春の山菜を代表するわらびは、特有の歯ごたえと風味を楽しむことが出来る山菜です。
わらびは日本全土に自生し、私たちにとっては身近な存在ですが、生のわらびはあくがとても強いのであく抜きは必須です。
今回は、わらびを美味しく食べるために必要なあく抜きの方法をご紹介します。
また、あく抜きしたわらびを使ったおつまみやおかずにピッタリの人気レシピ10選もご紹介します。
【わらびの特徴】
- 栄養価が高い
わらびには、食物繊維やビタミンC、ポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれています。
特に、食物繊維は多く含まれており、便秘の改善に効果的です。 - 風味がある
わらびには、苦みや渋みがあるため、食感もシャキッとしていて歯ごたえがあります。
また、独特の香りがあるため、和食や郷土料理などによく使用されます。 - あく抜きが必要
わらびには、イワシンという成分が含まれており、そのために苦みや渋みを感じることがあります。
そのため、調理前にあく抜きを行うことが一般的です。 - 調理法が多彩
わらびは、生で食べたり、湯通ししたり、和え物にしたりと、さまざまな調理法があります。
一般的には、湯通しをしてから、和え物や天ぷら、煮物などにすることが多いです。
目次
わらびのあく抜き方法
わらびには、成分として「イワシン」と呼ばれるタンニンが含まれており、そのために苦みや渋みを感じることがあります。
このイワシンを取り除くため、わらびを調理する前に「あく抜き」という作業が必要になります。
それでは、わらびのあく抜きの詳しい方法をご説明します。
- わらびを準備する
まずは、わらびを用意します。
新鮮なものであれば、茎の部分を切り落とし、表面についた汚れや泥をよく洗い流してください。
また、古いものや軟らかいものは、表面にカビが生えたりしている場合があるため、捨てることをおすすめします。 - 切り口をつける
わらびの表面には、イワシンが多く含まれています。
このイワシンを取り除くため、わらびの表面に切り込みを入れます。
また、茎の部分を切り落とすと同時に、切り口をつけることでも対応できます。
切り口をつけることで、イワシンが抜けやすくなります。 - 塩もみする
わらびに塩を振りかけ、手で揉み込むようにして塩もみをします。
このとき、わらびと塩が均等に混ざるようにしましょう。
手で揉み込むと、わらびから水分が出て、塩とともにあくが出てきます。
このあくは、イワシンが含まれているものなので、ここで取り除くことができます。 - 水で洗い流す
塩もみをした後、わらびを流水でよく洗い流します。
手でよくこすって、あくをしっかりと落としましょう。
このとき、切り口から出ている白い液体はイワシンと水分の混合物であるため、しっかりと洗い流す必要があります。 - 湯通しする
最後に、わらびを熱湯にくぐらせ、10秒から20秒程度茹でます。
茹でた後、すぐに冷水に浸け、冷やします。
これにより、茹でることで残ったイワシンを取り除くことができ、冷水に浸けることで食感がよくなります。
以上が、わらびのあく抜きの方法です。
あくをしっかり抜くことで食感や風味がよくなりますので、ぜひお試しください。
わらびの人気おつまみ&おかずレシピ10選
わらびの歯ごたえや風味を味わう人気のおつまみにもおかずにもなるレシピを10選ご紹介します。
定番の煮物やおこわ以外にも、工夫を凝らしたレシピもあるので、ぜひお試しくださいね!
わらびの煮物 懐かしいおばあちゃんの味
材料(4~5人分)
- わらび・・・400g
- 糸こんにゃく1袋・・・180g
- 油揚げ(俵型)・・・2個
- 人参・・・20g
- みりん・・・大さじ3
- 醤油・・・大さじ4
- 米油(サラダオイル)・・・少々
「わらびの煮物 懐かしいおばあちゃんの味」のレシピはコチラから!
わらびナムル *韓国料理*
材料(4人分)
- わらび・・・200gくらい
- 油・・・小さじ2
- 水・・・100cc
- 醤油・・・大さじ2
- ネギ(みじん切り)・・・小さじ2
- にんにく(みじん切り)・・・小さじ1
- ごま・・・小さじ2
- ごま油・・・小さじ1
わらびの醤油漬け
材料
- わらび(あくとりしたもの)・・・1束
- 醤油・・・150cc
- 砂糖・・・大さじ5
- 酒・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ2
- しょうが(すったもの)・・・小さじ1
- えのき、しめじ・・・各半袋くらい
わらびの炊き込みご飯
材料(4~5人分)
- 米・・・3合
- わらび・・・120g
- 人参・・・1/2本
- 油揚げ・・・1/2枚
- 醤油・・・大さじ2
- 酒・・・大さじ2
- 和風だしの素・・・小さじ1
春味~♪旬です!味付きわらび~おひたし
材料
- あく抜きわらび・・・200g~300g
- 麵つゆ(3倍濃縮)・・・50cc
- 水・・・100cc
- かつお節・・・お好み量
「春味~♪旬です!味付きわらび~おひたし」のレシピはコチラから!
わらびの卵とじ
材料(2~4人分)
- わらび・・・20本
- 出汁・・・200cc
- 薄口醬油・・・10cc
- みりん・・・5cc
- 卵・・・1つ
- 重曹・・・水1リットルに1g程度
生わらびを使って佃煮に!
材料(2~4人分)
- 茹でわらび・・・500g
- ごま油大さじ2
- 砂糖・・・大さじ2
- みりん・・・大さじ2
- 醤油・・・大さじ5
- ごま・・・25g
- かつお節・・・1.5パック
春の味*ワラビのきんぴら
材料(2人分)
- ワラビ一束・・・90g程度
- 油揚げ・・・1枚
- 砂糖・・・大さじ1/2
- みりん・・・大さじ1
- 醤油・・・大さじ1/2
- 酒・・・大さじ2
- ごま油・・・小さじ1
わらびの味噌たたき!
材料(2人分)
- わらび(アク抜きしたもの)・・・100g
- みそ・・・大さじ1
簡単すぎる!ワラビの塩昆布あえ
材料(2人分)
- わらび(あくぬき済み)・・・200g
- 塩昆布・・・10g
- 胡麻油・・・小さじ1
- ごま・・・好みで
まとめ
わらびのあく抜きの方法と、わらびを使ったおつまみ&おかずレシピをご紹介しました。
生わらびは、ビタミンB1分解酵素や発がん性物質を含むので、あく抜きをしてから食べてくださいね。
もしあく抜きをしたとしても、生のまま食べるのは消化器系に負担がかかるので十分に加熱してから食べるようにしましょう。
わらびには、食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整える効果があるので便秘の改善にも効果的です。
また、水溶性食物繊維が含まれているので、血糖値の上昇を抑え、糖尿病予防にも効果的なのです。
ビタミンB群も豊富で疲労回復に効果的ですし、わらびに含まれているポリフェノールによる抗酸化作用で、健康維持にも効果的です。
カリウムやカルシウムなどのミネラルも含まれていることから、健康な体作りに役立ちます。
今回ご紹介した色々なレシピを試して、上記の気になる症状がある人は積極的に食べてみてはいかがでしょうか?