年の瀬が近づくと、会社でのお取引先・お客様・親しい方たちへお歳暮を贈ったり、いただいたりしますよね。
あなたがやあなたがお勤めしている会社にお歳暮が贈られてきたら、すぐにでもお礼状を贈るのがマナーです。
特にビジネスシーンでは、失礼の無いようにすぐにお礼状を送らなければなりません。
親しい友人や家族・親戚などからお歳暮をもらったら、電話やメールで済ませることも多いでしょう。
しかし、本来のマナーはお礼状を送るのが正しいとされています。
さて、いざお礼状を書いて送る。となった時、どんな内容で送ればよいかすぐに判断できるでしょうか?
会社の場合はテンプレートが用意されているので、お取引先やお客様の名前・住所などを変えれば使う事ができますよね。
しかし、そのテンプレートは正しいのか?そのまま送っても恥ずかしくないか?
などと、心配なら一度見直してみるのもいいかもしれません。
また、会社ではなく個人的なお付き合いでお歳暮を頂いた時のお返事は、今まで電話やメールなどで済ませていたから、書き方が分からない。というケースもあるでしょう。
そんなあなたのために、今回はお歳暮のお礼状の書き方をご紹介します。
目次
お歳暮のお礼状は、はがきでもいいの?
いざお礼状を書こうとした時に、まず悩むのは「ハガキ?お手紙?どっちがいいの?」ということではないでしょうか。
はがきだと失礼にならないか心配・・・でも、お手紙だと逆に相手が恐縮してしまい、余計な気を遣わせてしまわないか。
などといったことが気になるでしょう。
結論を言うと、ハガキでもいいです!!
理由としては、お歳暮をいただいたらなるべく早くお礼状を出すのが重要だからです。
お礼状は文字通り「お礼を伝る」という目的以外にも、「お歳暮が無事に届いたことを知らせる」という役割もあります。
こういった理由から、はがきなら手軽にすぐにお礼を書いて送ることが出来るからです。
また、お礼状を受け取った方も封書での改まったお礼状よりも、簡潔にお礼が書かれたはがきの方が恐縮したりすることが少ないと思います。
封書でお礼状を書く場合は、相手の方が目上の方で形式を重んじるような方の場合であるとか、お礼状の内容が長くなる(文書量が多い)場合、内容を他人に見られたくない場合です。
このような場合以外は、はがきで簡潔にお礼をお伝えする方が良いでしょう。
はがきは無地?柄付き?
お歳暮のお礼状はハガキで出そう!と決めた時に、まず迷うのはハガキは無地がいいのか?それとも柄付きがいいのか?ということではないでしょうか?
ビジネスシーンでは主に「無地」のはがきを使用することが多いです。
かと言って、柄付きのはがきを使ってはいけないというわけではありません。
雰囲気のある花などがあしらわれたはがきを使っても構いません。
しかし、注意しておきたい点があるのでご紹介します。
使用する柄(植物)によっては、相手の気分を害するものがあります。
特に植物は、その植物自体に弔事のイメージがあるものが存在します。
例えば・・・・
これらは、喪中用や寒中見舞いなどのはがきに描かれることが多いです。
無地のはがきが素っ気なく感じて柄付きのはがきを使う場合には気を付けた方がよいでしょう。
お歳暮のお礼状を書く時のポイント
はがきの用意ができたら、早速お礼状を書いていきましょう!
お礼状を書くにあたって、抑えておきたいポイントがあるのでご紹介していきます。
お礼状はすぐに送る
お歳暮が届いたら、お礼状をすぐに出すのは基本中の基本です。
どんなに丁寧な内容のお礼を書いたとしても、お礼状の到着が遅くなるとせっかくの感謝の気持ちを伝えるどころか、逆に失礼になります。
目安としては、お歳暮が届いてから3日以内には投函しましょう。
万が一、それ以上遅れてしまった場合は必ずお詫びの文章を付け加えましょう。
お礼状は縦書きが丁寧
ビジネスシーンでのお礼状などは縦書きが主流ですが、どのようなシーンでもやはり縦書きが一番丁寧であるとされています。
個人的なお付き合いで親しい方に対しては、横書きやメール・電話などのお礼でも良いですが、基本は縦書きが良いでしょう。
お歳暮のお礼状の構成
お礼状のはがきを用意し、書く時のポイントを抑えたら、早速お礼状を書いていこう!というわけですが、お歳暮のお礼状を書く上でお礼状の構成を理解しましょう。
構成を理解することで、お礼状に書く内容が分かってきますよ。
頭語
礼状などの文書の最初に書く言葉の「頭語」は、相手に敬意を表します。
「拝啓」や「拝呈」を使うのが一般的です。
どちらも礼状の締めくくりに使用する「結語」とセットにして組み合わせて使います。
時候の挨拶
頭語の後には「時候の挨拶」を書きます。
日常会話で言う所の「朝晩は冷えますね」「暖かくなってきましたね」などと同じ意味合いがあります。
礼状を送る季節や時期に合わせた言葉を選びます。
時候の挨拶とセットで安否を尋ねる言葉(いかがお過ごしでしょうか?)を使う事で文章がまとまりやすくなります。
お礼の言葉
次はお歳暮を頂いたお礼を書きます。
お歳暮を頂いた相手との関係性や頂いた品物によって、具体的な言葉でお礼を伝えると良いでしょう。
「家族ともども大変よろこんでおります」
「美味しい海の幸をお贈りいただきありがとうございます」
などというような具体的な言葉だと、もらって嬉しいという気持ちが伝わりますね。
相手の健康を気遣う言葉
お歳暮の時期は、気温が下がり寒くなる季節です。
年末年始に向けて忙しく慌ただしい時期でもありますので、体調を崩す人も増えてきます。
そういった意味でも、相手の健康・身体のことを気遣う言葉を書きましょう。
結び
お礼状の最後は、頭語との組み合わせによって「敬具」や「拝具」などの結びの言葉で締めくくります。
女性の場合は「かしこ」というどの頭語にも使える万能な結び言葉があるのですが、個人的なお礼状にだけ使用し、ビジネスシーンでは使わないようにしましょう。
お礼状の例文・テンプレート
お歳暮のお礼状に必要なポイントや構成をご紹介してきました。
それを踏まえて、ここからは例文・テンプレートをいくつがご紹介していきます。
また、ビジネス向け・個人(プライベート)向けに分けてご紹介をするので、あなたが必要なシーンで見本となると思います。
お歳暮のお礼状~ビジネス向け
ビジネス向けは、時候のあとは日ごろの感謝については普段使用しているビジネス文のテンプレートそのままで良いでしょう。
次はお歳暮へのお礼を書いていく流れです。
最後はお歳暮を送ってくださった相手の会社の活躍・健康を祈り締めくくります。
お歳暮のお礼状~個人(プライベート)向け
個人的(プライベート)でお歳暮いただいた時のお礼は、ビジネス向けに比べるとやや砕けた文章になっても構いませんが、失礼の無いように普段のメールや会話のような文章にはしません。
時候も「寒さ厳しい折り」やこの例文のように「今年も残りわずかとなってまいりましたが」など心情を表すような言葉がしっくりくると思います。
お礼は「家族もみな喜んでおります」や「私の好物をいただき」など個人的に喜んでいることをストレートに伝えて良いです。
最後は、寒さが厳しくなるのでお身体にお気を付けください。などという意味の言葉で相手を気遣いながら締めくくります。
最後に
お歳暮は、1年の感謝の気持ちを表すのに贈られてくるものです。
お歳暮をいただいたら、まずは感謝の気持ちを相手に早めにお伝えするのが大切です。
今回ご紹介した、お礼状を書くポイントと例文をしっかりと抑えておきましょう。
近年はメールやLINEなどの手軽に連絡を取る方法が主流となっていますが、誠実に感謝の気持ちを伝えるには、自筆が一番伝わります。
「お礼状」というと敷居が高く難しいと感じるかもしれませんが、ポイントを押さえておけば、そんなに難しくなく簡単に書くことができますよ。
まずはお歳暮をいただいて嬉しい気持ちとこれからも末永いお付き合いをしたい。という気持ちでお礼状を書いてみましょう。
他にもお歳暮に関する、おすすめの記事があるので参考にご覧になってみて下さいね!