季節・行事

お歳暮を贈る時期は?会社と個人で贈り方に違いはあるか調べてみた!

お歳暮は日ごろお世話になっている方や取引先などに、感謝を込めて送りますよね。

お歳暮を贈る時期はいつ頃がいいのだろうか?

会社としてお取引先へ送る場合と、個人的にお世話になった方や親しくしている人へ送る場合に違いがあるのだろうか?

などと、手配を考えるだけでも大変ですよね。

お歳暮はもらうと嬉しいものですが、マナーを知らなければ失礼になってしまうこともあります。

今回は、お歳暮を贈る時期や会社と個人で送る方法に違いがあるのか?などといったことを紹介するとともに、

お歳暮の決まり事やマナーなども合わせてご紹介していきたいと思います。

お歳暮とは?

お歳暮は、年の暮れにお世話になった方に対し感謝するお礼と贈り物を渡す「歳暮周り」がよく行われます。

この年の暮れに渡す贈り物のことを「お歳暮」と呼んでいます。

もともとは、新年に家々で飾る供え物を本家などに届ける習慣があったそうです。

「先祖を敬い新しい年の豊作や健康を願った供物」を、年末のうちに配った習慣が現代に伝わったそうです。

近年では直接配ることは大変少なくなり、デパートやネットで注文して配達してもらうことが当たり前となってきています。

また贈り物の内容も「新年を迎えるために必要な物」というように変わっていきました。

具体的な品物としては、保存期間が長めのアルコール飲料やコーヒー・ハムやソーセージ

調味料のセットや石鹸・洗剤などの日常的に使用する物

年末年始のご馳走にと魚介類や高級な肉などの、生鮮食品などなど

贈る相手の好みやシチュエーションによって選べるようになってきています。

お歳暮を贈る時期

お歳暮を贈る時期は、地域によって少し差があるというのはご存知でしたか?

また、お歳暮を贈るのを忘れてしまった!とか発送ミスで年内に届けられなかった。

などということも少なくありません。

その場合、お歳暮代わりを贈る時の時期や、その時期に合わせた表記なども一緒にご紹介させていただきます。

地域によって時期が違う

お歳暮を贈る時期には、地域によって差があります。

一般的には12月初旬~20日の期間に贈るのが良いとされています。

ただ、会社としても個人としてもお歳暮を贈る時に、失礼の無いようにしたいですよね。

地域によるお歳暮を贈る(受け取る)時期を表にしてみたので、贈る時期を検討する際の参考にしてみてください。

地  域時  期
関東地方12/1~12/25
北海道、東北地方、北陸・甲信越地方
中部・東海地方、関西地方、中国地方
四国地方、九州地方
12/10~12/25
沖縄県12/初旬~12/25

実際のところ「12月末までお歳暮を贈っても大丈夫じゃない?」と思う人も多いと思います。

しかし相手の都合によって、年末の慌ただしい時期や帰省・旅行に行っているケースも考えられます。

相手に配慮する気持ちで、クリスマス前までに贈ると良いでしょう。

それでも心配なら、相手方に年末の予定を何気なく確認してもいいかもしれませんね。

お歳暮を贈る時期を逃してしまった場合

自分がうっかりしてお歳暮を贈るのを忘れてしまった場合にはどうすればよいのでしょうか?

また、相手からお歳暮を頂いてお返しをする場合、時期が過ぎている可能性もあります。

このような場合の送る時期や表記名が変わってきますのでご紹介します。

年を越す場合
年を越してから贈り物を送る場合は「お歳暮」ではなく「お年賀」と表記します。

そして、時期は「松の内」には送りましょう。

松の内とはお正月飾りである「門松」が飾られている期間のことを指します。

関東地方は元旦から1月7日まで、関西では元旦から1月15日までが目安とされています

松の内を越す場合
松の内を過ぎてお歳暮のお返しをする場合は「寒中見舞い」と表記するのが一般的ですね。

期間は1月8日~2月4日(立春)までの間です。

会社と個人では贈り方に違いがあるの?

お歳暮は、日ごろからお世話になっている人に贈るということですが、会社でも個人でもお世話になっている人がいるはずです。

会社関係のお付き合い・個人的なお付き合いの中で、お歳暮を贈りたい人たちがいるでしょう。

ここでは会社関係と個人的なお付き合いとに分けて、お歳暮を贈る相手・贈り方などをご紹介していきます。

会社・職場関係のお歳暮を贈る相手

会社や職場関係のお歳暮は、あなたの会社の方針にもよります。

必ずしもお歳暮を贈らなければいけない。というわけでありません。

逆に会社側からあなたのお客様・お取引先企業様に贈るお歳暮リストの提出をするように言われた時、どんな人に贈ればいいのでしょうか?

下記を参考にしてみて下さい。

会社・職場関係でお歳暮を贈る例
  • お取引先
  • 商談中の大切なお客様
  • いつもお世話になっている方
    (会社の顧問弁護士、会計士、税理士など)

お取引先は、基本的に先方の社長名や支店長名・部署長名でお贈りする場合がほとんどです。

それ以外だと、特にお世話になっている担当者様にお贈りする場合もあります。

その時は社名・部署名の他に、担当者様の名前を明記してお贈りしましょう。

会社・職場関係でお歳暮を贈る時は、基本的にはお贈りしたい会社へ出向き今年1年お世話になったお礼と今後の変わらぬお付き合いをお願いしたことを直接伝えるのがマナーです。

取引先の企業や担当者様が遠方の場合には郵送することになりますが、手書きの挨拶文を入れるなど、相手に感謝の気持ちが伝わることが大事です。

会社や職場で、贈答品の受取を禁止している場合もあります。
初めてお歳暮を企業様や担当者様に贈る場合は、事前確認することをおすすめします。
また倫理規定により公務員は贈答品の受取が禁止されているので、注意が必要です。

個人的なお歳暮を贈る相手

個人的なお付き合いの相手にお歳暮を贈る場合、どこまで贈ればいいのか?などと困ってしまったことはありませんか?

特に初めてお歳暮を贈ろうとした時には悩みどころなのではないでしょうか?
お歳暮を贈る相手の一般的な事例をいくつか挙げてみたので参考にしてみましょう!

個人的なお付き合いでお歳暮を贈る例
  • 家族・親戚・親しい友人や知人
  • 恩師・仲人
  • お稽古ごとの先生・塾の教師

基本的にはいつもお世話になっている方になるのですが、恩師や仲人は普段会えないことも多いので、感謝の気持ちを込めてお歳暮を贈る場合が多いです。

結婚が決まったカップルや結婚をした後には、お互いの実家から相手の実家に贈ることもあります。

贈り方は色々とありますが、基本的には直接お渡しできるといいですね。

しかし年の瀬ですのでお互いに忙しい場合や、遠方の方には郵送しても良いと思います。

さいごに

今回は、お歳暮を贈る時期や会社や職場関係と個人的なお付き合いの方に贈る場合の違いなどをご紹介しました。

近年、お歳暮を贈る習慣が薄れている傾向にあります。

しかし、習慣が薄れた中でも昔からの慣習を大切にしている方も多いのです。

お歳暮を贈るのに大切なのは、継続することです。

一度贈り始めると止めにくくなるものなので、今年だけお世話になった方に贈答品をお贈りする場合は「お礼」として贈りましょう。

また、他にも大切なことがあります。

お歳暮を贈る相手の好きな物を知ることです。

基本的に食べ物をお贈りすることが多いですが、お酒を飲めない人にお酒を贈ることはしません。

お肉が苦手な人に、和牛やハムなどの贈答品は贈りません。

こういったことの無いように贈る相手の好きな物を知ることは大切なことです。

また、ビジネス上において「お歳暮」は営業戦略の一つにもなります。

しかし、最近では社内・社外での贈答品のやり取りを禁止している企業も多くなってきました。

ビジネスでのお歳暮は、先方の事情をきちんと把握することが大切です。

他にもお歳暮に関する、おすすめの記事があるので参考にご覧になってみて下さいね!