健康レシピ

老廃物を流してくれる「えのき氷」って?えのき氷の正体と作り方は?

えのき氷の❝えのき❞は、もちろんキノコのエノキタケのことです。

えのき氷って一体どんな物なの?という方も多いのではないでしょうか?

えのき氷は長野県中野市で生まれたそうです。

中野市はエノキタケの生産量が日本一で、JA中野市のHPには「きのこ食歩きMAP」があるくらい、キノコの生産が盛んなのです。

エノキタケの見た目は白くて長細くて頼りない感じがしますが、実はえのきには様々な身体の不調を整えてくれる働きがあるのです!

特に身体に溜まった不要な老廃物を排出する効果が非常に高いことが分かっています。

そこで今回は、老廃物の流れを良くしてくれ様々な健康効果が高いと言われている「えのき氷」の正体と作り方などご紹介していきますよ!

えのき氷の正体は?作り方も紹介

えのき氷とは一体どんな物なのでしょうか?

簡単に説明すると、エノキタケをミキサーなどでペースト状にし煮出してから凍らせたもの です。

凍らせることで長期間保存が出来ることや、色々な料理にも使う事ができます。

えのき氷はどんな経緯で作られ有名になったのでしょうか?

えのき氷ができた経緯とは?

えのき氷を発案したのは、JA中野市の代表理事組合長 阿藤博文さんです。

阿藤さんは、18歳から父親の後を継ぎえのき栽培を始めたそうです。

その中で、エノキタケの健康に対する可能性を感じ、エノキタケの新たな調理法を研究し始めたのです。

エノキタケをお茶のように煎じて飲めないか?というのが始まりで、エノキタケを包丁で細かく刻むのには時間がかかるため、ミキサーにかてみたそうです。

するとエノキタケの束がバラけるだけで細かく刻むことができなかったので、水を加えてみると、ドロドロとした液状になった。

それを火にかけてみると水分が飛んでペースト状になった。

これを冷蔵保存だと10日くらいで腐ってしまうため、冷凍庫で保存し使うたびに解凍するということに行きつきました。

これが、えのき氷が誕生したきっかけなのです。いわば、偶然の産物と言えると思います。

えのき氷は商標登録もされており、JA中野市が実施しているえのき氷の通信販売や、テレビ番組からの取材を受けるなどして、注目になりました。

えのき氷の作り方

JA中野市では、通販で売るだけでなく家庭でも簡単にえのき氷が作れる。と作り方も公開しています。

今回は、そちらの作り方もご紹介します。

【材料(製氷皿2枚分)】

  • エノキタケ・・・300g
  • 水・・・400cc

【作り方】

  1. エノキタケの石づき部分をきり落とし、2cmくらいのざく切りにする。
  2. ①を1時間ほど日光に当てる。
    ※ビタミンD2アップの効果
  3. ②と水をミキサーにかけてペースト状にする。
  4. ③を鍋に入れ弱火で沸騰が続く程度にし、1時間ほどかき混ぜながら煮詰める。
    ※焦げ付きや吹きこぼれに注意!
  5. エノキタケ300gと水400cc(400g)合わせて700gあったのが、煮詰めると500gになります。
  6. ④の状態になったらボウルに移し粗熱を取ります。
  7. 製氷皿に流し入れ、冷凍庫で凍らせて完成です。

1日当たり3個/1人を目安にしてくださいね。

えのき氷を使った簡単レシピ

えのき氷は「だし」としてどんな料理にも合いますし、氷としてジュースなどの飲み物に入れても違和感なく美味しく飲めるそうです。

ここでは、えのき氷を使った簡単なレシピをご紹介します。

えのき氷ドレッシング

【材料】

  • えのき氷・・・30g(1個)
  • オリーブ油・・・100cc
  • ★お酢・・・50cc(ワインビネガーでもOK)
  • ★塩・・・小さじ1
  • ★粒マスタード・・・小さじ1
  • ★コショウ・・・少々

【作り方】

  1. えのき氷を電子レンジで解凍しておきます。
  2. ボウルにオリーブ油以外の★材料と溶かしたえのき氷を入れ、泡だて器でよく混ぜて塩を溶かします。
  3. 最後にオリーブ油を加えて混ぜたら完成です。

えのき氷には乳化作用があるため、油とお酢を馴染ませ分離させないようにしてくれます。

えのき氷となめ茸の厚焼き玉子

【材料】

  • えのき氷・・・30g(1個)
  • 卵・・・3個
  • なめ茸・・・50g
  • ★だし汁・・・大さじ1
  • ★お酒・・・大さじ1
  • ★砂糖・・・小さじ1/2
  • サラダ油・・・少々

【作り方】

  1. ボウルい卵を割り入れ、なめ茸と★を入れ混ぜ合わせます。
  2. 卵焼き器(フライパン)を熱し、サラダ油を薄く引きます。
  3. ①を薄く流し入れて前に折りたたむ。
  4. ①が無くなるまで②・③を繰り返します。
  5. 食べやすい大きさに切り、皿に盛りつけて完成です。

厚焼き玉子にえのき氷を入れると、ふっくら仕上がりますよ!

えのき氷のあさりスープパスタ

【材料(2人分】

  • えのき氷・・・60g(2個)
  • ぶなしめじ・・・1/4パック
  • たまねぎ・・・1/4個
  • ベーコン・・・2枚
  • バター・・・15g
  • ★あさり(水煮缶)・・・小1缶
  • ★コンソメスープ・・・300ml
  • ★牛乳・・・300ml
  • スパゲッティ・・・140g
  • 塩・コショウ・・・少々
  • パセリ・・・適宜

【作り方】

  1. ぶなしじめじは石づきを外しほぐしておく。
    たまねぎは薄切りにし、ベーコンを1.5cm幅にカット。
  2. フライパンでバターを熱し①を炒める。
  3. たまねぎが半透明になったら、えのき氷と★を加え2・3分煮る
  4. 鍋でたっぷりのお湯を沸騰させて塩(分量外)を入れて、スパゲッティを茹でる。
    茹で時間は規定より短めにし固めに茹でてザルにあげる。
  5. スパゲッティを③のフライパンに加え、塩・コショウで味を調えて1分くらい煮たら完成。

えのき氷を入れることで、スープにコクが出て味に深みが出ます。

えのき氷の健康効果とは?

えのき氷にはどんな健康効果があるのでしょうか?

まずは、えのき氷の材料であるエノキタケの主な栄養成分をご紹介します。

エノキタケの主な栄養成分

エノキタケの主な栄養成分と効果を分かりやすく表にまとめてみました!
これ以外にもGABA・キノコキトサン・エノキタケリノール酸も含まれています。

GABAは、脳の副交感神経を活発にさせる神経伝達物質で、リラックス状態にしてくれたり、高めな血圧を正常に戻す効果も期待できます。

キノコキトサンは、油分の吸収を防ぎ老廃物や余計な油を排出してくれます。
腸内環境を整え便秘解消効果や美肌効果も高いです。

そしてエノキタケリノール酸は、脂肪代謝を活性化させる働きがあります。
体内の余計な油が血管に吸収されるのを防いでくれる効果が期待できます。

これらの効果を見ていくと、健康効果がとても高いことが分かりますよね。

そして、脂質・糖質・タンパク質などをエネルギーに変えてくれたり、身体に溜まってしまうさまざまな老廃物を排出してくれる働きがあるんですね!

まとめ

今回はえのき氷が老廃物を流してくれる効果、えのき氷の正体や作り方をご紹介しました。

えのき氷は作り方からも分かるように、エノキタケの成分を余すことなく凝縮して出来ているのが分かりますよね。

このことで、エノキタケの健康成分をしっかりと摂取することができるんですね。

えのき氷の成分から得られる効果は、老廃物を効率的に排出することをはじめ、活力となるエネルギーの生成など多くの健康効果がありましたね。

スーパーに行けば年間を通して必ずあるエノキタケですから、非常に身近な存在です。

そんな身近な食材に、こんなに健康効果があるとは知りませんでしたので驚きです!

えのき氷の作り方もとても簡単ですし、えのき氷を活用した簡単なレシピもご紹介していますので、ぜひお試しいただきたいと思います。