刃遊郭編のあらすじと結末!見どころは炭治郎と禰豆子の覚醒?!

鬼滅の刃 遊郭編のあらすじと結末をまとめてみました。

遊郭編は炭治郎や禰豆子が覚醒するところが大きな見どころであり、今後のストーリーにおいて重要な成長を遂げることになります。

今回は、遊郭編のあらすじと結末、気になる見どころの他に遊郭編に登場する主要キャラや鬼情報についてもご紹介します。

本記事には鬼滅の刃 遊郭編ネタバレとなります

遊郭編は無限列車編の続き

無限列車で下弦の壱 魘夢(えんむ)を倒し、その後すぐに現れた上弦の参 猗窩座(あかざ)との死闘で、炎柱・煉獄杏寿郎が命を落としてしまいます。

「何も出来なかった…」と落ち込む炭治郎は、煉獄さんからの最期の言葉を伝えに煉獄家へ向かいます。

杏寿郎の父親 槇寿郎と弟の千寿郎に会うが、炭治郎の耳飾りを見た槇寿郎は血相を変え炭治郎と大喧嘩になってしまう。

亡き杏寿郎の最期の様子と伝言を千寿郎に伝えた炭治郎は、ヒノカミ神楽について記しているかもしれない「歴代 炎柱ノ書」を千寿郎に見せてもらうが、ビリビリに破られていた。

千寿郎は炎柱ノ書を修復したり他の書物も調べたり、槇寿郎からも話を聞いてみて何か分かったら鴉を飛ばします。と炭治郎を手助けすると言ってくれたのです。

煉獄家から帰る際に、千寿郎は杏寿郎の日輪刀の鍔を渡そうとするが、炭治郎は「いただけません こんな大切なもの…」と断る。

しかし千寿郎は「持っていて欲しいんです きっとあなたを守ってくれます」と…
この短い時間で炭治郎と千寿郎の絆が深まった証拠でしょう。

家に戻った千寿郎は、兄 杏寿郎から父 槇寿郎への最期の言葉「体を大切にして欲しい」と伝え部屋を後にし、それを聞いた槇寿郎は飲もうと持ち上げた酒を床に置き、杏寿郎の「行って参ります 父上」と言う明るい笑顔の杏寿郎を思い出し号泣します。

遊郭編のあらすじ

©吾峠呼世晴/集英社

煉獄杏寿郎の死から四ヶ月、炭治郎・善逸・伊之助は日々鍛錬をしながら、鴉からの指令に従い、鬼を倒しに行っていた。

ある日、蝶屋敷にて音柱・宇髄天元がアオイとなほを連れて行こうとしているところに炭治郎・善逸・伊之助が任務から帰ってくる。

とある任務で女性隊員が必要だからと無理やりアオイとなほを連れて行こうとするので、炭治郎たちが行く代わりに二人を放せと説得する。

それに納得し、炭治郎・善逸・伊之助を任務に連れて行くことになったのです。

ここからいよいよ、遊郭編が本格的にスタートします。

遊郭編の簡単なあらすじは・・・

「遊郭編」のあらすじ

  1. 遊郭で鬼の情報収集のため潜入捜査をしている宇髄の嫁3人との定期連絡が途絶える
  2. 宇髄は炭治郎・善逸・善逸の3人を連れ、3人の嫁を救出するため遊郭へ向かう
  3. 遊郭に潜む鬼、上弦の陸「堕姫・妓夫太郎」と壮絶な闘いが始まる

遊郭とは、今で言う「新宿歌舞伎町」のような場所です。

宇髄は遊郭のことを「男と女の見栄と欲 愛憎渦巻く夜の街」と説明しています。

この遊郭には、遊女の最高位である花魁(おいらん)に扮している上弦の陸 堕姫(だき)がいるのです。

見どころ

この遊郭編での見どころは大きく分けて4つあります。

  1. 音柱・宇髄天元がカッコイイ
  2. 禰豆子が覚醒する
  3. 炭治郎が覚醒する
  4. 鬼殺隊 百年ぶりに上弦の鬼を倒す

それでは、それぞれの見どころを詳しく解説していきます。

①音柱・宇髄天元がカッコイイ

©吾峠呼世晴/集英社

この遊郭編で活躍する音柱の宇随天元ですが、自分を祭りの神と称し派手なメイクや格好で後輩隊士である炭治郎たちに「全身全霊でへつらうのだ」とかなり特徴的なキャラです。

しかし炭治郎たちを遊郭に潜入させる際、メイクを落とした宇髄の素顔はかなりのイケメンでした。

宇髄がカッコイイのはその素顔だけでなく、性格や考え方もカッコイイのです。

まずは、自分の命よりも3人の妻の命が第一優先であり、そして次に堅気の人たち、最後に自分。という考え方です。

また、宇髄の嫁である雛鶴の命が危ない場面では炭治郎が間一髪のところで助けています。

その行動に対し宇髄は「竈門炭治郎 お前に感謝する!!」と妻の命を助けた後輩にも素直に感謝を伝え、さらにその後、炭治郎・雛鶴・宇髄の3人が大ピンチになった時は炭治郎を庇う場面もありました。

上弦の陸 妓夫太郎の頚を斬る時は、宇髄が妓夫太郎からの全ての攻撃を跳ね返し、炭治郎に頚を斬るのを任せたのです。

この時、宇髄は鬼の毒で瀕死状態であったにも関わらず、戦況が逆転できたのは宇髄独自の戦闘計算式で完成した「譜面」を用いたからです。

宇髄の「譜面」についてや音の呼吸についてはコチラで詳しく解説しています。

元忍びである宇随は凄まじい精神力や体力で鬼に向かっていくところもカッコイイですが、実は妻や後輩思いの優しさもあり、外見だけでなく中身もカッコイイ男なんです。

②禰豆子が覚醒する

©吾峠呼世晴/集英社

上弦の陸 堕姫と炭治郎が対峙し、炭治郎がピンチに陥った時に禰豆子が急に覚醒します。

上弦の鬼は、禰豆子がこれまでに遭遇してきた鬼たちよりも鬼舞辻無惨の血が濃いのです。

それが呼び水となり、記憶が揺さぶられ鬼舞辻に自分や家族が襲われた時のことを思い出すのです。

このことがきっかけで禰豆子の体格は成人女性ほどの大きさに変化し、額から角が生えて身体全体には枝葉模様の痣が出現します。

こうして覚醒した禰豆子はより鬼化が進み、堕姫とも互角に戦えるほど強くなっています。

堕姫に手足や胴体を切断されても、すぐに再生しますし攻撃力も格段に上がっています。

禰豆子は堕姫を建物内に蹴り飛ばすと、そこにいた傷を負い血を流している人間を見つけて襲い掛かろうとしますが、炭治郎に止められます。

禰豆子は覚醒して再生速度や攻撃力があがっていますが、鬼化進むため自我を失ってしまったようです。

覚醒した禰豆子なら堕姫と五分五分か、倒していたかもしれません。

③炭治郎が覚醒する

©吾峠呼世晴/集英社

炭治郎もこの上弦の鬼との闘いで覚醒するのですが、炭治郎の覚醒は2回あります。

1回目は、離れていた帯を吸収した堕姫が遊郭の人たちを傷つけ命を奪い立ち去ろうとした際に炭治郎がそれを引き止めます。

堕姫は「醜い人間に生きてる価値 無いんだから 仲良くみんなで死に腐れろ」と言い放ち、炭治郎がブチ切れます。

炎柱 煉獄杏寿郎の父親である槇寿郎からの手紙を思い出し、日の呼吸の使い手である炭治郎は選ばれた者であり凄い力がある。と・・・。

しかし炭治郎は、自分は選ばれた使い手ではないとしながらも「選ばれた者でなくても 人にはどうしても退けない時があります」と更に怒りをあらわにします。

「人の心を持たない者がこの世にはいるからです 理不尽に命を奪い 反省もせず悔やむことも無い」
「その横暴を俺は絶対に許さない」と炭治郎は怒りのあまり眼球には血が滲み、血の涙を流すほどの怒りです。

炭治郎は「人間だったろうお前も かつては 痛みや苦しみに踠いて(もがいて)涙を流していたはず」と堕姫に言いますが、堕姫は「美しく強い鬼は 何をしてもいいのよ…!!」と言うのです。

炭治郎は「わかった もういい」とだけ言い、堕姫の血鬼術 八重帯斬りをヒノカミ神楽❝灼骨炎陽❞で帯を斬ります。

堕姫の攻撃が遅く見えているのも、炭治郎が覚醒したからです。

堕姫の猛攻をしのぎ反撃をする時も普段の炭治郎とは表情も動きも違います。

そして炭治郎の刃が堕姫の頚に入ろうとした時、亡き妹の花子が「お兄ちゃん 息をして!お願い!」と呼びかけ炭治郎は我に返ります。

目から血を流すほどの強い怒りで痛みを忘れ動いていたのです。

この後は動けなくなった炭治郎を、覚醒した禰豆子が助けています。

2回目は堕姫から分裂して現れた妓夫太郎との闘い終盤で、宇髄の独自の戦闘計算式で完成した「譜面」によって妓夫太郎の猛攻を防ぎチャンスが訪れた時です。

宇髄は鬼の毒に侵され、左腕を失っている状態なので鬼の頚を狙える状態ではなく、頚を斬るなら炭治郎しかいません。

そんな状況の中炭治郎が妓夫太郎の頚に刃を入れようとした瞬間、妓夫太郎の鎌が炭治郎の顎を突き刺します。

炭治郎はこの上弦の陸との戦いの中で多くを学び、腕の力だけではなく全身の力を使って鬼の頚を斬ろうとします。

渾身の一撃ではなく、その百倍の力を出そうと体中の痛みを忘れ、頚を斬ることだけに集中します。

すると炭治郎の額の痣の色や形が変わり、見事に妓夫太郎の頚を斬るのです。

この痣の出現は、後に柱などにも影響を与え「痣の者」と言われるようになります。

④鬼殺隊 百年ぶりに上弦の鬼を倒す

©吾峠呼世晴/集英社

上弦の陸 堕姫・妓夫太郎を倒したことは、鎹鴉によってすぐに産屋敷家の当主であるお館様に伝わります。

病状があまりよくないお館様は床に臥せっていましたが、この状況を聞き起き上がってこう言いました。

「百年!!百年もの間 変わらなかった状況が今変わった」
「あまね(お館様の妻) わかるか これは❝兆し❞だ 運命が大きく変わり始める」
「鬼舞辻無惨 お前は必ず私たちが私たちの代で倒す 我が一族 唯一の汚点であるお前は・・・」

ここで分かるのは、今まで下弦の鬼は倒してきたが上弦の鬼は百年もの間 倒すことが出来なかったということです。

そして上弦の陸が倒されたことで、鬼舞辻たち鬼もまたこの状況について話しています。

鬼舞辻の根城である無限城に上弦の鬼(壱・弐・参・肆・伍)が集められ、鬼舞辻は「妓夫太郎が死んだ 上弦の月が欠けた」と言っています。

無惨が現れる前に上弦の肆 半天狗が「呼ばれたのは百十三年振りじゃ」と言っていることから、正確には上弦の鬼が倒されなかった期間が113年あったと考えられます。

しかし、この上弦の鬼を倒したことは鬼殺隊にとって今後のストーリーに大きな変化をもたらしていくのです。

遊郭編の主要な登場人物

次は、鬼滅の刃 遊郭編に登場する主要な登場人物をご紹介します。

遊郭編での活躍なども簡単にご紹介していきますよ。

竈門炭治郎

遊郭の「ときと屋」にて潜入捜査をしていた炭治郎。

ときと屋の鯉夏(こいなつ)が上弦の陸 堕姫に襲われているところに助けに入り、上弦の鬼との闘いが始まります。

水の呼吸とヒノカミ神楽を使い分け上弦の鬼に立ち向かいます。

上弦との闘いの最中には、自らの力で覚醒するも呼吸をするのを忘れてピンチになり、禰豆子が覚醒し我を忘れ人を襲いそうになったり、鬼の毒を喰らうなど何度もピンチを迎えました。

しかし、上弦の鬼との闘いの中で大きく成長し、最後は音柱 宇随天元や禰豆子、同期の我妻善逸・嘴平伊之助と共に上弦の陸に勝利します。

炭治郎は宇髄と共闘しながら、渾身の力と極限の集中力で痛みや苦しみを忘れ、額には痣が発現し、分裂した上弦の陸 妓夫太郎の頚を斬ることになります。

堕姫と妓夫太郎は頚だけになった後、頚を斬られたことをお互いの責任として擦り付け合い大喧嘩をしますが、それを間に入って優しい言葉をかけるところがあり、炭治郎の優しが滲み出るシーンでもあります。

竈門禰豆子

炭治郎が上弦の陸 堕姫との闘いでヒノカミ神楽を連発してピンチに陥りますが、禰豆子が箱から飛び出して炭治郎をピンチから救います。

禰豆子は、鬼舞辻の血の濃度が濃い上弦の鬼を目の前にし、家族や自分が襲われた時の記憶が呼び起こされ、禰豆子は興奮状態で怒りを抑えきれなくなっています。

見どころの「禰豆子が覚醒する」でもご紹介した通り、禰豆子は鬼舞辻の血の濃さを堕姫から感じ取り、我を忘れるほど鬼化が進みます。

その強さや再生能力は上弦の鬼に匹敵し、堕姫を上回るものでした。

人間にも襲い掛かろうとするほど我を忘れた禰豆子を、炭治郎は母が昔よく歌ってくれた子守り唄で落ち着かせたのです。

遊郭編の最後は、鬼の毒に侵された炭治郎・伊之助・宇髄を禰豆子の血鬼術である爆血(ばっけつ)で解毒し、命を救う活躍もしています。

我妻善逸

炭治郎の同期である我妻善逸は、遊郭の「京極屋」にて潜入捜査をしていました。

京極屋の花魁 蕨姫の正体は上弦の鬼であることに気が付いた善逸

蕨姫に痛めつけられている女の子を助けたために、蕨姫にぶっ飛ばされ気絶した後は行方が分からなくなってしまいます。

善逸は地下に潜む堕姫の帯に取り込まれていたのです。

それを伊之助が見つけ出し脱出してからは、上弦の鬼との戦闘に参戦しますが、ずっと眠っている状態です。

伊之助・宇髄と合流し地上へ出た善逸は、伊之助と共に分裂している上弦の陸 堕姫と激しい戦いを繰り広げます。

途中から炭治郎・善逸・伊之助3人で協力し堕姫の頚を斬ることに成功しますが、もう一体の上弦の陸 妓夫太郎に襲われ炭治郎を庇った善逸は瓦礫に生き埋めになってしまいます。

しかし炭治郎が作った千載一遇のチャンスに「霹靂一閃 神速」で堕姫の頚を狙います。

そこに致命傷を負ったと思われていた伊之助も加わり、もう一度堕姫の頚を斬ることに成功します。

同じ頃、炭治郎も妓夫太郎の頚を斬り、上弦の陸を倒すことが出来たのです。

嘴平伊之助

炭治郎のもう一人の同期である嘴平伊之助は遊郭の「荻本屋」で潜入捜査をし、宇髄の嫁であるまきをが具合が悪く部屋に籠っていること知ります。

まきをは堕姫の帯に捕らえられ「手紙を誰に出していた?」と尋問されていたところ、鬼の気配を感じた伊之助が部屋に入りますが、帯鬼は逃げ出してしまいます。

このことを炭治郎に伝えその夜に荻本屋で合流する予定でしたが、炭治郎が一向に会わられないため、待ちきれない伊之助は一人で動き、地下に潜む帯鬼を見つけ出し帯に捕らえられた人々を助けながら帯鬼と戦います。

帯から助け出したまきを・須磨・善逸と伊之助は4人で帯鬼と戦う最中に宇髄が現れ、帯は堕姫の身体に急いで戻ってしまいました。

伊之助は宇髄や善逸と共に地上で戦っている炭治郎と合流し、善逸と共に堕姫の頚を斬り頚を持って逃げている最中に妓夫太郎に鎌で心臓を一突きされ倒れてしまいます。

炭治郎が作ったチャンスによって炭治郎が妓夫太郎の頚に、善逸が堕姫の頚に刃を入れている最中、善逸が堕姫の帯でやられそうになた所に伊之助が駆けつけ助けます。

心臓を刺されたと思っていましたが、険しい山育ちの伊之助は内臓の位置を変えることができるため間一髪のところで助かったのです。

そして善逸と共にもう一度堕姫の頚を斬ることができ、上弦の陸を倒すのに大きく貢献しました。

音柱 宇随天元

自分の妻を遊郭に潜む鬼を探すため、潜入捜査させていましたが定期連絡が途絶えてしまい、後輩隊士の炭治郎・善逸・伊之助を潜入させ妻の安否確認をすることになります。

宇髄は命の優先順位をハッキリと決めており、第一に3人の妻、次に堅気の人間たち、最後に自分。としています。

そんな宇髄はまずは3人の嫁を救い出し、炭治郎が対峙している上弦の鬼を倒しに向かいます。

妓夫太郎から「お前は産まれた時から特別な奴だったんだろうなぁ。選ばれた才能だなぁ。」と言われますが、宇髄はそれに反論します。

得体の知れないやつ(悲鳴嶼)、刀を握って2ヶ月で柱になったやつ(時透)がいる。
俺の手の平から今までどれだけの命が零れたと思ってんだ
俺は煉獄のようにはできねぇ

と、炭治郎たちには「神だ!崇めたたえろ!!」と言っていましたが、決して自分の力や柱という立場におごりがあるわけでないのです。

そんな宇髄は妓夫太郎との闘いで左腕と左目を失いながら、独自の戦闘計算式「譜面」を完成させ、大きな負傷を負った自分では鬼の頚は斬れないと炭治郎にその大役を任せたのです。

鬼を倒した後、蛇柱の伊黒小芭内が現れ「俺は柱を引退する」と伝えると、伊黒は「ふざけるなよ 俺は許さない ただでさえ若手が育たず死にすぎる」と言います。

しかし宇随は「いいや若手は育ってるぜ 確実に」と炭治郎たちの成長を認める懐深き男だったのです。

雛鶴・まきを・須磨

音柱 宇随天元の3人の妻 雛鶴・まきを・須磨はそれぞれ元くノ一でした。

雛鶴(21歳)は、忍び一族の宇髄家に次いで序列の高い家の娘でした。
諜報や戦闘能力は忍びとして非常にバランスが良いそうです。

遊郭の「京極屋」に潜入しており、蕨姫が鬼(堕姫)だと見抜いていましたが、感づかれてしまい、自ら毒を服用し切見世へ行くことになります。

上弦の陸 堕姫・妓夫太郎との闘いでは、藤の花の毒をつけたクナイを放ち宇髄や炭治郎を手助けします。

まきを(20歳)は、遊女として「荻本屋」に潜入していました。
身体能力はズバ抜けて良いのですが、短気な性格が仇になって任務を失敗してしまうこともしばしばだとか。

宇髄天元の親戚だそうで、勝気な性格なため、いつも須磨と雛鶴を引っ張るリーダーシップがあるようです。

須磨(19歳)は3人の嫁の中で一番年下で、性格も弱気で嬉しい時も悲しい時もすぐに泣いてしまいます。
須磨の妹が嫁候補だったのですが、自分が行きたい!と大泣きし襖を突き破ったこともあるそうです。

遊郭では「ときと屋」に潜入していました。
上弦の陸との戦いの最中では街の人々を避難させ、鬼を倒した後には負傷した宇髄を心配して大泣きしていました。

花魁 鯉夏

遊郭「ときと屋」 上位の遊女である鯉夏(こいなつ)は、とても優しくみんなに好かれる女性です。

優しすぎてみんなを甘やかすため、ときと屋の女将さんに怒られることもあるようです。

ときと屋は炭治郎が潜入していて、炭治郎がときと屋を出る時に鯉夏に挨拶をしに行きました。

鯉夏は明日にはこの街を出て行くけど、嫌な感じのする出来事があって残していくみんなの事が心配だ。と炭治郎に告げました。

炭治郎と別れの挨拶をした鯉夏だが、人が入ってくる気配を感じ「何か忘れ物?」と振り返るとそこには、上弦の陸 堕姫が立っていた。

明日出て行く前にお前を喰っておかなきゃね。と帯に取り込まれてしまいます。

出て行った炭治郎は鬼の臭いを感じ、鯉夏の部屋に戻ると堕姫と遭遇しますが、鯉夏が取り込まれた帯を上手に斬って鯉夏は助けられました。

次は、遊郭編に登場する鬼をご紹介します。

鬼殺隊とはどのような闘いをしたのでしょうか?血鬼術なども合わせてご紹介します。

上弦の陸 堕姫・妓夫太郎

遊郭を根城にしている兄妹の鬼で、普段は妹の堕姫が花魁として行動していますが、戦闘などの有事の際には堕姫の体内に潜んでいる妓夫太郎が姿を現します。

堕姫・妓夫太郎が現れている時は2体同時に頚を斬らなければなりません。

堕姫の血鬼術は「八重帯斬り」という刃物のように研ぎ澄まされた八本の帯で、敵の逃げ道を塞ぎながら攻撃する技です。

妓夫太郎には3つの血鬼術があります。

  • 飛び血鎌
    自身の血をカミソリのような薄い刃にして飛ばし、毒を喰らわせます。
    斬撃を飛ばした後に曲げることもできます。
  • 円斬旋回・飛び血鎌
    血の斬撃が螺旋状になり両腕に纏い、主に接近戦で使用する技です。
  • 跋孤跳梁(はっこちょうりょう)
    血の斬撃を身の回り巡らせることで、全方向からの防御が可能な技です。

堕姫・妓夫太郎の兄妹が鬼になる前には壮絶な過去がありました。

堕姫の人間の時の名は❝梅❞、妓夫太郎はそのままの名前です。

堕姫が産まれた時、母親が堕姫の目や髪の色を気味悪がり殺そうとしたところを妓夫太郎が助けており、それから堕姫は妓夫太郎の後をついてまわり離れると泣きじゃくるほど慕っていました。

妓夫太郎はそれが可愛くて仕方がなかったようで、鬼になった後も堕姫を溺愛し甘やかしていました。

母親が堕姫に暴力を振いカミソリで堕姫の髪を切った日、妓夫太郎が怒り狂って暴れてからは母親は妓夫太郎に怯え、距離を取るようになりました。

堕姫の美しさは道行く人に微笑みかけるだけで物が貰えるので貧しいながらも空腹で死にそうになることはなかったそうです。

堕姫が13歳の時ある侍に妓夫太郎のことを侮辱され、怒った堕姫は侍の目をかんざしで突いて失明させ、その報復として堕姫は縄で縛り上げられ生きたまま焼かれてしまいます。

仕事から戻った妓夫太郎は丸焦げになって虫の息になっている堕姫を見つけた後、その侍を殺します。

焼け焦げて死にそうな妹を抱えながら彷徨っているところに、当時の上弦の陸 童磨(現:上弦の弐)が現れ、血を分けてもらい鬼となりました。

上弦の弐 童磨(回想シーンでは上弦の陸)

現在では上弦の弐である童磨は、堕姫・妓夫太郎を鬼に導いた時にはまだ上弦の陸でした。

堕姫が侍の目にかんざしを突き刺したことで生きたまま焼かれ、それを見つけた妓夫太郎の背後からその侍が刀を振るい大きな怪我を負わせています。

妓夫太郎がその侍を殺し、堕姫を抱えて彷徨っている時に現れた鬼が童磨です。

童磨は遊郭の遊女を喰いながら「どうした どうした 可哀想に」二人の前に現れ「お前らに血をやるよ 二人共だ ❝あの方❞に認められれば鬼となれる」と言います。

「あの方に認められれば」とはどういう意味かというと、❝あの方❞というのはもちろん鬼舞辻無惨のことです。

❝認められれば❞というのは、人間を鬼へ勧誘するのを認められているのは上弦の鬼だけなのです。
鬼舞辻に鬼を増やす意思を送り了承を得ると、上弦の血に変化が起き人間を鬼にする力が与えられるのです。

この鬼を増やす意思を送り了承を得られること=「❝あの方❞に認められれば」ということになるようです。

童磨は堕姫・妓夫太郎に「お前らは鬼となり俺にように十二鬼月…上弦へと上がって来れるかな?」と言って血を分け与えています。

遊郭編の結末

炭治郎や宇髄・善逸・伊之助・禰豆子・宇髄の三人の妻たちなどの活躍や諦めずに果敢に戦った者たちのおかげで、百年振りに上弦の鬼を倒すことが出来ました。

©吾峠呼世晴/集英社

堕姫と妓夫太郎の頚を同時に斬らなければならない状態で、妓夫太郎の頚を炭治郎が、堕姫ん頚を善逸と伊之助が斬ったのです。

妓夫太郎は頚を斬られる寸前で円斬旋回を放とうとしながらも頚を斬られたため、その血鬼術が頚が斬られた後に放たれてしまい、そのせいと渾身の一撃の疲労で炭治郎は気絶してしまいます。

しばらくして目覚めた炭治郎の身体からは鬼の毒が消えていました。
なぜ助かったのか?それは禰豆子の血鬼術 爆血のおかげでした。

炭治郎は善逸・伊之助・宇髄の無事を確認しに行きます。

善逸は眠りから覚め、霹靂一閃 神速の後遺症で足を負傷していました。
しかし伊之助はもっと重症で、堕姫の頚を持って逃げていた時に妓夫太郎から一撃を喰らっており、鬼の毒によって瀕死の状態になっていました。

そこに禰豆子がスっと手を差し出し爆血を放つと毒でただれた伊之助の肌が回復していき、伊之助はムクっと起き上がり「腹減った 何か食わせろ!!」といつもの伊之助に戻り一命を取り留めました。

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宇髄は3人の嫁に囲まれ、深手を負った左目(失明)と失った左腕を治療されていますが、鬼の毒はどうしようもない。と絶望的でした。
死を覚悟した宇髄は最期に言葉を残そうと話始めるとまきをと須磨がいつも通りの喧嘩を始めます。

宇髄は毒のせいで口が回らなくなり、何も言えないまま死ぬのか…と思っていたところに炭治郎と禰豆子が現れ、禰豆子が爆血で宇髄の毒を消し飛ばし、宇髄も一命を取り留めることができました。

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3人の無事を確認した炭治郎は鬼の頚を探しに行くと、頚だけになった堕姫と妓夫太郎が罵り合いの喧嘩をしていました。

負けたことの責任を擦り付け合う2人。
堕姫は妓夫太郎に「強いところしかないのに負けたらもう何の価値も無い 出来損ないの醜いヤツだ」と言い放ちます。
それに対し妓夫太郎は「お前1人だったらとっくに死んでる 何度俺に助けられた」

「お前さえいなけりゃ俺の人生はもっと違ってた 何で俺がお前の尻拭いばっかりしなきゃならねえんだ!! お前なんて生まれてこなけりゃ良かっ・・・」という所で炭治郎に口をふさがれ「嘘だよ 本当はそんなこと思ってないよ 全部 嘘だよ」と止められます。

「たくさんの人を殺してきた君たちを許してくれる人はいない だからせめて二人だけはお互いを罵りあったら駄目だ」と言う炭治郎。

その言葉に激高しながら堕姫は塵となります。
それを見た妓夫太郎は「梅!!」と人間だった時の堕姫の名を呼びます。

そこで妓夫太郎は人間だったころの悲惨な過去を思い出しながら塵となっていきます。

死後の世界で二人は人間の姿に戻り、ついて来ようとする梅に「もうついてくるな、お前はあっちの明るい方へ行け」と突き放します。
しかし、梅は「ずっと一緒にいるって約束したの覚えてないの!?忘れちゃったのォ!!」と泣き叫び妓夫太郎の背中にしがみつきます。

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二人は壮絶な過去と共に妓夫太郎が堕姫をおぶって一緒に消えていきました。

さいごに

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今回は鬼滅の刃 遊郭編のあらすじと結末をご紹介しました。

遊郭編の見どころとしては、音柱 宇髄天元の活躍や人柄と素顔のイケメンに注目していただきたいです!

そして炭治郎や禰豆子の覚醒も見ごたえがあり、上弦の陸との闘いに大きな貢献をしたと言えるでしょう。

同期である我妻善逸と嘴平伊之助も、炭治郎と共に任務や鍛錬をする中で確実に成長していることが分かりますね。
その証拠に堕姫・妓夫太郎の頚を斬ったのは、炭治郎・善逸・伊之助の3人でしたからね。

堕姫と妓夫太郎については、戦っている最中は酷い鬼だ・・・と思う所がいくつもありましたが、最後の方になると二人が鬼になる前の過去を知ることができ、可哀想な人生を送っていたんだ。と同情してしまう人も多いのではないでしょうか?

そして、上弦の鬼を倒したことが鬼殺隊にとって今後大きな転機になることは間違いないでしょう。

鬼滅の刃はTVアニメで第2期として遊郭編がスタートすることになっています。
漫画だけでも楽しむことができましたが、また映像となり豪華な声優たちの声が乗ることでまた更に面白みが増すことでしょう。

鬼滅の刃TVアニメ第2期 放送についてもご紹介しているので、チェックしてみてくださいね!