子供のころから当たり前に食べている味噌汁が、ここ数年で脚光を浴びています。
発酵食品がブームになったり、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことがきっかけなのだそうです。
そして、味噌汁が自律神経や腸内環境を整えるのに最強の食品である。ということでも注目されています。
近年ではストレス社会と呼ばれ、自律神経が乱れる人が急増しているそうです。
自律神経が乱れると多くの症状が出ますが、その原因が自律神経の乱れである。と認識している人が少ないそうです。
また、腸内環境が改善することは便秘解消だけでなく、身体の様々な不調を改善してくれるのです。
今回は、そんな最強の食品と言われる味噌汁が自律神経・腸内環境を整えてくれる。というお話です!
自律神経の乱れについて
最近、今までになかった症状が身体に出ている・・・原因は何だろう?と思ったことはありませんか?
ドドヨもそんな風に思ったことがあり「きっと年齢のせいだろう。歳を取れば今まで無かった不調も出るだろう。」なんて思っていました。
間違いではないんでしょうけど、本当にそれだけなのでしょうか?
自律神経の乱れからくる様々な症状は自覚症状があっても、原因が自律神経の乱れ。と自覚しにくいのだそうです。
自律神経の乱れでどのような症状が起こるのでしょうか?
また、自律神経の乱れはなぜ引き起こされるのでしょうか?
自律神経の乱れからくる症状は?
自律神経が乱れると、身体には様々な症状があらわれるそうです。
それは人によってさまざま。
ここはで、主な症状・精神的な症状などに分けてご紹介します。
慢性的な疲労、だるさ、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、下痢、微熱、耳鳴り、手足のしびれ、口やのどの不快感、頻尿、残尿感
イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気が出ない、憂鬱になる、感情の起伏が激しい、焦りを感じる
さらに自律神経の乱れを放っておくと、様々な疾患を引き起こす可能性もあります。
自律神経の乱れによる疾患
自律神経失調症は、精神的・身体的ストレスが引き金になり自律神経が乱れることにより発症。
更年期障害は、女性ホルモンの分泌が減ることによって自律神経が乱れて不調が表れるのです。
1.自律神経失調症
精神的・身体的ストレスや過労などが引き金になります。
不安感や強い緊張感などの心のトラブルにより、多汗・倦怠感・頭痛や肩こり・動悸・不眠などの症状があらわれます。
人によって症状が異なるのも大きな特徴です。
2.神経性胃炎
日々の精神的なストレスや過労が原因で胃炎になる。
ストレスだけでなく生活習慣が乱れることも原因になります。
自律神経のバランスが崩れ、胃酸が過剰に分泌し胃もたれや胃痛を引き起こします。
それ以外にも、喉のつかえ・胸やけ・気分が塞ぐなどの症状が出る人もいます。
3.過敏性腸症候群
腸の働きが悪くなり、腹痛を伴う慢性的な便秘・下痢を引き起こします。
便秘や下痢が続いたと思ったら一時的に治まりますが、また再発したり、便秘と下痢が交互に起こる。などという特徴があります。
目に見える異常が無いため、検査では見つけにくいそうです。
4.過呼吸症候群(過換気症候群)
突然、速くて浅い呼吸を繰り返してしまう疾患で、強い精神的なストレスが引き金になる場合が多いそうです。
過度に呼吸を繰り返してしまうため、血液中の二酸化炭素が急激に減少し、めまい・手足のしびれを起こします。
5.メニエール病
内耳のリンパ液に異常が起こり、片耳だけに耳鳴りがしたり、周囲や自分がグルグル回る激しいめまいなどが起こります。
放置してしまうと難聴になってしまう場合もあります。
また、激しい吐き気・嘔吐を伴うこともあります。
この5つ以外にも、不眠症・便秘・高血圧や糖尿病などの生活習慣病
また、脳梗塞やガンのリスクが高まる可能性もあります。
次は、自律神経の乱れを起こさないために必要なことをご紹介します。
自律神経を正常に保つためには?
自律神経が乱れることで起こる症状は様々でしたが、思い当たる症状はありませんでしたか?
自律神経とは、自分の意識とは無関係に循環器・消火器・呼吸器など、様々な身体の器官の活動を調整するのに常に働き続けている神経です。
心身が活動的になる日中には「交感神経」が優位になり、休息する夕方から朝方にかけては「副交感神経」が優位になります。
この交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、自律神経が乱れてしまうのです。
自律神経が乱れる人は、交感神経(活動的)が優位になってしまう生活を送っている人が多いのです。
原因は、長時間労働・睡眠不足・ストレスが続いてしまうこと。
それでは、どのようなことを気を付ければ自律神経のバランスが取れた生活が送れるのでしょうか?
交感神経と副交感神経のバランスを整える
交感神経が優位になってしまう生活を送っている人は、意識的に副交感神経が優位になる生活を送るように気を付けなければいけません。
具体的にどのようなことをすれば、副交感神経が優位になるかをご紹介します。
方法1:残業をしないで夕方からの活動時間を減らす
副交感神経が優位になるのは夕方~朝方です。
この時間帯に頭や身体を使って活動的な時間を過ごしてしまうと、交感神経⇒副交感神経に切り替わらなくなり、自律神経が乱れる原因になります。
日本はよく働きすぎな国と言われる社会ですから、完全に残業を無くすことは難しいと思います。
例えば、残業をしない日・曜日を意識的に作るのも一つの方法です。
毎週水曜日は残業をしないようにしよう!と社内や所属する部内で決めてみるたり、もちろん個人で決めて仕事を進めると、仕事のやり方にもメリハリや目標ができるのではないでしょうか?
方法2:腸内環境を整え免疫機能を正常化
温かい物を身体に入れると、胃腸が温められ血流が促されるます。
さらに、胃腸が温められると消化器官が活性化し、副交感神経が優位になると言われています。
これを、夕食や寝る前に行うとより身体がリラックスする状態を作ることができます。
夕食には温かい物を食べる・夜寝る前にホットミルクを飲むというのも良く聞きますよね。
夜にカフェインを摂取してしまうと、寝付きが悪くなったり眠りの質が悪くなってしまうので、その点だけは気を付けたいですね。
味噌汁は自律神経を整えるのに最強な食品
味噌汁が自律神経を整えるのに最強な食品だということで注目されています。
なぜ味噌汁が自律神経を整えてくれるのかご存知ですか?
普段から口にしている味噌汁ですが、とても素晴らしい働きがあるんだそうです。
こんな身近な食品に驚くべき効果があったんです!
温かい味噌汁で血流が良くなる
温かい味噌汁を食べると胃腸が温められ血流が良くなります。
すると消化器官が活性化され副交感神経が優位になると言われています。
また、血流は自律神経と大きな関わりがあるのです。
交感神経が優位になっている時は血管が締まり、副交感神経が優位な時は血管が拡がるのだそうです。
つまり、温かい味噌汁で胃腸を温め血流を良くすることで、副交感神経が優位なる働きにつながるということなんですね。
味噌汁で腸内環境改善
味噌には麹菌(こうじきん)が含まれていますが、加熱すると死んでしまいます。
しかし、腸内細菌にはこの死んだ菌も刺激となり、善玉菌が活性化され腸内環境が改善されるのだそうです。
このように腸内環境が整うことで、免疫機能や消化器官が正常化し、副交感神経を刺激して優位にしてくれるのです。
また、腸内環境が整うと他にも良いことがあるんです。
花粉症やアトピー性皮膚炎などといった自己免疫疾患の予防・改善も期待できます。
味噌汁は「幸せホルモン」を分泌する
味噌汁を食べると「ホッ」としませんか?何だか懐かしい気持ちになり、時には「日本人で良かったなぁ」など思うこともありますよね。
この懐かしいという感覚を得ると「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
オキシトシンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、不安感や恐怖心を抑えたり緊張を和らげてくれるのです。
「幸せホルモン」のお陰で副交感神経が優位になるということなのでしょうね!
味噌汁のおすすめレシピ
普段から食卓に並ぶ味噌汁ですが、どんな具が入っていますか?
わかめ・豆腐・野菜・きのこ などなど、味噌汁の具のバリエーションは大変多いですよね。
今回は自律神経を整えるのに優れた具材を使ったレシピをいくつかご紹介いしたいと思います。
小松菜とチーズの納豆味噌汁
小松菜やチーズにはカルシウムが多く含まれています。
また納豆には高血圧予防があり、納豆の旨味は味噌汁とマッチするのでオススメです!
【材料(2人分)】
- 納豆・・・1パック(約50g)
- 小松菜・・・100g
- 粉チーズ・・・小さじ2
- だし汁・・・350ml
- 味噌・・・小さじ2.5
【作り方】
- 小松菜を良く洗い水気を切って1cm幅にカットする。
- 鍋にだし汁を入れて強火で熱し煮立ったら小松菜を入れ中火で蓋をする
- 小松菜に火が通ったら、味噌を入れて溶かす。
- 器に盛って納豆と粉チーズを入れたら完成です。
リンク:納豆味噌汁は高血圧予防になる?!
ごぼう・人参の寒天味噌汁
食物繊維が豊富なごぼう・人参・寒天を使った味噌汁です。
腸内環境がバッチリ整い便秘解消にもなりますよ!
【材料(2人分)】
- 糸寒天・・・2g
- ごぼう・・・5cm
- 人参・・・1/3本
- だし汁・・・350ml
- 味噌・・・小さじ2.5
【作り方】
- ごぼうと人参を少し太めの千切りにする。
- 鍋にだし汁と①を入れて強火にし、煮立ったら中火にして蓋をする。
- ごぼうと人参に火が通ったら、糸寒天をほぐし入れ味噌を解き入れたら完成。
リンク:寒天味噌汁は腸内環境を整え便秘に効果あり!
大根と油揚げの生姜味噌汁
寒い日や身体が冷えてしまった時にオススメなのが生姜味噌汁です。
生姜は身体を温めるだけでなく、殺菌作用もあるので風邪予防にもなります。
【材料(2人分)】
- 生姜・・・1片(約10g)
- 大根・・・4cm
- 油揚げ・・・1/2枚
- だし汁・・・350ml
- 味噌・・・小さじ2.5
- 青のり・・・小さじ1
【作り方】
- 大根と油揚げを短冊切りにし、生姜はすりおろしておく。
※生姜を皮ごとすりおろすと効果UP! - 鍋にだし汁と大根・すりおろした生姜を入れて強火にかける。
- 煮立ったら油揚げを加え蓋をして中火にする。
- 大根に火が通ったら火を止めて味噌を解き入れる。
- 最後に青のりを入れて風味を出したら完成。
リンク:生姜味噌汁が風邪予防になりダイエット効果も?!
まとめ
今回は自律神経を整える味噌汁のチカラについてご紹介しました。
こんな身近な食品が凄いチカラを持っていたなんて、あまり気が付いていない方も多かったのではないですか?
自律神経が乱れると様々な体調不良を起こしてしまいます。
そして何より怖いのは、自律神経が乱れているから。ということに気が付いていない事です。
今回ご紹介した症状に当てはまるものがあるなら、注意しなければいけませんね。
自律神経は自分の意識とは無関係に働いている神経なので、整えるためには生活スタイルや食事を見直したり、内臓に気を遣ってあげないといけません。
そこで今回オススメした味噌汁が活躍してくれるんですね!
味噌汁は自律神経を整えてくれるのには最強の食品と言っても過言ではありません。
もちろん味噌汁を食べるだけで自律神経が整うわけではありません。
最近味噌汁を飲んでないな~。と思うなら、意識的に食べてみること!
そして、副交感神経を優位にする時間。つまりリラックスする時間を意識的に取ること!
これらが大事になります。
もし、自律神経の乱れが気になる、最近身体の調子が悪い。と感じるならぜひ参考にしてみてくださいね。