節分の豆まきをする時間帯や正しい豆まきの方法はご存知でしょうか?
また、最近では住まいの環境上、外に豆をまけないというご家庭も多いようです。
子どもの頃は「豆をまいて鬼退治しよう!」と言われても、疑問を抱くことはありませんでした。
しかし、大人になってから「なんで豆で鬼退治?!」と思いませんでしたか?
節分の豆まきには正しい豆まきの方法や時間帯・掛け声のルールがあるのです。
豆まきは、平安時代から続く習慣で「鬼を払い、福を招き入れる」とされています。
今回は、正しい豆まきの方法や時間帯と外に豆をまけない場合はどうすれば良いか?をご紹介していきますよ!
正しい豆まきの方法
節分の豆まきをする時に、豆を持つてを上から振ってまくか下から振ってまくかどちらですか?
「鬼退治ですから鬼に向かって上から振りかぶって豆をまく」という人も多いと思いますが、正しい豆まきは
手のひらを上にし下手投げをするように豆まきをする
これが正しい方法なのだそうです!
ここでは、正しい豆まきの方法として準備・ルール・豆まき後についてご紹介します。
豆まきの準備
節分が近づくと、スーパーなどでは「豆まき用のお豆」が売られているので、それを買って来たり鬼のお面を作ったりしますよね。
きちんと豆まきをするなら「前日までに豆まき用の豆を用意し、神棚にお供えをしておく」のが正しい方法なのです。
お祓いをした炒った大豆(福豆)を使うのが良いのだそうです。
豆まきの前日までに入り豆を準備し「枡(ます)」やお供えの時に使う「三方(さんぽう)」に入れて神棚にお供えします。
そのお豆を節分の日、豆まきに使うのが正しい方法なんです。
炒り豆を使うのは「撒いた豆から芽が出るのは縁起が良くない」と言われています。
お祓いやお供えが出来ていない場合でも、豆を炒る作業はきちんとしておいた方が良いでしょう。
市販されている節分用の豆は、すでに炒られている物がほとんどです。
豆まきのルール
お子さんがいる家庭では、お父さんが鬼役になってお子さんが豆まきをすることが多いですよね。
しかし本当はその家の主人である「家長」が豆を撒くのが正しいそうです。
もしくは「年男・年女」や「厄年の人」が行うのも良いそうです。
豆まきを季節の行事として家族で楽しむために、こだわり過ぎず楽しめれば良いと思います。
実際に豆まきをする時は以下のように進めていきます。
【豆まきの進め方】
- 始めに家の窓を開けておきましょう
- 玄関から一番遠い部屋から豆まきを始めます
(2階の奥の部屋から) - 窓から外へ「鬼は外」と2回豆まきし
すぐに窓を閉めます - 部屋内に向かって「福は内」と2回豆をまく
- 次の部屋に移動して③・④を行う
- 一番最後に玄関に豆まきをして終了
「鬼は外」と豆を撒いたらすぐに窓を閉めることで邪気を家から追い出し入って来れなくなります。
豆まきの後
豆まきが終わったら、今年1年の厄除けを願いながら豆を食べます。
豆を食べる数は「数え年」か「満年齢」なのか?という疑問があると思いますが、正しくは「数え年」の数だけ豆を食べましょう。
昔は満年齢という年齢の数え方は無く、生まれた時が1歳で1年の初めにひとつ歳を取るという考え方だったからです。
また、満年齢よりも1つ多く豆を食べることで、新しい年の厄払いになる。という意味もあるようです。
豆まきで撒いた豆を食べるのは「福を拾う」とされるので、豆まきの前は部屋を綺麗に掃除しておいた方が良いでしょう。
豆をたくさん食べられない、大豆が苦手・アレルギーがあるという方は、福茶を飲むと良いでしょう。
【縁起の良い福茶レシピ】
- 湯呑に入り大豆3粒、塩昆布一つまみ、種を取った梅干しを入れます
- 熱湯180cc~200ccを入れて完成
福茶の材料で豆が3粒なのは縁起が良い数字だからです。
また昆布は「よろこぶ」、梅は「松竹梅の縁起物」という組み合わせだそうです!
豆まきの時間帯
鬼(邪気)を追い払い福を入れる豆まきですから、鬼がやってくる時間帯に豆まきをするのが良いとされています。
しかし鬼は深夜2時~4時頃にやってくるとされていますので、この時間帯に豆まきを行うのが良いのでしょう。
こんな夜中に豆まきをすることは出来ないので、実際は夕食の前後や家族みんなが集まる時間帯に行うのが現実的ですね。
恵方巻を食べる予定なら、豆まきをして鬼や邪気を祓い清々しい気持ちで恵方巻を食べると福をより呼び込んでくれるかもしれません!
テレビでよく芸能人がお寺や神社に訪れ豆まきをしている様子を見ますが日中に行うことが多いですよね。
そういったことを考えると、細かい時間帯にこだわる必要はないと思います。
暗くなったら鬼が来るから豆まきをしよう!という感じで良いと思いますよ。
外に豆をまけない場合は?
マンションなどの集合住宅に住んでいると、外に豆をまけないこともありますよね。
ベランダから豆が落ちてしまうと危ないですし、共用部分にまくわけにもいかないし・・・。
近所迷惑になるのでは?と心配される方もいるでしょう。
そういう場合は「玄関の入り口にまく」のが良いでしょう。
玄関の入り口なら近隣の方に迷惑になることも無いですし、後片付けも楽ですよね。
玄関入り口に豆をまくスペースが無かったり、どうしても外に撒きたいという場合は小分けパックされている豆を撒くのが良いと思います。
小分けしている物でしたら、外に撒いても片付けの手間がかからないですよね。
さいごに
今回は、節分の豆まきの正しいやり方や時間帯、外に撒けない場合はどうするか?などについてご紹介しました。
さいごに簡単にポイントをおさえておきましょう!
- 豆まきの前日までに大豆を炒り神棚に供える
- 豆をまくのは「家長・年男女・厄年の人」
楽しむためにお子さんもOK! - 豆まきは窓を開け玄関から遠い部屋から始める
- 「鬼は外」と豆を撒いたらすぐに窓を閉め、一番最後に玄関で行う
- 食べる豆の数は「数え年」
- 豆まきの時間帯は夜(夕方~)に行う
- 外に豆をまけない場合は玄関の入り口や小分けパックを使って外にまく
正しい豆まきのルールで節分の豆まきをしないとダメというわけではありませんが、正しい方法に近ければ厄払いの効果が高まる気がします。
現実的に難しい場合もあるので、正しいやり方をベースにして家族そろって豆まきすること・楽しんですることが一番だと思います。
今回の記事を参考に、より多くの福をご家族で招きいれてくださいね!