今回はスーパーで売られている生ひじきの下処理方法や、鮮度を保つ保存方法をご紹介します。
普段、乾燥ひじきを使うことが多いかと思いますが、生ひじきをスーパーで見かけて気になったり、実際に買ってきたけど「そのまま食べても大丈夫?」と思ったことはありませんか?
乾燥ひじきのように水戻しの手間が無いので便利ですが、そのまま使わずひと手間かけることで安心して食べることが出来ますよ!
目次
生ひじきとは?
まずは、生ひじきとはどんなものなのか、乾燥ひじきと比較してみましょう。
生ひじきと乾燥ひじきの違い
- 水分の違い
生ひじきは新鮮なままの状態で、水分を多く含んでいます。
そのため、プリプリとした食感があります。
乾燥ひじきは、水分がほとんど取り除かれているため、硬くなっています。
調理の際に水で戻すことで元の柔らかさを取り戻します。 - 風味と色の違い
生ひじきは新鮮な海の香りがあり、色も鮮やかです。
食べる際にはそのまま利用されることが一般的です。
乾燥ひじきは加工の過程で一部の風味が失われることがありますが、調理中に他の具材との風味がよく組み合わさります。
色もやや濃く、戻した際には生ひじきとほぼ同じような見た目になります。 - 保存と持続性の違い
生ひじきは新鮮な状態を保つために冷蔵庫や冷凍庫で保存されますが、保存期間は比較的短いです。
乾燥ひじきは水分が少ないため、通常は常温での保存が可能であり、長期間保存することができます。
これが乾燥ひじきが保存性に優れている特徴の一つです。
生ひじきには、食物繊維やミネラル(特にヨウ素やカルシウム)、ビタミン(特にビタミンAやビタミンC)が豊富に含まれています。
低カロリーでありながら栄養価が高く、健康に良い食材とされています。
また、生ひじきはさまざまな料理に利用され、代表的な使い方としてはサラダ、煮物、スープ、炒め物などがあります。
生ひじきのシャキシャキとした食感や特有の風味が、料理にアクセントを与えます。
スーパーで売られている生ひじきは、海で獲れたものがそのまま売られているわけではありません。
一度釜蒸しした後に天日干しにし、乾燥させたひじきを戻したものが生ひじきとして売られています。
スーパーの生ひじき下処理方法
スーパーで買ってきた生ひじきをどのように下処理すればよいのでしょうか?
しっかりと処理をすれば生で食べても大丈夫なのでしょうか?
なかなか手に入ることの少ない「生ひじき」なので、下処理方法が分からない方は必見!
失敗せずに上手に処理する方法をお教えいたします。
生ひじきにはヒ素が含まれている?!
生ひじきにはヒ素が含まれている。と聞いたことはありませんか?
ヒ素には、有機ヒ素と無機ヒ素があり注意が必要なのは無機ヒ素です。
ひじきに含まれるヒ素は主に無機ヒ素ですが、無機ヒ素は水溶性なので水洗いや水戻し、茹でこぼし等によって低減することができるそうです。
農林水産省に参考になるQ&Aがありました!
ヒジキにはヒ素が含まれていると聞きましたが、ヒ素を減らす工夫があれば教えてください。(農林水産省のHPより)
農林水産省のHPにも【ヒジキのヒ素の低減にはゆでこぼしが有効】と記載されています。
生ひじきをゆでこぼしで下処置
生ひじきを茹でこぼしで下処理する方法とその効果をご紹介します。
農林水産省がお勧めしている方法がコチラ!
ひじきに含まれているヒ素は茹でこぼしで9割程度も減らすことができるそうです!
ひじきを茹でこぼしで下処理をする方法も紹介されていました。
「より安全に食べるために家庭でできるヒジキの調理法」(農林水産省HPより)
上記の方法では、まず最初に30分水に浸すとなっていますが、生ひじきの洗浄を先に行うと良いでしょう。
水の入ったボウルに生ひじきを浸して優しく揉んで不純物や塩分を取り除きましょう。
このひと手間で生ひじきから余分な成分や微量のヒ素を取り除くことができます。
ただし、茹でこぼしによって栄養価も一部失われる可能性があるので、バランスを考えながら利用してください。
スーパーの生ひじき保存方法
生ひじきの保存方法にはいくつかのポイントがあります。
新鮮な状態を保ちながら品質を維持するために、以下の方法を参考にしてください。
冷蔵保存と冷凍保存の方法に分けてご紹介します。
スーパーの生ひじき 冷蔵保存の方法
生ひじきを冷蔵保存する際には、新鮮な状態を維持するためにいくつかのポイントに気を付け、以下冷蔵保存の手順で行いましょう。
生ひじきの冷蔵保存方法
- 下処理
茹でこぼしで下処理をしたら、余分な水分をよく切り、水気を取り除きます。 - 適切なサイズにカット(オプション)
必要に応じて、生ひじきを使いやすい大きさにカットします。
サラダや炒め物に使う場合は、食べやすいサイズに切ると便利です。 - 湿気を避けた密封容器に入れる
生ひじきを湿気を避けた密封容器に入れ、冷蔵庫に保存します。
湿気があるとひじきが腐りやすくなりますので、密封容器が重要です。 - 冷蔵庫の適切な場所に収納
冷蔵庫の野菜室や冷蔵庫の下段など、温度が安定している場所に収納します
冷蔵庫の温度は約5度から10度が適しています。 - 早めに使う
生ひじきはなるべく早めに使うように心がけましょう。
保存期間は数日から1週間程度が目安です。
これらの手順に従って生ひじきを冷蔵保存すれば、新鮮な状態をできるだけ長く維持することができます。
保存期間が長引く場合は、様子をよく確認し、異常がないかを注意深く見てください。
生ひじきの冷凍保存方法
- 下処理
茹でこぼしで下処理をしたら、余分な水分をよく切り、水気を取り除きます。 - 適切なサイズにカット
必要に応じて、生ひじきを使いやすい大きさにカットします。
例えば、サラダに使う場合は適当な長さに切るなどします。 - 密封容器に入れる
生ひじきを密封容器に入れ、余分な空気を取り除くようにします。
真空パックやジップロックバッグなども使用できます。
できるだけ平らに広げて保存すると、解凍時に均等に戻りやすくなります。 - ラップで覆う(オプション)
さらに密封容器にラップをかけると、風味の保持と冷凍庫の臭いを避けるのに役立ちます。 - 冷凍する
密封容器に入れた生ひじきを冷凍庫に保存します。
冷凍庫の温度は、約-18度以下が適しています。 - 解凍の際に注意
解凍する際には、冷蔵庫でゆっくりと解凍するか、調理直前にそのまま使うなど、適切な方法で解凍します。
急速解凍は品質を損なう可能性があります。
これらの手順を踏んで生ひじきを冷凍保存すれば、数か月間は品質を維持できるでしょう。解凍後はなるべく早く使うことをお勧めします。
スーパーの生ひじき下処理のまとめ
生ひじきの下処理方法と鮮度を保つ保存方法をご紹介しました。
スーパーで売られている生ひじきはすでに一度釜蒸しされていますが、それを戻したものが生ひじきとして売られています。
生ひじきの下処理は「茹でこぼし」でヒ素の除去をすると安心して食べることができますよ!
食物繊維やミネラル・ビタミンが豊富に含まれた、低カロリーなのに栄養価の高い食材です。
生ひじきの保存方法は冷蔵保存と冷凍保存があり、いずれも茹でこぼしで下処理をしてから保存しましょう。
保存期間は冷蔵で数日~1週間程度、冷凍では数か月間は品質維持ができますが、食感や風味が損なわれてしまうので、なるべく早めに食べるようにしましょう。
生ひじきを使ったレシピもご紹介していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!